ザカラタ=バカラン奪還戦-4
アゼルバイジャン 山岳地帯 5月19日 0611時
コガワとヒラタの編隊は空爆の後、補給のためにサンガチャルイに戻ろうとしたが、運悪く敵機が接近してきた。
『こちら"ゴッドアイ"。"ウォーバード2"、敵機です。IFFに反応しないSu-24"フェンサー"が2機です』原田が警告する
「"ウォーバード2"より"ウォーバード3"へ。敵機だ。マッハ0.8でこっちに向かって来る」
『了解。"ウォーバード3"、エンゲージ』
「"ウォーバード2"、エンゲージ」
「"ウォーバード2"、"ウォーバード3"が交戦します。相手を再度確認。国籍不明。IFFに反応無し。敵機とみなします」
"ゴッドアイ"機内で原田がスタンリーに報告する。
「奴らの航空部隊か。補給前の交戦は避けさせたいが、致し方が無い」
F/A-18とF-16はそれぞれのレーダーで敵機を捕えていた。
「遊んでいる暇は無い。 AMRAAMでやるぞ」コガワが僚機に言う。
『了解。レーダーロック・・・・・FOX1!』
2機の戦闘機がそれぞれ1発ずつAIM-120AMRAAMを発射した。このミサイルの先端部はアクティブ・レーダーホーミングのため、戦闘機が命中するまで誘導する必要は無い。よってコガワとヒラタは発射してすぐに、戦闘機を反転させて敵機の反撃を避けようとした。ミサイルはそれぞれ真正面から2機の敵機に突っ込み、爆発した。
まさに一方的な空戦だ。
敵の視界外から飛ばす中射程ミサイルは、登場したばかりのベトナム戦争期では信頼性が低く、命中精度は低かったが、湾岸戦争以降は急速に進化をとげ、今では"必殺野郎 "と呼ばれるくらい狙われた敵が逃げ延びる可能性が低くなっている。
「こちらウォーバード2、1機撃墜した。ウォーバード3も1機撃ち落とした」
『こちらゴッドアイ。ウォーバード2、ウォーバード3、帰還せよ』
「こちらウォーバード2了解。帰還する」
『3』
傭兵の編隊は基地へと向かった。




