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地域会社をどうやって成立させているんでしょう?

続けて、さとこです。なんとか打ち解けられそうかな?


あ、ダンナさんも社員なんですか?


「うん。ここじゃ珍しくないし、どっちかが社員なら紹介で入れてもらえたらラッキーまであるよ? ウチらみたいに男が現場で女が内勤もあるけど、現場工事でも機械さえ扱えれば女でも全然いけるから両方現場も珍しくないよ」


「まーー、現場だとマニュアルが英語だったりするから、高卒でも成績よかったやつじゃないと難しいけどねー・・・あー、ボトムズ、これかー。ちょっと似てるっちゃ似てるけど・・・ガンダムみたいな巨大ロボットじゃないってのとズングリムックリ系なのは似てるか・・・」


女性も工事現場に出るんですか?


「うん。フツー。機械のオペレータは男女かんけーねーし。ウチの先進機器使うなら英語さえ読めればだけどwww。ほら、ウチら下水道工事とか得意だから、現場によっては体が小さいほうが有利まである」


「そうそう。アタシも現場経験あるよ。ユンボとかの免許も取ったよ?あれは慣れとか器用さとかのが重要だから、あんま男女関係ないよ。特に狭いところで使う小さいやつなら女のほうがいいね。ユンボ自体が小さいからゴツい大男だと乗るだけでタイヘンだよ、あれwww」


ちなみにその・・・秘密かもしれませんが、採石場跡って何してたんですか?


「もう、社員なんだよね?」


はい。採用通知も頂いてますし、廃校利用の社員寮にも入ってます。


「あそこかーー。大学から放浪ってことは日本の免許ないの?」


無いですね。


「原チャ無いと死ぬよ、あそこ。一応共用の電チャリあるみたいだけど・・・」


それは脅されてます・・・


「この辺は高校女子でも普通に原付免許取るから後輩から最新の問題集借りてあげるよ。取ったほうがいい。普通免許も。ATでいいけど」


「メッセのグループあるから、高三のここ目指してるやつに送っておくよ。たぶん16になったら取ってるはずだから経ってても二年かな?」


「あんたんとこ許可制じゃないんだ」

「ん、ウチは取れたら取っていい。通学に使うのは教師に許可もらわんとだけど。まあ、高校の中でもグループあるだろうから、なるべく最新と言えば後輩に借りてくれると思うよ」


あ、校則とかですか?

私は高校というと結構な過去ですが、バイク通学は全然無理でしたね・・・


「えーと、どこの高校?」


名古屋です。


「大都会じゃん。こっちは山だらけだし、バスも一本逃したら遅刻だし、親の都合がつかなきゃ自力で何とかするしかねーからさーー」


「そうそう。集落によってはそもそもバスに乗るまで親の車だったりするし、そのバスも朝一本、昼一本、夕方一本くらいだしなーー」


えっ・・・そんなんなんですか?


「大学は東京?」


「下宿っつーか、住んでたのも東京だよね?」


はい。そうです。


「名古屋出身で東京で学生だとわかんないと思うけど・・・」


「あるある。都会の人はローカル線が一時間に一本来ると思ってんだよねwww」


そんなもんだと思ってましたが・・・違う、ということなんですよね・・・


「うん。何時間も空くのがフツーにある」


「あとさ、何もない場所ってのが広いっつーか・・・廃校利用の社員寮ってゆーと、あの辺か・・・農家が多いけど、別に何にもない場所には見えんでしょ」


まあ、社員の人の車に便乗で来ましたけど・・・言い方悪いかもしれませんが田舎だな、とは思いますけど、家もそれなりに・・・結構な数がありましたよ?


「でも、子供がいない。だから廃校になったの、つーことはつまりさ・・・」


「うん、200人くらいは人がいると思うけど、車も200台あるの。だからバスは誰も使わないんで、無くなるのよ。駅まで車でいっても電車は一時間に一本だからそれなら高崎か前橋まで車通勤するよね?駅前が大工場ってヘンな街だからそこまでの通勤ってのもあるけど」


この会社は狭き門なんですよね?普通の若い夫婦とかはどうするんですか?


「ん?高崎や前橋なら仕事もあるし、バスやチャリでも通勤できる家族向けアパートもあるし」


「そうそう。こっちで子供を育てるのは罰ゲームとまでは言わないけどタイヘンよ・・・まあ、アタシらは仕事が何とかなってるから・・・今度家を建てるのよ」


「えーー、いいなーー」


すごいじゃないですか!


「東京とは違うのよ・・・土地は正直余ってるくらいだから・・・街に行かれるくらいなら、地目変更して更地を作ってくれるくらいにはウチの親も余裕はあるのよ。どーせ農業も機械入れてもやりきれないみたいだし・・・」


「あんたんとこはおにーちゃんがいたから・・・継いだの?」


「おじさんとこは子供がいなかったから、土地一括にする条件で継いだ。大規模にしないとどうにもならんっていってた」


「なるなる。それは聞いたことある。大規模にしないと機械入れても効率化できないって。あんたのにーちゃんは東京の大学いったんだよね。いいなぁ」


「農業科だけどね。まあ、それなりには四年遊んだみたいだからアタシもうらやましかったよ。でも、アタシとダンナは土地を実質永久無償貸与のかわりに農繁期は働けってことだよ?」


「あーー、それか。ダンナは農家?」


「うん、次男坊。前に言ったじゃん」


「覚えてねーよwww」


えーと・・・無償貸与なんですか。


「やっぱあんた大卒だね。所有者変更すると税金がかかるからあくまで貸与。無償っていってるけど実際にはお金を払う。月一万とかだけどね?その代わり、農業を手伝うと給料がでるから、実質無償ってカタチ」


あの、中退です。留学中にそのまま10年以上放浪しちゃったので・・・


「聞いていいならどこ?」


■■■です。


「国立超名門じゃん!アタシらとは頭のデキが違うね・・・」


「それはアタシでもわかる・・・ウチらの高校からは何十年に一人ってとこだよね」


「それすら怪しいwww」


でも中退ですから・・・学歴としては高卒でいっしょですよ?


「まあ・・・でもさ、なんつーか、高校も超進学校じゃないの?」


それは否定できないです・・・ほぼ全員大学に行く学校ではありました。


「だよねー。ウチらだと行っても専門とか、大学でも『どこそれ?』みたいな感じだよね」


「否定できなさすぎwww。こっちだと卒業してすぐバイトだと色々詰むからブラックとわかってても就職するしかないみたいなwww」


そういうものですか・・・ちなみに、何が詰むんですか?


「まず、バイトの時給が安すぎるし、バイトなのにサビ残があるのもふつー」


「そうそう。それにそっから就職活動しても『何故高卒ですぐ働かなかったの?』とか、ねちっこい質問とかされて、それで結局落されたりするって聞いてたし」


その・・・狭き門だったこの会社って、どういう就職活動して入れるんですか?


「まーー、高校時代のラインっつーかグループが重要。ここに入れてる先輩は男子でも女子でもいい人でみんなから尊敬されてたり、教師からも信頼されてる生徒だったやつばっか」


「ウチもそういうラインで、ダンナもそのクチでやっぱそういう先輩に引っ張ってもらったって聞いてる」


ああ、なるほど・・・そういえば本社の社長さんは基本的には優しい人だけど・・・敵対的な人には超苛烈だって聞きました。


「それなーー。汚職と反社にはめっちゃ厳しい。まあ、ちゃんと更生しているウチの課長みたいなのだと例外だけどさ。・・・そう言えば同窓会行ったら就職課の先生が、この会社に感謝してたぜ?」


「そうなん?まあ、地域会社は地場の建設会社買収して地元の真っ黒議員とベッタリな役員とかを全員解雇・・・一応、コンプラ研修を受けさせたあとで、違反だよね?とか突き付けるみたいな形らしい・・・ってのは聞いてるけど」


「そうそう。ウチらも酒飲めるようになってからの先生との懇親会だからさー、どっちも飲んでてさー、この会社のそのバッサリ懲戒で、イヤな会社の採用担当とかがザックリ切られて・・・これも生徒の就職のためだ、って我慢してたヤナやつが半減したって喜んだでたよ」


「それでも半減かwww。まあ、すこしはすっきりしていいんじゃないwww」


あの、真っ黒議員って・・・コンプラに厳しい今時でも生き残れるんですか?


「それも都会とは感覚が違うんよ。田舎じゃ公共事業、例えばホール建設とか道路工事とかが無くなると失業者が増えて・・・結局、さらに人口が減っちゃう。都会なら汚れ仕事ならいくらでもあるからね」


「そうそう。なんで、それを地元持ってこれる中央と話が出来る地方議員って、真っ黒・・・はさすがに今は無理かも、でも、漕いめのグレーくらいだとカネも持ってるし大体地主で毎月家賃収入で・・・あ、これもカネか・・・何なら引退して、グレーみを押えた長男とかに地盤を継がせてるよね」


「それなーー。高校のとき日本史でならったよなーー・・・えーと・・・院政だっけ? そんな感じで田舎の豪邸に住んでる連中がいるんよ」


ああ、院政、なんとか上皇とかですね・・・確かに日本史で習いました。

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