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辻ヒーラーさんは今日も歩く  作者: Luce
第2章 辻ヒーラーさんと初イベント。
27/45

25話 宿探し

昨日は更新出来なくて申し訳ございません。

急用のため更新できませんでした。


予約機能ちゃんと使おう。

ローニッツ都市。


キルトの街を2回りほど大きくしたくらいの大きさの都市である。

グルリと都市全体を囲む壁に設けられた8つの門。

都市というだけあってキルトの街と同じ門の数では出入りする人の数に対しての審査する時間が圧倒的に足りないという理由から門の数は多くなっている。

といっても門同士全てが離れていうわけでもない。

キルトの街の門の位置と同じである。

キルトの北門は1つだが、ローニッツの北門は2つ並んでいるといったようなものだ。

他の方角の門も同じである。

その二つ並んでいる門の様子を例えて"双子門"と呼ばれている。

また、ローニッツは多種族都市であり、西はヒト族、東はヒト族以外の種族がある程度まとまって住んでいる。もちろん南に住むヒト族もいれば、その逆も然りといったものである。

ローニッツの構造はセントラルパークを中心として南北を繋ぐ大きな道があり、そこには冒険者ギルドといったような職業ギルドや警備隊本部といった建物がズラッと並んでいる。それをローニッツに住む者達は"中央通り"と呼んでいる。また、セントラルパークの西のヒト族を中心とした区画を"西区画"、東のヒト族以外の異種族を中心とした区画を"東区画"と呼ぶ。

この"西区画"と"東区画"にはキルトの街で言うところの"貴族区画"や"食堂区画"、"商売区画"などがそれぞれにあり、異なる種族の料理や品物を手に入れることが出来るようになっている。

このような特徴を持つ多種族都市ローニッツはこれから"モンスター・カーニバル"によって蹂躙の危機に晒されることとなる。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ローニッツ都市の北の双子門で審査を受けて内部への入場を許可された内の二人であるリートとペグは、真っ先に宿を探し始めようとしていたがリートは口を開いた。


「なぁペグ。さっき門番の兄ちゃんに聞いたんだけどさ?西にはヒト族、東にはヒト族以外の異種族がそれぞれにまとまって住んでいるらしいぞ。」

「そうなんかいな。俺を担当してくれた兄ちゃんはそんなこと言うとらんかったけどな。」

「そうなのか。まあそれはともかくとして提案がある。」

「なんや?」

「俺は出来れば東の方で宿を探したい!」

「えらい大きい声出したなぁ。で、なんでや?」

「俺は異種族の方々のお姿を拝見しとうございます。」

「お前、口調はっきりした方がええで。そやなぁ、確かにリアルじゃ見れへんもんな。」

「だろ?確かにキルトでも見かけたけど、そんなに多くは見てないしな。だから見てみたいし出来れば話もしてみたいんだ。」


そう力説するリートの前で腕を組んでウンウン唸っているペグ。

そうして、少しの間考えた後に、


「ああ、せやな。俺も賛成にしとくわ。異種族ちゅうんがどんなもんなんかってのも知っとくのも悪いことやあらへんな。よし、それで行こか。」


リートの意見に理解を示し、同意したペグ。


「そうか。分かってくれたみたいだな。よし、それじゃあ東の方へ行ってみるか。」

「おう。」


といって、東の方へと足を向けて歩き出した二人。

そして東の方へ向かっていくと、段々と目につく異種族の姿が増えてきた。


「異種族の姿がかなり増えてきたな。」

「せやな。にしても別嬪さんばっかやな。」


30分程度歩いて"東区画"の中心程まで来た二人の感想である。

また、


「'エルフ'に'ドワーフ'、それに'獣人族'もいるじゃないか!」

「ほんまやなぁ。こらまた驚かされたな、WSOに。」


道行く者達を見て、そんな感想がまた零れた。

'エルフ'は耳が長く、華奢な体型をしていて、'ドワーフ'は背が小さく、髭が長い。また'獣人族'は頭から様々な種類の耳が生えており、尻尾が服から出て自由気ままにふりふりと動いていたりと、まさにファンタジーというような特徴を持った者達がそこらを闊歩している。

感心しているリートとペグ。

リートに至っては目が軽く潤んでいた。

と、そこに


「ニャっハッハッハ〜、お兄さん達には異種族の姿が珍しく見えるのかニャ?」


と元気な声か後ろから聞こえてきた。

そしてその声に驚いて二人揃って後ろを見ると、頭にネコ耳、小柄な体の後ろからチラチラと見える尻尾を携えたマンチカンのような模様の髪を短く纏めた少女がいた。


「誰だ?」

「誰や?」

「そう警戒しニャいで欲しいニャ。いきニャり話しかけてごめんニャ?私の名前はミンクだニャ。」


という猫の少女ことミンク。


「ミンクね。俺はリート。そしてこちらの男が、」

「ペグや。よろしくなミンク。」

「リートにペグにゃ?よろしくニャ〜。」


と答えた二人に手を差し出したミンク。

その手を軽く握って握手をした後手を離した。

はい。肉球がありました。

とてもぷにぷにで気持ちよかったです、はい。


「ところでどうして俺達に話しかけてきたんだ?」


と手に残っている肉球の感触を思い出して手をにぎにぎしながら聞くリート。

願わくはもう1度あの感触を。


「そりゃ、道の真ん中でポカンとした様子で突っ立っていたからニャ。初めて見る異種族に驚いていたっていう者達はみんなそんな様子だったからニャ。ついつい話しかけたのニャ。迷惑だったかニャ?」


と小首を傾げるミンク。


「迷惑って訳じゃないけどな?ペグ。」

「せやなぁ。ただビックリしたってだけや。」


少し落ち込んだ様子のミンクにそう返す二人。


「それニャら良かったニャ。」


ホッとした様子のミンク。

そして、せっかくだからと思い質問するリート。


「なぁミンク。突然だが聞きたいことがある。」

「ニャんニャりと。リート。」

「俺達は宿を探しているんだが、心当たりはないか?」

「ある程度質が高くて、繁華街から遠く戦力か防犯がしっかりしているちゅうのが条件や。」

「そうだニャぁ〜。条件に合いそうニャ宿もあるにはあるんだがニャぁ。」


とどこか渋るような様子のミンク。


「なにか問題があるのか?」

「心当たりがある様子やから是非聞きたいんやけどな?」


と二人。

すると、


「あのにゃ?実は心当たりの宿っていうのは私の実家なのニャ。けど、ニャんだか言いづらくてニャぁ。」

「どうしてだ?実家なら言いやすくないか?」

「問題でもあるんか?」

「いや、そういう訳でもニャくて...。そのぉ、つ、付いてきて欲しいニャ!」


といってクルっと反転し何処かを目指して歩き始めたミンク。

それを慌てて追う二人。


「どこに行くんだろうか。」

「この話の流れやと十中八九ミンクの実家の宿やろ。」

「そうなるか。」

「そうなるやろな。」

「にしてもどうして言いだしにくいんだ?」

「そら分からんけど考えられる事はあるで?」

「なんだ?」

「お前やろ。だって街中でも外套顔隠れるまで羽織るってなかなか怪しいで?」

「た、確かにな。俺か、原因。」

「まぁ、実のところはわからんけどな?けど、街中では脱いどいた方がええんとちゃうか?よう思うたら俺もお前の顔まだ拝んでないやん!」

「それもそうだな。んじゃ、フードだけは脱いどくか。」


とヒソヒソと喋っている二人。

そしてフードを脱いだリート。

それに対し、


「へぇ、悪ないやん。いや、寧ろ...。」

「そうか?」

「ま、これからは街中ではフードはおろしとき。」

「了解。」


などと言っているうちに、


「ついたニャ。ここが私の実家ニャ。」


とクルっと回ってリートの方に顔を向けるミンク。


「という訳だ、ニャニャッリート!?君って意外と...」


などと言っているがリートとペグの耳には全く入ってこない。

何故ならば、


「でっか。」

「こら立派やな。って、渋った理由はこれか。」


そこには大きなビルが立っており、見るからに強そうな男が2人扉の前で仁王立ちをしている光景を見たからである。

つまり、


「「超お嬢様か!」」


ミンクではなくミンクお嬢様であったということである。

ご都合主義展開が...。


門が二つで、大きな一つの門でない理由はのちのち。


これからはヒト族を含めて主人公と違う種族を異種族と呼称していくことにします。

亜人種などの言い方はしないつもりです。ヒト族中心な表現だと思うので。

あくまでコンセプトはヒト族と異種族が共存しているというものなので。


それではこれからもよろしくお願い致します。

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もう一つの連載作 テーマは邪道の王道。
「真実は迷宮の中」
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