ゆかい丸って面倒?
國本です。ゆかい丸ですが、マジで面倒なんです。
まず出自が面倒。赤い国の実験用軍事船なのがほぼ確定です。
そして、元の構造が面倒。
事実上の強襲揚陸艇として設計されたであろう船は長さに対して幅が広すぎる・・・14m機の輸送用としてはよかったんですが、あまりにも船としてバランスが悪い・・・
元々の船体は56mの長さに対して幅が27m・・・おかしいだろ、これ?って比率です。
ステンレス鋼で出来ている船殻の構造はちょっと当時はいじれなかったのです。
前後部分、ウェーブピアサーなので、前のトガってる部分と、後ろの丸っこい部分、これは高張力鋼でできていたので、電食対策やりなおしの名目のもと、第一次改装でちょっと伸ばしました。
このときは牛乳パック輸送船と呼ばれた格好悪い時代ですが、強烈な輸送力を誇りました。でも燃費を無視できるとはいえ、流石にこの比率だと荒天に弱いってのは目に見えていました。
そして、第二次改装で長さを60mにして、幅、ここの構造材もステンレスでしたけど、削って繋げるほうは、「まだ」、どうにかなるので18mまで削りました。でも未だに比率はイマイチ・・・
このころになると、ステンレスの構造材を自社で作れるようになっていて、神栖のドックも完成していたので、おもいっきり設計ができるようになりました。
左右の壁のような上部船体と、それを繋ぐブリッジは構造的な強さを補強するためのものでもありました。
そして今!大惨事・・・じゃない。第三次改装完成間近の姿がこちら!
船殻は遂にオールステンレス化。船殻の電食対策が不要に!!
でも、長ーーいバウランプと短いスターンランプは鋼鉄使ってるからそこの電食対策は必須なまま!!最悪前後ランプは交換式だな・・・しかし、水密度はアップしてピッチリ水密化したよ!!
船体の長さは思いっ切り長くして75m化!!
といっても、甲板乗せるためだけで水中の船殻構造としてはもっと短いよ!!
船幅はほぼ理想形の16m!!
これで本当に安心して超高速航行が可能になりました!!
居住区やブリッジは船の右舷に集約!!
無理に船幅に収める必要もないので、2mほどオーバーハングしています!!
両舷に分散する意味はなかったよな、というのを改めて確認しました。
もっと早く気付け!!というやつですね。
左舷には何もありませんが、実は甲板が二層構造です。中層のRORO 区画と甲板、という意味ではなく、文字通り、長さ75m、幅8mの薄い・・・といっても最大で25cm厚くらいはある・・・増設甲板が折り畳まれています。
これは重力子フィールド無しでは展開も維持もできない代物です。まあ、非常用だからいいんですが。
バウランプ、スターンランプも古典的なウィンチから重力子フィールドに変更しました。まあ、見た目はワイヤーロープがあるのでウィンチに見えますが、そっちは安全索に近いです。モーターも使っているのでそれっぽい音も普通にしますけどね。
ちなみに、折り畳まれた非常用甲板を開くと完全に全通甲板の航空母艦っぽい見た目になります。といっても・・・滑走路に相当するところが70mくらいしか無いのでかなり強烈なSTOL機でないと発艦は難しいと思いますが・・・
どうしてもってことになった場合には、航行用観測ドローンを上げて周囲の安全を継続的に確認しながら、水中の安定フィンを出して、ウォータージェットを使って風上に向かって全速航行して、かつ、可能な限り後傾姿勢にしてあげれば、天気が良ければ飛べると思いますけどね・・・超STOL な、ターボプロップ機ならなんとか・・・
あとはフックがある飛行機前提で、船尾にアレスティングワイヤーを設置しといてその時点でスロットルを全開にしてもらうとかなぁ・・・艦上からじゃないとワイヤーのリリースはできないけど・・・
うちは輸送船なので、どうしても輸送機視点になりますね。
まあ、オーストラリアの草原にも降りるような郵便機程度の軽飛行機ならその時点で浮くまでありますか・・・
といっても中型機、旅客用、貨物用ドローンを最大8機収容できるので、大体の貨物はそれでどうにか運べますけどね。
四角く畳めるドローンと違って、飛行機は畳みづらいです。
地味なところでは、重力子フィルタ方式の造水器ができました!!
実際には塩味を感じない程度の塩分は残っています。だいたい、1/100くらいになるのかな?あと海水中の有機物も排除できます。
要は海水版のパーチ生成器です。生成して残ったのが、ほぼ淡水ってわけです。
重力子エンジンの電力ばかり使ってて、肝心の重力子を使ってなかったのですが、ここに来て重力子の利用バリバリになりましたーーー。
これで船殻内の水がほぼ真水に!!
隔壁やウォータージェットへの負荷が減るはずです!!
そしてそして遂に~!! ウォータージェットとポッドが軸流モーターからリムリニアモーターになりました~!!海藻の引っ掛かりとか気にしなくていい~~!!
てゆーか、ドローン用を先に実用化できてんのに船用が出来無いなんてありえないだろーーって思いますよね?
でも、水は空気に比べて密度が高い、ってのとキャビテーションの影響が大きいってのでメチャクチャ苦労したんです。
巨大、例えば、直径3m弱のローターが許容されるドローンと違い、ウォータージェットはがんばって1m!
排熱を考えると、ともかく薄く作るローター用とは違い、ローターハブ、つまりステーターの幅を厚く、水流の方向的には長く作ることでパワーと排熱を両立しました。
そして機動力を考えると軸というか、ウォータージェットそのものを振れるようにしないといけません。
これは結局、ノズルだけ振れるようにして、あと、後部にポッドを付けることで妥協しました。ポッドは格納・・・というか船体に密着するまで縮めることもできます。ポッドの吸水側は砲弾状のメッシュにしてビニールでも海藻でも吸引力で引き千切ります。結果、センターに何もないリムリニアモーターの真ん中を水と一緒に放出され、推進力になっちゃいます。
船首ノズルと後部ポッドは80cm。ポッドは伸ばした状態なら自由に動かせます。船尾のメインポッドは100cm。うん。常時バラスト水大量備蓄の半没船と言えるかも?
あ、直径は吸いこむほうの直径です。ともかく回れる形ならなんでも作れるリムリニアモーターの特質を活かして、ちょっと複雑な形の・・・花瓶みたいな?形状を実現しました。
つまり、双胴船の前部に二機、後部に四機という贅沢なウォータージェット推進です。まあ、高速航行時にはメインジェットのみ(と、整流のために密着状態のポッドをちょっとだけ)しか使いませんけど。
そして、船体に装備された、10枚の水中フィン!!
フロントのアクティブカナードは、レーシングカーのフロントスポイラーみたいなものですが、普段は収容されていて、高速航行時だけ下に展開されます。
左右二対で自動制御され、船体が後傾し過ぎないようにするのが主目的です。
メインフィンも収納式で、船殻の真ん中よりやや後ろ目のところからハの字に展開されます。双胴船なので、船の内側にも展開されますが、大きさや角度は外側とは異なります。
これが高速航行を支える一種の主翼です。
テールフィンは斜めですが、ほぼ垂直尾翼の役割です。これだけ一対二枚しかありません。
そして、アクティブカナードとメインフィンはキャビテーションを防止するアクティブフローコントロール付き・・・まだデバッグ終わってないけど・・・が、ついてます!!
簡単に言うと、中空構造の翼から適宜水を噴出することで、キャビテーション・・・圧力の変化によって出来る気泡による悪影響・・・を防ぎ、翼表面からの離流を防ぐものです。
ともかくキャビテーションは敵じゃーー!!あれで何枚のローター、ウォータージェットを破壊しちゃったかなんて覚えてないよ・・・
「ゆり子さん・・・誰に向かってお話しているのかわかりませんが・・・ついて来れないんじゃないでしょうか?」
あ、船長、新入社員・・・船舶部の部員育成は順調?
「概ね順調です。これなら、オーストラリアまで練習航海に出るのもアリ、というレベルには育ってきました」
ね。そのために重機運搬を開店休業状態にしてるんだもんね。楽しみだよね!!
Geminiは進化しましたが、思ったような絵にはなりません。
バウランプを開けたまま走るRORO船があるわけないじゃないですか・・・
それに、どんなに船首をナナメってくれといっても聞いてくれません。
https://drive.google.com/file/d/1VVBv8KaYaJ8vnAKFgzWUg6Cz8bSYS3_l/view?usp=drive_link




