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辻ヒーラーさんは今日も歩く  作者: Luce
第2章 辻ヒーラーさんと初イベント。
25/45

23話 初イベント開始

この話はイベントの説明が多くなっております。

括弧外に軽くまとめたものがあるので、それを見て理解して頂くという方法もあります。

説明下手で申し訳ないです。

8/9。

現在時刻は9:55。

場所は東草原。

空は快晴。

そして、犇めくプレイヤー。

その中に彼、リートの姿はあった。

その姿は外套に包まれて中を窺うことは出来ないが、フードから覗く緋色の双眸と髪がやけに印象的だ。

しかし、その姿に興味を示す者はなく、件の人物のリートもまた周囲の者共同様空を見上げていた。


そして、空にノイズが走る。

そのノイズが男性の姿を成した。

言わずと知れたWSO運営代表、大澤大吾だ。

その姿を見て、プレイヤー達から怒号のような歓声が上がった。

そして、彼を形どった3Dホログラムが口を開く。

この時、リートは初めて3Dホログラムが見れた事による歓声を上げていた。


《プレイヤーの皆様、お久しぶりだね。WSO運営代表の大澤大吾だよ。突然だけど、少々お待ち下さいね。......。今ここには9573名のプレイヤーがお集まり頂いているようだね。ここまで一気にプレイヤーが揃うと圧巻だね。しかも色とりどりの髪の色してるし、まるでお花畑のようだよ。所でこの世界にはもう慣れたかな?仲のいいこの世界の住民は出来たかな?そして、この世界を楽しんでもらえてるかな?楽しんでもらえてるならWSO運営の一人としてもとても嬉しいけどね。と、そんな事はさておきだね、ここにお集まりいただいた皆様はこのWSOで初めてのイベントに参加して頂けることだと思う。いろいろ難しいものがあると思うけど、頑張って欲しいな。それではイベントの内容を説明しようかな!》


と、言葉を一度区切る大澤大吾-カルカタ-。

プレイヤー達は次に続く言葉を聞き漏らさないように息を潜め、妙な静寂が辺りを包んでいる。

そして、口を開く。


《今回のイベントのテーマはズバリ"モンスター・カーニバル"だよ!》


と宣言するカルカタ。

そのテーマがいまいちよく分からなくて疑問符を頭に浮かべているプレイヤー達。

所々ではウィンドウを可視化し、拡大して『?』を頭上に浮かべているプレイヤーまでいる。

意外と手の込んだ器用な芸だ。

そんな反応をしている大多数のプレイヤーの他に、何かに思い至ったような反応を見せる少数のプレイヤーも存在していた。

ちなみにリートは後者だ。


《いまいち分かっていないようだね。説明するよ?まず、"モンスター・カーニバル"っていう現象があるんだけど知っているプレイヤーは......多少はいるようだね。図書館の昔話でも良く出てきているからね。簡単に言うと突如として魔物が大量発生して、世界各地で暴れ回る厄災だよ。内容は魔物はあらゆる種族の者達を喰らい尽くした後、魔物同士で喰らい合い強力な魔物個体を創り出す。そうして出来た魔物は"厄災種"と呼ばれる物になり何年か姿を消した後、長期に渡って被害を齎すものになると言うようなものだね。この数年間の姿を消した様子をラテン語で『肉を取り除く』という語源を持つ肉に別れを告げる祭りに因んで"モンスター・カーニバル"と呼ばれるようになったんだよ。》


つまりは蠱毒によって"厄災種"を発生させるプロセスの事を"モンスター・カーニバル"と呼んでいる。


《さて、そして君たちにこれから行ってもらうイベントは一番近い時代に起きた"モンスター・カーニバル"を再現し、体験してもらうよ。その中でも激戦だったと名高い"ローニッツ都市防衛戦"をね。ちなみにローニッツ都市は先々で出て来るから。》


というカルカタ。

プレイヤー達は不安や期待など様々な感情を思い思いに顔に出している。


《それではこのイベントの勝利条件を発表するよ。

勝利条件は"ローニッツ都市"に迫る魔物の軍勢の殲滅もしくは1週間の防衛だよ。注意点は史実に基づいて再現するけど、この世界の住民の参戦者は実際よりも少なくなっている。これはプレイヤーの皆様のリスポーン能力を考慮した結果だね。だから戦い自体は厳しくなるけど、プレイヤーの皆様のステータスはこの世界の住人達よりも優秀だから釣り合いは取れている計算になっているよ。

そして、敗北条件だね。拠点の陥落もしくは戦闘人数が半分以下になった場合だね。この条件が満たされた場合、その時点でこのイベントは終了だよ。戦闘人数はその時刻をもっての戦闘参加者総数を表している。これはプレイヤーによる死に戻り前提の突貫作戦を封じる為にある。これをされると興醒めだしね。これが概要になるかな。あと、戦時中ということもあって、都市の雰囲気というものにも左右されるよ。あまり不甲斐のない戦いをしていると都市に住む人々が都市から逃げ出す為、物資を買い込むことで物流が乱れる事もある。だから、普段以上に付き合い方は考えてね。

あ、そうだ忘れてた。さっき言った戦闘人数や防衛作戦などが分からないとお話にならないからこのイベント中のみメニューに[防衛状況]という項目が増えるよ。これを見て自分が今何をすべきかという事を判断してね。》


と概要を説明していくカルカタ。

勝利条件は殲滅か防衛成功。

敗北条件は都市陥落か戦力半減といったものだ。


《それでは最後に報酬のお話だよ。まずは敗北時の場合だけど、イベント中に上げたレベルやアビリティ、新たに増えたアビリティとアイテム以外は一切なし。まぁ、要するに1週間通常プレイしたのとあまり変わらないというとだね。ちょっと上昇速度やアイテム所得数が多いくらいのね。》


と笑いながら宣告するカルカタ。

1週間で報酬がなしはきついな。


《そして、勝利時の場合は、勝利報酬を配ります。内容はお楽しみだけどアビリティに関するものがあるとだけは言っておこうかな。あと、貢献度をWSO運営が計算してランキング報酬を配ります。これもまたお楽しみだね。また、それぞれの分野で目立った功績を残した、活躍をしたというプレイヤーには称号を授与するよ。称号の効果は活躍した分野を更に伸ばすといったものになるね。》


というカルカタ。

ランキング報酬と言われると目指したくなるよな。

けど、俺治癒魔法使いだな。

撃破数とか言われたら難しいだろうな。


《そして、最後にイベントの勝敗に関わらず重大発表が控えてるからどんなものが来るかも話のネタにしてプレイヤー同士の友好を育んで欲しいね。以上でイベント"モンスター・カーニバル"の説明を終わるよ。それではこれから皆様の手元に転送を了承するか問うウィンドウを開きます。参加する意思のある者は、はいを選んで、参加する意思のないものはいいえを選んで下さいね。それでは送るよ。君達プレイヤー諸君とこの世界の住人が力を合わせて厄災を乗り越えてくれることを期待しているよ。》


といって、手元にウィンドウが現れると同時にカルカタの姿をなしていた3Dホログラムが光の粒子となって消えた。

そして、手元のウィンドウには、


『イベント"モンスター・カーニバル"に参加しますか?

はい いいえ 』


と書かれている。

リートは笑顔で、多分の興奮と多少の不安で震える指先ではいを選択する。

すると、


『最終確認です。イベント"モンスター・カーニバル"に参加しますか?

はい いいえ 』


という最終確認のウィンドウが現れる。

次は100%の興奮ではいを叩きつけるように拳で押したリート。

その顔は新しいおもちゃを与えられた子供のようだった。


『貴方様の意思を確認しました。転送を開始致します。ご武運をお祈り致します。』


このウィンドウを最後にリートの視界が歪み、姿が消えていった。


集まっていたプレイヤーたちの姿が消え、すっかり見渡しが良くなった草原に一陣の風が吹いた。

さあ、イベントが始まる。

というわけでイベントが始まる訳です。

ついに辻ヒーラーさん始動となりますね。

このイベントがどうなるのかは私にも分かりません。

行き当たりばったりで進めていきますが、お付き合い頂けたら幸いです。


それでは改めましてイベント開始です!


※第2章が抜けていたので付け足しました。

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もう一つの連載作 テーマは邪道の王道。
「真実は迷宮の中」
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