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ウォーバーズ  作者: F.Y
開戦~小国に忍び寄る魔物
15/72

情報

 ディエゴガルシア島 4月15日 2021時


 佐藤はヤフオクやアマゾンの兵器のページを検索していた。やはりAK-47やG-3といった小火器、トウガラシスプレーやスタンガンのような護身用の非殺傷武器、戦闘機や戦車、コルベットすら売っている。数年前なら絶対にリストに無い品物だ。中古品のM270MLRSや2S19もある。出品者の名前は一応は掲載されているが、検索してみたものの、予想通りデタラメで実質上、誰が出品したのかは全く分からない。

「手がかりはありそうですか?」

原田が隣から液晶を覗き込んだ。

「ダメだね。出所も出品者もいい加減だ」

「こんなの、ちょっと前までは売ってもいなかったのに・・・・・」

佐藤が見ていたページには『オスカーⅠ級原子力潜水艦 現在2400万ドル 即決価格3800万ドル 22:00まで』と表示されていた。

「僕らだって他人の事言えないさ。似たようなことをしている」

「それもそうですね」

「だいたいのPMCは武器をネット通販かPMC向け専門のマーケットから買っている。近頃はこうした武器売買には実質的に法が介入できなくなっているから、実態は闇の中だ。まともなPMCならNBC兵器は買おうとしない。足がついたら厄介なことになるからだ。弾道ミサイルや巡航ミサイル、戦略爆撃機といったものも手に入らないこともないが、取引が発覚すると即座に情報機関やインターポールに目を付けられる」

「確か、国によっては法律で『PMCは戦闘機、攻撃ヘリ、戦車、ミサイル艇以上の破壊力を持つ兵器を保有してはならない』と規制があったはずですよね」

「そうだ。ただ、こっそり保有している奴らはゴマンといる」

「そうですね。何かわかったら教えてください。勿論、司令官への報告もお忘れ無く」

原田は佐藤の肩を一度強く揉むと立ち去った。

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