九話 開国祭の準備
開国祭
それは俺たちの国の生誕祭だ。
この国には各国の来賓の方々が来るため、かなりの警備体制で行われる。
かなりの凄腕の冒険者たちも今回は仕事としてかなりの警備となっている。
しかし、それでも何かが起きるということは必ずあるのだ。
それを防ぐために最善を尽くすのが、警備を総監督を務める騎士団なのだ。
「いいか、今回の警備は万全に万全を尽くしておけ!!
今回の開国祭では、我々の中から選ばれた精鋭たちが異世界に赴き、我々を蹂躙してきた敵対者たちを今度こそ倒すこととなる!!
王と王妃、そして王女様方を必ずお守りするのだ!!」
『おぉぉぉぉ!!!!!』
父上の演説でやる気に満ちる騎士団一同を見て俺は王女様型のところにいた。
アイリス様とは一度会ったことがあったが、それ以外の王女様方には少し不安そうな表情をされている。
まあ、父上の紹介とはいえ、俺みたいな騎士団員見習いがいること自体異質だよなぁ……
すると、国王陛下から話しかけられた。
「君がアレンの息子でアルフレッドの弟のデオゼクス君だったかな?」
「ハッ、お初にお目にかかります。
現団長アレンの息子のデオゼクスと申します!!」
そう言って跪く
「そう畏まらないでくれ、あのアレンとアルフレッドが褒めるほどの息子が娘たちの護衛につくと聞いてお礼を言いたいのは私たちの方なんだ」
「いえ、兄上と父上には遠く及びませんが、王女様方は私の命を変えましてもお守りいたします。」
現状、俺の神殺しの力は完全に引き出せるレベルではない。
しかし、それでも全盛期の俺の二割半には届くレベルになっている。
わかったことがある。
俺のステータス全ては『俺の全盛期』をそのまま引き継いでいるというを表しているだけであり、俺の今現在のものを正確に表すならこういうことだ
──────────────────
デオゼクス・セロ・グランドシャリオス
ステータス
体力:120000(神殺し+100000)
力:12000(神殺し+100000)
魔力:30000(神殺し+100000)
魔防:60000(神殺し+100000)
器用:65000(神殺し+100000)
耐久:55000(神殺し+100000)
敏捷:75000(神殺し+100000)
未知:??????
■■■の■■■
────────────
となっている。
体力はそのまま、力とは筋力や魔力伝達率などを表し、魔力は俺の魔力量、魔防は魔法耐性などの魔法に関する防御力、器用は命中率などを表している、耐久は体の頑丈性、そして敏捷はスピード、そして、未知とはこのステータスでは表すことができないものを指すんだが………
俺の場合これはエラーでもなく?で埋め尽くされているし、文字化けしてわからねえもんがあるし……
意味がわからん……
そして、アルフレッドのステータスは俺のステータスの倍以上ということだ。
もはや意味がわからない。
「開国祭の時はお任せください。」
そう言ってデオゼクスは絶対守るという決意を持って国王と王妃様を見ていた。
二人はそのあまりにも強大すぎる覚悟を瞳に宿したその瞳は12歳の子供には到底思えなかった。
デオゼクスは歩きながら一つの気配を勘づいていた。
「(なんだ?この気配は………嫌な気配だ………)」
そう呟き、歩いていく。
だが、すぐに消えたため、気にする必要がなかった。
「なんだったんだ?今のは……
どこかで感じたことがあったが……」
そう思いながらも気にすることなく、歩いて屋敷の方に戻っていった。
──────────────────
「あらあら、久しぶりですわね。神殺し」
「開国祭は貴様の死に場所にあるぜ?」
そう言ってどこかに消えていった。
これから何が起きようとしているのか
感想お願いします。