表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辻ヒーラーさんは今日も歩く  作者: Luce
第1章 辻ヒーラーさんと始まり。
4/45

3話 操作方法

アビリティ選択まで書くことができませんでしたぁぁあ!!


次の話では確実に選択しますので…。

「さて、リート。アビリティ選択ですが、まずはメニューの呼び出し方から説明致します。」

「よろしく。」

「まずは、メニューの開き方には2通りあります。と言っても一つ目の方法を知らないと開くことは出来ないのですけれどね。まず、一つ目は「メニュー」と発声しながら右手を上から下に振り下ろすという方法です。」


と言ってリリエルは「メニュー」と言いながら右手を上から下に振り下ろした。

にしても綺麗な声だな。


「それほど難しい動作でもないのでやってみてください。」

「了解。え〜っと、

「メニュー」」


と言いながら右手を上から下に振り下ろした。

すると、目の前に、


・アイテム

・ステータス

・チャット

・各種機能

・オプション


というアイコンが現れた。


「どうやら開けたみたいですね。メニューの操作方法やどういったものがあるのかは後ほど説明します。あと、メニューを閉じる時は何も発声せずに右手を下から上に振り上げます。ここまではよろしいですか?」


言われた通りに右手を下から上に振り上げると、メニューの表示が消えた。

そして、何度かメニューの開閉をしてみた。

う〜ん。


「なぁ、リリエル。これ戦闘中だと開閉しづらくないか?」


率直に気になったことを尋ねてみた。


「はい。そうなのです。そしてその問題点を解消するためのメニューの開閉方法が残りの一つのやり方なのです。まずはメニューを穴が開くほど端から端までじっくり見てください。具体的には目を閉じても脳裏にメニュー画面が浮かび上がってくるくらいに。」


そう言われて、メニューを端から端まで、脳裏に浮かび上がるくらいにじっくりと観察した。


「出来たぞ。それでどうするんだ?」

「お、お早いですね。つぎにここからがコツなのですが、脳裏にメニュー画面を詳細に思い浮かべて頭の中で(メニュー)と念じてください。ちなみに[武術アビリティ]のスキルも同じような操作方法で発動できるようになります。[武術アビリティ]のスキルには体をスキルによって異なった体勢と言ったものがありますので、スキルを発動させたい時に上手く連撃の中にその発動体勢を組み込めば、スキル名をいう必要がないので、対人戦などでは駆け引きに使える高等テクニックですね。こういった話はまた後で詳しく話します。少し話が脇道に逸れてしまいましたが、メニューの思念操作方法はさっき説明した通りです。やってみてください。」

「まず、メニュー画面を思い浮かべてっと、そして、

(メニュー)」


すると、


・アイテム

・ステータス

・チャット

・各種機能

・オプション


と目の前にメニューが開かれる。

なんだ、意外と簡単だな。


「開けたぞ。」


そう言うと、リリエルは慌てて、


「も、もうですか!?なんでそんなに早く開けるんですか!私なんて3日かかりましたよ!リートは妄想力がたくましい思春期真っ只中のひとですか!」


とワーワーいって詰め寄ってくる。

って、近い近い!顔が近い!なんかいい香りもするし!ってか、まつげ長げー!ていうかここまで近寄られるとリリエルの顔の秀逸さが窺えるなぁ。目はぱっちりとして大きいし、鼻筋もシュってしてるし。同じくらいの身長だから、より近く見えるし。


「って、落ち着けリリエル!すげぇ近い!心臓に、心臓に悪い!」


ほんとに心臓に悪い!あんな綺麗な顔が近くにあったら落ち着けん!


「え?・・・あっ!す、すみません!下がります下がりますからちょっとこっち見ないでください〜!!」


慌てて顔を赤くして離れていった。

うん。


「残念だ。もうちょっと見ていたかったのに。」

「そ、そんな事言わないでください!・・・ふぅ、一旦落ち着きます。……。よし。で、どこからでしたっけ?あ、そうでした。メニューの思念操作が出来たのでしたね。それではメニューの操作から説明をしましょうか。っとその前にそろそろ座りませんか?周りの皆様も座っているようですし。」


そう言われて周りを見てみると確かに大半の人々は座ってそれぞれのサポートAIと話しているようだ。


「そうだな。座るか。ヨイショっと。」

「ふふふ、なんだかおじさんみたいですね。それでは私も失礼します。」


と微笑みながら正面に座る。


「さて、続きですが、メニューの操作は物理的に触れて操作する方法と思念操作した時のようにその項目を開きたいと念じることによって操作する方法があります。これは好みの問題ですのでリートの好きなようになさってください。」


思念操作の方が一々操作してるって周りにバレないからいいかな。いや、なにかやましいことをするといった訳ではないですよ?ほんとですよ?


「続けます。つぎにメニューの項目の説明ですね。まず、1番上にある項目の[アイテム]ですが、この項目ではアイテムを使用したり、破棄したり、また、アイテムをトレードする時などにこの項目から操作します。つぎに、上から2番目にある項目の[ステータス]ですが、ここでは後ほど操作していただくアビリティの所得やステータスポイントの操作の他に装備の変更などを行います。あと、何かを購入しようとする時にお金が必要になりますが、そのお金もここからいくら引き出すのかを操作します。なお、なにかの対価としてお金をもらった場合はそのお金に触れることによって自動的に回収されます。ここまではよろしいですか

?」


一旦話を止めるリリエル。


「問題ない。続けてくれ。」

「承知しました。それではつぎに上から3番目の[チャット]ですが、ここでは戦闘の様子を記録した戦闘ログや、フレンドとのメッセージのやり取りや、WSOの運営からのお知らせであったりがここで見れます。フレンドの申請やパーティーの申請やのちのち実装されるギルドの申請であったりもここから操作します。そうですね。プレイヤー同士の交流などはこの項目で行うと思ってください。そして上から4番目の項目[各種機能]では、スクリーンショットであったり、録画機能やインターネット検索などはこの項目でやります。そして最後の項目[オプション]では、先ほどWSO運営代表が言っていたようにシステム的な補正の有効化や無効化であったり、痛覚設定といったゲームシステムに関しての設定を自分の好みに変更する項目です。あと、1番大切なログアウトの操作ここから行いますのでよく覚えておいてください。一通りの説明は終わりましたが質問はありますか?」

「ああ、痛覚設定ってなんだ?」

「痛覚設定はどれくらい現実の体に近い感覚を再現するかという項目です。例えばこれを無効にするとどれだけ攻撃が当たったとしても痛くも痒くもありません。これを最大レベルで有効化すると指先の感覚も現実と変わらない精度となるので細かい操作はしやすくなりますね。しかし、魔物との戦闘においては攻撃が掠っただけでも痛みを感じます。まぁ、トラックに轢かれるくらいの衝撃のように一定レベルを超えそうなダメージは一定レベルの痛みに変換されるので現実に戻ってからも違和感を感じるといった心配は無用です。」

「そうか。了解した。続けてくれ。」

「承知しました。それでは次はアビリティ選択ですね。」


ついに来たか。アビリティ選択!


こぼれ話 痛覚設定検証班にて


「よしこいやぁぁああ!って、痛ってぇぇええ!!ちょっと待った!本気で痛ぇよ!最大衝撃もうちょいさ

げろ!3階から飛び降りた時くらいの衝撃きてんぞ!」


痛覚設定の最大衝撃を検証している男はアングリー・ベアにさっきから殴られ続けている。


「わかりました。それでは下げますね。って、普通に生きていて3階から飛び降りる経験なんてしませんからね。衝撃レベルを下げてっと、はい、下げましたよ。これでどうですか?」


といって男は呆れたように手元の機械を操作する。


「了解!これでどれくらいの衝撃かなっと!って、痛ってぇぇええ!けど、我慢できるくらいだな。だいたい30mくらいの坂から転がり落ちた時くらいの衝撃だ。これくらいが最大でいいんじゃないか?」


また殴られている男である。


「この人、どれだけいろいろな痛み体験してるんだろうか。はぁ〜。代表〜?せめて階段で足を踏み外した後くらいの衝撃にしましょうよ。」


といって殴られている男-カルカタことWSO運営代表の大澤大吾-に新たに指示を出す。


「そうかい?それだと衝撃少なくないかい?まぁ、君がいうならそうしてみようか。それじゃあ、痛覚操作頼むよ。」


といってまた殴られているカルカタ。


「……はぁ。普通階段から転げ落ちる痛さってそこそこ痛いのにあの人基準だと痛くないのか…。ほんとどんな生活送ってきたんだろうか。」


そういって溜息をはいてまた手元の機械を操作する男であった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もう一つの連載作 テーマは邪道の王道。
「真実は迷宮の中」
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ