11話 エスコート
いつもご愛読いただきありがとうございます。
さて、この度誠に勝手ながら変更したい点が多々出てきましたのでご案内させていただきます。
1.アビリティとスキルという名前に変更し、差別化を図ります。
これまで[火魔法]や[剣術]をスキル、『ヒール』をスキル名と呼称していたのですが、わかりにくいということにいまさらながら気が付きましたので、[ ]を使っていたものを新たにアビリティと称し、『 』を使っていたものをスキルと称することにいたします。この変更が必要なものはすべて変更します。例えば、[ステータス]の中でスキルポイントと表現されていましたが、変更後はアビリティポイントになります。[魔法スキル]は[魔法アビリティ]となります。
2.会話文中の詠唱の形式の変更。
この作品ではセリフ中への割り込みと詠唱している時の表記が同じでしたので、詠唱時は改行することによって、ひと目でわかるように変更します。
3.ステータスの上昇値の変更。
ステータスを1レベルが上がる事に、すべてのステータスが少し上昇する設定を加えます。
4.その他細かい間違いなどの修正。
本作では主人公の名前がリートなのにルートと表現していたり、アンネさんをアンナさんと記載したり、括弧が前後で統一されていないことなどが多々ありましたので、それを修正していきます。
以上の4点を中心に精査に精査を重ねた上で変更していくので、変更に時間がかかり更新がおくれることがあるかも知れませんが、ご了承いただきたく存じます。
ご迷惑をおかけいたしますが、これからもご愛読頂けたら幸いです。
「それじゃあ、明日からこの店に来な。働いたら働いた分だけ支払ってやるよ。」
そういって、店の外までわざわざ見送りに来てくれたアンネ。
「承知しました、料理長。」
「しっかり働くんだよ、新入り。」
顔を見合わせて戯けてみせたリートに、こちらも戯けて返すアンネ。
「それでは失礼します。」
「また来ますわ。」
そういって店から離れていくリートとリリィ。
「さて、次はどうするかな。」
「リート。あなたはいつログアウトするのですか?」
「そうだな。1度晩飯時にするかな。」
「7時くらいですか?」
「まぁ、それくらいだな。そうすると、あと1時間程度か。」
「そうですね。」
「まぁ、ログアウトできる場所でも探しながらウロウロするか。あと、リリィ。口調は戻したのか?」
「そうですね。私はサポートAIですから、外では戻しておかないと。サポートAI全体の評判に関わります。」
「そういうもんか。」
「そういうものです。」
「ところでログアウトできそうな場所ってどこ?」
「そうですね。別に街はセイフティ・エリアですからどこでログアウトしてもダメージは食らいませんが、30分程度アバターが残るので体をまさぐられたり、職業が【盗賊】の者にとってはアイテムやお金が盗み放題ですからね。安全なところはやはり宿屋でしょうか。ですが、プレイヤー一万人を各宿屋に振り分けたとしても全員泊まることは出来ませんが。」
「なんでそんな設定なんだよ。」
「......他言しませんか?」
「ああ。」
「このゲームでは俗に言うNPCも世界が違うだけで同じ人間として扱って欲しいという狙いがあるからです。例えば、先ほどリートはアンネさんと触れ合ったことによって従業員として雇ってもらえましたよね?」
「ああ。」
「ですが、あの時アンネさんをNPCとして見ていたら雇われることもなかったでしょう。つまり、この世界に住む者達とは交流を深めることによって、雇われるという事や泊めてくれることもあるので、同じ人間同士のように触れ合って欲しいと考えているわけです。」
へぇ。そんな考え方があったのか。
いや、待てよ。
「それってもしかしてギルドの設立促進の狙いもあるのか?」
「え?」
「だって、泊まる場所がなければ作るしかないだろ?となると、1人で家を買うとなると莫大な負担がかかるけど、ギルドホームとして購入するなら負担も分散されるだろ。」
「なるほど。確かにそれもあるかもしれませんね。<お母さん>は言ってませんでしたけど。」
「まあ、それはさておき、だ。宿はさっさと取らなければ体触られ放題アイテムや金盗まれ放題になるってことか。」
「そういうことです。」
「それじゃあ、宿を探すか。見分け方は?」
「扉の上に"INN"と書かれた標識がかかっています。」
「分かりやすくて結構。それじゃあ、適当に歩いて回るか。」
そうして2人は"INN"の標識を探して街を練り歩く。
「リートは晩御飯を食べた後はどうするのですか?」
「もう一度ログインするよ。そして、初めての戦闘かな?」
「そうですか。承知しました。」
「悪いな。晩飯を食った後ログインしなければリリィの仕事は終わりだったのに。」
「いえいえ。これも仕事ですから最後までやりきらなければなりませんからね。それにリートと一緒にいるのは楽しいですから。」
そういって立ち止まって微笑むリリィ。それに合わせて立ち止まるリート。
ほんとうにええ子やぁ。
「そうか。楽しんでくれてるなら嬉しいよ。」
そういって、再び歩きだそうとするリートに、
「全く......。リートはここまで女性が言っているのに腕も貸してくれない人なのかしら? 」
といたずらっぽく笑うリリィ。
そんなギザな行動を求められても経験値が圧倒的に足りてないのです。
けど、男の子の気持ちは分かっているのです。
そんな笑い方されたら頑張るしかないのです。
「失礼致しました、お嬢様。それでは僭越ながら御相手を努めさせていただきます。」
といって、半歩ほどリリィの前に立って、肘を軽く曲げて脇を少し開ける。
「ふふふ。頼みますわよ?」
と開いた脇に軽く添えるように手を置く。
「それでは参りましょうか。」
といってゆっくり進みながらもふらふらと体が揺れないほどの速さで歩き出す。
結構歩きづらいんだな。これ。
「あら。どこへ連れて行って頂けるのかしら?」
「それでは露店街へ参りましょうか。宜しいですか?」
「ええ。しっかりエスコートさえして頂ければどこでも宜しいですわ。」
そういって、アンネを交えた3人で談笑していた時に聞いた露店街がある方へと向かった。
そして、
「ここが露店街か。確かにいっぱい露店が開いているな。」
「そうですわね。あなた?ここでは[鑑定]を発動していればアビリティレベルも上がりますわ。是非お試し下さいな。あと、口調はエスコートの最中なのですからお願い致しますわ。」
「左様でございますね、失礼いたしました。[鑑定]ですね。」
そうして近くのブレスレットに向かって[鑑定]を発動させる。
すると、[鑑定]のアビリティレベルが低いせいか、一向に性能がわからない。
それでも何度も[鑑定]を繰り返して発動させると、
革のブレスレット レア度 3
カッキルの皮を鞣したもので作られたブレスレット。
特殊効果:なし
となっていた。
「これが[鑑定]ございますか。なかなか成功しなかったのですがアビリティレベル不足だったのでしょうか?」
「ええ、恐らくそうですわ。けれども、[鑑定]が成功したのならアビリティレベルが上がっているはずですわ。」
ああ、アビリティレベルが上がってもアナウンスは無いタイプの奴ですか。これ。
そして、思念操作でメニューを開き、[ステータス]を開く。
すると、
プレイヤー:リート 性別:男
種族:ヒト族:Lv1 職業;ーーー
称号:ーーー
《ステータス》
HP:20/20
MP:7/15
ステータスポイント:0
STR:11
VIT:10
INT:13
MND:12
AGI:12
DEX:12
《アビリティ》
アビリティポイント:0
[隠密:Lv1][投擲術:Lv2][精密操作:Lv2][俊足:Lv2][水魔法:Lv1][高速詠唱:Lv1][精神力強化:Lv1][鑑定:Lv3][治癒魔法:Lv1][付与魔法:Lv1]
控え:ーーー
となっていた。
ああ、[鑑定]はMPは8消費している。
成程、[鑑定]は一回発動する事にMPを1消費するのか。
それに、[投擲術]は1、[精密操作]も1、[俊足]も1、そして[鑑定]は2上がっていた。
さっきの騒ぎの時に使ったからかな?
「MPの回復時間はどうなっているのですか?」
「非戦闘時の静止時には30秒で最大MPの1割ずつ、非戦闘時の移動時には1分で最大MPの1割ずつ加算されて回復しますわ。小数点以下切り捨てですわ。例えば今のあなたなら、静止時には30秒で1、60秒で1回復、90秒で1といった具合ですわ。戦闘時は回復致しません。」
「畏まりました。ありがとうございます。」
「お役に立ちましたか、私?」
「ええ、とても。」
「嬉しいですわ。」
「それでは続きと参りましょうか。」
そういって、再び露店を見て回り始める2人である。
いろいろ変更点があり、申し訳ありません。
こぼれ話 カッキルの生態
カッキルはカエルの魔物で、使える部位は皮のみ。
地球では鶏肉に近い味として食べられることがあるが、カッキルは肉自体臭みが強く食用としては用いられない。
皮は鞣され、安価で大量に生産されているアクセサリーに使われる。
また、[革職人]のアビリティや【革職人】の職業に就いている者の初心者向けの素材としても扱われている。
冒険者ギルドによって定められている討伐証明部位は右前脚。
ヌルヌルした唾液を吐くが、臭いが強いだけですぐ乾き、18禁展開にはならない。(チッ)




