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日常から非日常




 僕の名前は佐伯さえき のぞむ高校2年生です。


 僕自身は、どこにでもいる普通の高校生だと、思っていたんだけど、少し普通とは違うらしい。


 元友人曰く、「望って運がいいんだが、悪いんだか、わかんねぇやつだよな」との事だ。

 確かに言われてみれば、そんな感じで今まで生きたような気がする。



 道に落ちていたお金を拾ったその日にカツアゲされたり

 超人気アイドルのコンサートチケットが当選したと思ったら当日に交通事故に巻き込まれてコンサート会場に辿り着けなかったり

 う〇こ踏んだ日には自販機の1本おまけのルーレットに当たったりと落差の激しさは身に覚えがありすぎた。

 けど、物心ついた時からこんな感じだったから、言われるまではこれが普通でと思って生活していた。



 そんな僕が今どんな高校生活を送っているかと言うと…




 毎日、理不尽に暴力を振るわれています。


 「おらっ」


 「あぐっ」


 僕を虐めている主犯の吉田よしだ 正木まさきに、腹部を殴られその場に倒れこんでしまった。



 「なに倒れてんだよ、さっさと起き上がれよ!!」


 「げほっ」



 僕が立ち上がらないのに苛立ち吉田は取り巻きに声をかける。


 「りょう、のぶ。こいつを立ち上がらせてくんねぇか?」


 「えぇ~、まだ交代じゃないのかよ」


 「はいはい、さっさと終われよ」



 吉田に言われて、僕を立ち上がらせようとする、こいつらは伊藤いとう 良介りょうすけはら 信夫のぶおと言い、吉田の腰ぎんちゃくと言われている。


 ここは教室だ。

 ちなみに教室内には生徒や先生もいる。

 授業中ではなく帰りのホームルームでの話し合いの最中だ。


 早く帰りたいのに話し合いのせいで帰れなくて吉田がキレて僕に怒りをぶつけてきたのだ。

 そんな吉田の自己中な行動が黙認されているのは吉田の親が国会議員でモンスターペアレントだからだ。

 息子の気に入らない人物なんかは自身の権力を使いいいなりにさせてしまうのだ。

 そんな力(親の権力)を持っていれば帰りのホームルームでの話し合いなんて参加しないで普通は勝手に帰るだろう。

 しかし吉田は、自分の行動で恐怖している人を見るのが大好きなグズ人間なのだ。

 だからあえて帰らずにキレて暴力を振るい、周囲に恐怖をばら撒きその様子を見て内心悦に入っているのだ。


 そして、そんな吉田に僕がこんな扱いを受けている理由は、運が悪かったとしか言いようがない。



 僕自身は元からいじめられていた。これは僕の運がいい時が原因らしい。

 周囲からは運がいい時の僕は調子に乗ってるように見えていたらしい。

だから出る杭打たれるの如く虐められた。

 けど、この頃はまだ友人もいたし、大人達も庇ってくれていた。

 何より、まだ吉田に目をつけられていなかった。



 しかし、ある時に階段を踏み外して、落ちてきた少女を受け止めようとした出来事で僕の学園生活は底辺まで落ちてしまった。



 詳しい話は省き要約すると、落ちてきた少女を受け止めたまでは良かった。

 けど、受け止めた手の位置が完全にアウトな位置にあり、たまたまその現場を吉田に目撃された上に写メまで撮られてしまい、極めつけが助けた少女が、吉田の好きな人だった事が写メを撮った後に本人が気付いたらしく、ブチ切れた吉田は写メを盾に『学園卒業まで大人しく俺のペットになれ。逆らうようならてめぇの友人知人がどうなるかわからねぇぞ?あとチクっても同じだからな』と脅されなすすべもなく今に至る訳で。


 友人も最初は庇ってくれていたけど、僕が現状を受け入れていると分かってからは誰一人して僕をいない者として扱うようになっていった。

 皆、吉田が怖いんだ。いや、正確には『国会議員の親』が怖いんだ。僕自身も第三者だったら同じようにしたかもしれないから、皆を恨んじゃいない。



 ホームルームの話し合いが終わりそうなうのを吉田が察して「これで終わりだぁ」と思いっきり腕を振り上げたのを見て、僕は本日の虐めもやっと終わると思った。

それと同時に何か聞こえたような気がした。


 (つ……った。…こ…ます…)


 「えっ?」


 これから殴られるのに僕はかなり間抜けな顔をしながら返事をしてしまった。



 (聞こえる……すね。これから、……しますので、注意して……さい)


 僕は途切れ途切れ聞こえてくる声を必死に聞き取ろうと吉田に殴られた痛みを無視して集中した。


 (今から召……を実行し…ます。あ…たに触れて…る……も一緒に……喚します)



 その声が引き金となったのか僕の足元から光が溢れ出した。

 そしてさらに吉田達にも同じように足元から光が溢れ出して、その状況を見たあいつらは、混乱したようでわめき散らしていた。


 「なんなんだよこれ?」


 「正木、どうなってるんだよ!!」


 「俺が知るかよ!! 佐伯が光ったからじゃねぇか?」


 そう吉田が言うと、僕を立たせる為に腕を掴んでいた伊藤と原はすぐさま僕を突き飛ばした。

 突き飛ばされた時、後頭部に鋭い痛みが走る。

 それと同時に身体が浮いてるような感覚になったのだけど、僕は先ほど打ち所が悪かったのかそのまま気を失ってしまった。





















 「…きて……さ…」


 揺り起こされる感覚と誰か判らない女性の声が聞こえてくる…


 「起きて…ださ…」


 …まだ、体痛いし、もう少しこのまま休みたいんだけd


 「全然起きないからとりあえず水かければいいかな?」


 っ!? えっ、何言ってんの? とりあえず急いで起きなけれb


 「えいっ」


 「ぶっ!! かはっごほごほっ」


 「やっと起きてくれましたね」


 「げほっげほっ。お、起きたって言うより…んはぁ、『強制的』に起こされた、ですけどね」


 僕はそう言いながら、発言からノータイムで、水をぶっ掛けてきた、目の前にいる女性を睨みつけてみた。


 「何か言葉に棘を感じるけど気のせい?」


 「気のせいも何もその通りですが?」


 「なぜ? あなたが、なかなか起きないから起こしてあげたのに?」


 「まず、その手に持っているバケツで、何をしたか思い出して、今の台詞に思い出した事を付け足してみてください」


 「……………なぜ? あなたが、なかなか起きないから起こしてあげたのに?」


 「えっ? 水掛けた事なかった事になってるの??」


 「あぁそれ(水の事)ですか!! …まぁ永い間、神をやっていると、小さい事は気にしなくなってしまうのですよ」


 ちょっと、この神様。本気で自分の行動におかしな所が無かったと思って…たみたい…だ?


 「って、神様!?」



次回で神様からチート能力を貰います。

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