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清水さんは押し掛け女房?

本当に来たんだな・・・


ここは、俺の暫定的自宅。


ちょっといい賃貸マンションだ。


「何が『ちょっといい』ですか・・・凄い部屋じゃないですか・・・」


まあ、そういう見方もあるかもしれない


「直通エレベータがあって、トップのワンフロア占有!ペントハウスって言うんでしたっけ?」


そんな言い方もあったかな。


「私の住んでいた六畳一間とは比較になりませんよ・・・」


それは、君のほうが、収入に見合った住居に住んでいなかった、ということだろう?

セキュリティとかも心配だったよ。


「一応、引越しも検討しましたが、保証人とかの問題もあって・・・母も、もうイマイチ信用しきれませんし」


で、押し掛け女房と来たか。まあ・・・いい決断力だ、と言っておこうか。


「で、家賃は半額負担とかになるんでしょうか?」


不要だ。半額負担だと、流石に君の給与でも負担が重すぎるだろう?


「まあ、月10万どころか100万でも住めそうな気がしませんから・・・毎月50万以上はちょっと難しいですね」


自分の投資物件の一つに自分で住んでいる状態だからな。そうでなければ払う気などしない金額であることは確かだ。ざっくりで一泊10万くらいだよ。


「うーん・・・10万円で泊まれるホテルと比べたら面積的には巨大ですが、このおウチだと、電気代やらなんやらも凄そうですね」


屋上の太陽光発電と蓄電ユニットがあるから、電気料金はそれほどでもないよ。窓ガラス部分も全て断熱だから、それほど夏も暑く無いし、冬も冷えない。


「水道とかは?」


まあ、シャワーだけだからな。それほどでもない。


「大きなお風呂もあるんでしょう?」


あるが、入るのも洗うのも面倒だ。


「とりあえず、そういうのは内縁の妻がなんとかするので、入りましょう。お風呂は気持いいですよ?」


それは知ってはいる。とりあえず、こちらに来てくれ。


           ・・・


君はこの部屋を使って欲しい。


「広いですね・・・さっきまで住んでいたアパートだと、二階4部屋全部の面積より広い気がします」


クローゼットは十分な広さかな?


「あのですねぇ・・・貧乏ではなくなりましたが、貧乏性は抜けないんですよ。部屋も小さかったですしね。手持ちの衣服だと、スッカスカです。こちらのお化粧台は・・・買って頂いたんですか?」


備え付けだよ。ベッドもね。 それなりの品のはずだ。


「お金持ちって、そういうホテルみたいなマンションを借りるんですか?」


人による。俺は物に執着しないほうだからな。ミニマリストというほどではないが、楽に引っ越しできるほうが楽・・・というくらい、かな。

自分の好みのインテリアや絵なんかに凝るやつは凝る。そういう場合は、家でもマンションでも、買うんだろうな。

まあ、賃貸だと個人会社の経費で処理できるというのもあるな。

それに、ここは俺の投資物件でもあるから、大切に使うよ。それでも退去時には管理している不動産会社のチェックを受けて保証金の減額なんかもあるかもしれないがな。


「ちなみに保証金はおいくらなんですか?」


そういうの、気になるほうなんだ。3000万くらいだったと思うよ。これも会社の経費で処理しているが。


「そういう世界なんですね。小市民ですが・・・まあ、帳簿ではよく見る数値にはなってきちゃったので慣れてはいますが・・・」


まあ、執行役員にはなってもらったしな。


「あっ!そういえば、先日の小言かな?の件ですが、社長が不在のとき、私が社長代理をやらざるを得ない時があるんですが、あれ、何とかならないですか?CTO は絶対そういう判断やってくれませんからねぇ」


アイツはやらないな。でも、そういう話をすると清水さんは副社長にする、という話にもなりかねない。


「それじゃ本当に社長代理じゃないですか・・・」


ちょっと役員の育成を怠ってきたツケだな。その代わり清水さんが育ってくれたけどな。


「そういう話じゃないですよ・・・それより、普段の食事ってどうされているんですか?」


適当に食べたり、コンビニで買うこともあるな。


「栄養バランスとかお考えですか?」


まあ、サプリやなんやらで補っている感じだ。


「今はまだお若いですが、将来的なことも考えたら・・・まあいいです。私が作りますよ。外で食べるときは早めにおっしゃって下さい」


家政婦にしているようで心苦しいんだが?


「内縁でも夫婦なら普通のことです」


そういうものか?


「そういうものです。すごい家賃を負担していただいているんですから、それくらい当然ですよ」


まあ、そういうものか。わかった。受け入れよう。


「あと、夜のほうも、ご自由に。でも、処女じゃないですけど、ほぼ似たようなものなので、テクニックとかはありません」


聞いても問題ないか?


「まあ、高校の時と、会社で、各一名、一回ずつです。なので、生涯で二回しかしてません。会社は・・・神崎くんですよ」


神崎か。恋人関係だったのか?


「違います。恋人関係だったら一回のわけないですよね?」


そう言えばそうかな。


「まだ、彼が新入社員のころ、酔った勢いで一回だけです」


その後、彼とは?


「翌朝から普通に上司と部下をずーーっとやってますよ。何もありません」


なるほど。


「社長くらいのお家柄ですと、ご子息の性教育も色々と充実されているんじゃなかと思いますが?」


無いわけでは無いな。


「では、お任せします。お呼びの時は、裸でおふとんに入ってますよ。それともブラやパンティはご自分で脱がせたいほうですか?」


・・・特に好みはない。

しかし、本当にいいのか?


「まあ、今となっては、先日申し上げた通り、社長の庇護下が安全ですし、こう言うとおかしいですが、一番手軽というか身近というか・・・それに、社長くらいのお立場のかたなら、10歳下の妻や、事実上の愛人など珍しくもないでしょう?」


確かに珍しくはないな・・・愛人は双方承知の上とそうでないときがあるが。


「それとも私は好みじゃないのでダメですか?」


ここのカードとキーを渡した時点でそれは無い。

一応、ここの掃除だってしたんだぞ?


「私も転入届、住民票に『妻(未届)』と記載してもらった時点で、不退転の決意というやつです。一緒にお風呂入ったりしても求められないんじゃ、女性としてちょっと悲しいです」


・・・わからないことはない。そうだな。わかったよ。確かに、俺も既に決断済だ。したいときには頼むことにするよ。すまないが、当面は避妊する。


「はい、よろしくお願いします!!」

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