恋の始まり
新しい風が吹く。どきどきと緊張をしながらも、わくわくとしていた。明日から、いよいよ高校生となる。
そして…
次の日、早く目が覚め、自分のクラスがわかり、向かう。教室に入って、自分の席を見つけた。すると、その席に、ある男の人が座った。私は、何度も何度も確認した。その席に行き、
「あの…すいません…」
と声をかけると、
「あーん!なんだよ!」
と言う。私は、
「そこ、私の席です…」
と言うと、
「 はぁ?ここ、俺の席だから。」
と言う。
「何度も確認したんですけど…」
と言うと、
「俺が間違ったって言いたいのか?」
と切れ気味で、私が困っていると、その男の人の友達なのか、
「ごめんね!こいつの席、1個右だね!」
と言う。すると、
「はぁ?」
その友達は、
「おめえ、席ずれてんの!」
と確認させた。すると、彼は、黙って席をずれた。その友達は、
「ごめんね!ほんと」
と言って行ってしまった。そして、帰る時。彼は、私の唇にキスした。私は呆然とした。彼は、その後に、
「おめえって、男いたことねぇだろう」
と言う。私は、
「なに?なにか?」
と言うと、
「じゃあさ、もう一度してやるよ」
としようとするが、私は、
「ふざけんな」
と彼の顔を殴った。すると、彼は、キレるわけでもなく、
「いいね」
と言う。私は、イラつきながら、家に帰った。
それから、2週間経って、やたらと、彼は私をからかう。しかも、席が隣で、授業の時にやたらと、見てくる。私は、無視した。でも、彼は、しつこい。
国語の授業で、教科書を忘れてしまった。どうしようと困っていると、教科書を読む番が来てしまう…彼に見せてもらうことを考えたが、言えなく、困っていた。すると、彼は
開いた教科書を私の机の上に置いた。その後、彼は、机の上で伏せた。彼の番が来た。先生は、
「おい、永瀬!次、お前の番だ!」
と言うと、
「俺、教科書、忘れた!」
と言う。先生は、
「仲佐に見せてもらえ!」
と彼は、
「ちょっと、貸して!」
と教科書を取り、読み始めた。そして、私に教科書を渡した。
授業が終わり、教科書を返そうと寝ている彼を起こすが、起きず、肩をたたいてみた。すると、私の手を掴み、起きる。そして、彼は、唇に再びキスした。私は思わず、
「なっなっなにするの!」
と声が大声が出ると、みんなが振り向いた。でも、すぐ済んだ。彼は、
「俺と付き合わない?」
と言う。私は、
「なに言ってるの?」
と言うと、
「教科書、貸したし、キスしちゃったし。」
と言う。
「教科書、貸した恩返し!」
と。
「なんで、そのためだけに!」
と言うと、
「そのためだけに?」
「教科書なかったら…」
と返してきた。私は、
「教科書は…ありがとう…」
「それだけ?」
と彼は言う。
「えー?」
私は、彼があまりにもしつこいので、
「うん」
と言ってしまった。それから、始まった。私の初恋が。