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日本盾管隧道建設工業株式会社  作者: Jack...
9年目
103/105

半年前に入社した12人の自己紹介①

はい、ということで、一人ずつ落ち着いて自己紹介してください。


・・・では仕切り直して、また高城からよろしく。


「先程は失礼いたしました。海上自衛隊出身の高城健一です。海技士は航海の二級です。正直、まだまだだと思っておりますので、こちらでさらなる研鑽を積みたく思います」


「小野寺瑞季(みずき)です。商船丸井から来ました。海技士は航海で一級の試験はパスしましたが、まだ乗船の経歴が足りません。こちらの会社は正直・・・部長の経歴に憧れて来ました」


「私の?」


「やっぱり商船は男社会でして・・・船長の妻で、その上、なんと船長の上司で子供を生んで船長室で子供もいっしょに航海しているって、とっても憧れます」


「ああ・・・そういう・・・彼氏はいるの?」


「いませんが・・・候補は居なくもないです」


「えーと、一応言っておくけど、この会社は社内恋愛も結婚も自由だから。推奨とまでは言わないけど。別れて気まずいのは自己責任だから注意してね?」


「承知いたしました。じゃ、伊集院くん?」


「はい、伊集院(つよし)です。僕も海上自衛隊ですが、高城・・・さんと違い、海曹です。見ての通りゴツいので陸警隊もやりましたが、甲板作業も長いです。一応海技士は航海の四級ですが・・・航海士より甲板員を目指しています。あと、パワードスーツですか?あれにも興味があります」


「陸警隊って?海兵隊みたいなもの?」


「いえ、あちらさんは敵の陣地に怒鳴り込むお仕事ですが、陸警隊は自分の基地を守るお仕事です。海自でも基地の入口で銃を構えて・・・上に向けてですけど・・・立っているお仕事があるんです」


「自衛隊の中でも自衛隊なのね・・・ちょっと違う気もするけど流してね?」


「承知いたしました。では、広瀬さん」


「広瀬くるみです。商船大の院卒ですが、一旦普通の企業に就職して、やばい間違えた!!と思ったものの、もう大手商船会社には入れないのでこちらを受けさせていただきました。ここに入る前は練習航海以外の実務経験はありませんが、一応航海の三級です。なんかすんません。院でも会社でもシステム管理をやっていましたので、システムマネージメントでお役に立てれば幸いです」


「まあ、院卒で練習航海行ってれば三級まではいくよね・・・なんかウチ向きの人材ね・・・遠回り組も多いのよ、ウチの会社」


「面接でも伺いました!よろしくお願いいたします。次、中条くん」


「中条達也です。海上自衛隊出身、いわゆる通信屋です。第一級海上無線通信士と海技士の通信三級、航海四級です。こちらの会社では民間なのに必要に応じてジャミングもするとのことでしたが・・・電波法違反ではないでしょうか・・・」


「あーーー、聞こえないーーー。そんなのするのは本当にしないとヤバいときだからカンベンしてよーー。って、まだしたことなかったわ!」


「まあ・・・シミュレーションだけなら違法ではないですね・・・阿部さん?」


「はい。阿部真央です。海上自衛隊出身、術科学校を出て整備でした。海技士は機関の五級です。一応ダメコンは得意で、溶接とか危険物取扱とかは持ってますが・・・こちらの会社では輸送船なのにダメコンがあると聞きましたが・・・どういう輸送船なのでしょうか?」


「うん。ステンレスの輸送船。SUS316Lだけど・・・溶接できる?」


「ちょっと待ってください・・・鉄じゃないんですか・・・それは現場では溶接しないほうがいいですよ?クロムとか析出しちゃうし・・・そうなったらモロいですよ、もうステンレスじゃないから・・・うん、確かにダメコンが必要かもしれないですね・・・そんなダメコンはやったことないけどですけど・・・」


「そうね。水密区画にシリコンかなんか入れて外にはみ出た分を削ったほうがいいかもね。かなり細分化されてるから・・・あ、潜水士は?」


「ありますが、輸送船で水密区画が細分化されているなんて聞いたことないですよ?海自の輸送艦でも大して細分化されてないと思いますけど・・・まあ、シリコン削るくらいなら潜ってできると思います・・・じゃ、成瀬さん・・・じゃなくて、くん」


「はい。成瀬(しょう)です。割と女性顔で声も高いので女装してますが、男装もできます。恋愛対象は女性のみですので念の為。この性癖のせいで前の会社に居辛くなりましたので、日本優船から来ました。小野寺さんもおっしゃってましたが、男社会なのでキツいです。一等航海士志望で海技士は航海の二級です」


「ずいぶん突っ込み所満載な子ね。確かに見た目は女子っぽいけど、喉仏とか隠してないから女装なのね。普通に男性として扱えばいいってことでいい?」


「はい。女子っぽい話し方をしていてもスルーで結構です。じゃ、リンちゃん?」


「名前呼びですか?翔くん? あー、すみません。一ノ瀬(りん)です。一応新卒女子ですが・・・翔くんよりガサツつかもしれないカッター部出身です。海技士は試験は航海で三級取りましたけど、実務が足りない状態です。海自の方ともお話して、カッターの話では盛り上がりましたが・・・それしか共通点がなかったっす。つまり大卒ですが、気合と根性系の甲板員志望です」


「えーと、カンだけど・・・早速 そこ、女子っぽい男子と男子っぽい・・・ってほどじゃないけど凛々しい系女子でくっついた?別に構わんけどー」


「部長、鋭いっすね・・・やることはやりました。他の人にも隠してません。見た目が女子なだけで普通に男でしたよ?」


「えーと、婚姻関係になるまでは避妊はしようね?」「してますよ!」「っす」


「じゃ、いっか。次は?」


「オレでお願いします。黒金鉄平(くろがねてっぺい)です。見ての通りの甲板員。海上自衛隊で海曹にはなったんだけど、やっぱ海士のほうがよかったなと思って一期二年で辞めた口です。伊集院さんとは多分同い年です。全然上に見えるのは自覚してますけど。あ、海技士は一応航海の四級です」


「海士は兵で、海曹は下士官ってやつよね?下のほうがいいんだ・・・あと一応海技士ってどういう意味?」


「それはオレ、海曹仲間の伊集院からお話します。見た目でつい黒金さん、と言いたくなるけど、学年的な年齢はいっしょでした。そういう人いるんですよ。『現場の鬼』的な人って。で、上官はそういう人を海曹にさせたがるんですけど、がんばって勉強してなったはいいが、やっぱ現場仕事のほうがよかったな、って人もいらっしゃるわけで・・・書類仕事も増えますしね」


「そうそう。あれはカンベンだったよ・・・」


「あーー、そーゆーのね・・・」


「一応四級のほうですけど・・・三級からは試験がぐっと難しくなるんですよ・・・なんでベンキョーのほうが・・・」


「そのとおり、カラッキシってやつでして・・・すんません。ちなみに部長は海技士なんですか?」


「あ、言ってなかったね。航海の一級よ。まー、最初にこの会社で船に乗ったときは四級だったけど?あたし商船から農工大学へ転籍したから・・・その時点では四級でそのままだったのよ。試験受かるだけなら・・・まあなんとかなるし、小野寺?だっけ?が言ってたみたいに乗りっぱなしだから船員手帳の年数はいくらでも稼げるし」


そうですね。部長は仕事もそうですが、色々な装置の試作もだいたい船の上でやってますからね。


「まあ、クレーンもあるし、パワードスーツもあるから・・・そもそも船自体の小改造だって航海中にテキトーにやれちゃうしねwww」


「部長、それは普通ではないのでは?どうですか、船長?」


高城、君の言う通りだ。普通は航海中に船をライブで改造するなんてことはしない・・・というよりは出来ない。


ただ、この会社の技術力は君達の想像の遥か上からさらにロケットを飛ばして地球周回軌道にあるような途轍も無いレベルにある。


この船、ゆかい丸はもう5年以上はうちの会社の船になってからは経過しているが、50KLしか燃料を使っていない。一応いっとくと、A重油な?


「「「「うそでしょーーー」」」」

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