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ウォーバーズ  作者: F.Y
開戦~小国に忍び寄る魔物
19/72

密使-2

 インド洋上空 4月20日 2156時


「こちらウォーバード1、国籍不明機 (ボギー ) の方角は?」

『北西から来ています。方位346、マッハ0.7、高度エンジェル12。マッハ1.3くらいで向かってください』

「了解。目視で確認するが、敵対行動があった場合は撃墜する。ニコライ、明らかか?」

コルチャックは無線のスイッチを2回いじった。暫く飛ぶと、レーダーに反応があった。

「レーダーコンタクト。今のところ、向こうからのレーダー照射などは無い」佐藤が報告した。

『了解。向こうから照射が無い限り、武器の使用は禁止する。まずは目視で確認せよ』

スタンリーが指示を出した。暫く飛んでいると、相手の正体が見えてきた。

「ビジュアルコンタクト!国籍不明機(ボギー)はガルフストリームG550だ。繰り返す、ボギーはガルフストリーム!」


 ディエゴガルシア島基地管制塔 4月20日 2158時


「何ですか?もう一回言ってください」

ミュラーが佐藤に尋ねた。

『奴は戦闘機じゃない。ビズジェットだ!ただ、ここに向かっていることは確かだ。指示を待つ』

「どうした?」スタンリーが言う。

「どうやら非武装の民間機だそうです。ただ、こちらに向かってきているのは確かだそうです」

国際緊急周波数(GUARD)で呼びかけさせてみろ」

『了解です。GUARDで呼びかけます』


 インド洋上空 4月20日 2202時


「あーあー、そちらは飛行禁止空域に侵入しつつある。目的と所属を明らかにせよ。繰り返す・・・・」

『良かった。通じた!』

無線から返事が来たのは意外だった。

「誰だ」

『アゼルバイジャン共和国特使のセルゲイ・ジューコフだ。君たちに用があって来た。訳があって、事前に知らせることができなくてすまなかった。大統領の依頼を持ってきたんだ』

「そのままの速度で方位を216に変針せよ」

『了解。216に向かう』


 ディエゴガルシア島基地管制塔 4月20日 2207時


「どうします?ボス。このまま追い返しますか?」

ミュラーが尋ねた。

「いや。ここまでして来るからには何か理由があるはずだ。強制着陸させろ。警備部隊には銃を携行させろ」

「わかりました。ウォーバード1、そのまま着陸させろ。ただし油断するな」

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