これが一蓮托生というやつですね。
ノリさんです。
もうノリ先生でもなんでもいいというか、あのような逃げ方をした以上、一蓮托生で永田町や霞が関の連中には追われるのでしょうね。
妻や子供達は本当に何も知らないので追い掛けてくれるな、と思います。
何も答えられませんからね。私の居場所すら。私にも答えられません。
さて、動力源が謎のドローンでRORO船、輸送船ゆかい丸とやらに乗せられましたが、どうやらこの船の動力源も不明なようです。
船もドローンも動いたままの自動着艦なんて、どんな技術を実装しているんでしょうか。
さて、会議室とやらではささやかな宴会が開かれています。
社長がちょっと怒っているようです。
「おい、何故國本くんに呑ませてるんだ!航海士だぞ? 船長だって24時間営業なぞできんだろう?今回はすぐ着くからいいものの・・・」
ほう、社長、すぐ着くのかい? どこに着くんだい?
「ノリさん、的山大島です」
『社長、アレックスです。もうすぐ接岸予定ですが、これ、どこですか?島の港じゃないでしょう?』
「そうだ。とあるリサイクル工場の専用桟橋に付ける。渡した社用のスマホに番号が入れてあるから、電波が届くようになったっら電話で接舷することを伝えてくれ」
『おいおい・・・丸投げですか?』
「大丈夫、事前に話は通してある。今日、というのは言ってないがな」
社長、それはまずくないか? リサイクル工場の桟橋というのはそんなに大きいものなのか?
「大丈夫です。ノリさん。元々採石場だったところをリサイクル工場にしたところですから。無機の汚泥やフライアッシュなんかを受け入れて無害化する工場ですよ。それなりの大きさの船が付けられなければ仕事になりません」
的山大島は、風光明媚な島だけど、そんなものもあったのか・・・
まあ、観光で成り立つ島なら、そういうところは見せないものだろうしな。
田舎は公共工事がなければどうにもならないし、そういうところの排出物の受け入れも必要か・・・
「あと、こちらでは普通に商売もする予定です」
商売ですか? 離島で何の商売をするんだい?
「一種のコンビニというか、移動販売車というやつですね。この島にはコンビニも無いんですよ」
とはいえ、普通の商店はあるでしょう?
「ないことはないです。スーパーらしきものもコープがあるようです」
では、何を販売するんでしょうか?
「なんのことはない。おもちゃ屋ですよ。玩具、スマホや周辺機器、まあ、駄菓子や保存食も積んでありますが、基本、暇潰しの道具のコンビニですね」
売れるんですかね?
「離島なら基本的には売れます。売り切れるとは最初から思っていませんよ」
全て売り切る必要はないんですか?
「おもちゃもスマホも腐るものではないです。それに、ケーブルや周辺機器などは利益率がかなり高いんですよ。定価でも離島料金がかからないだけで安く感じるものです」
それはそうでしょうね。




