四話 魔物の森とお姫様
初バトル描写があります。
6歳となり、儀式を終えると俺はそのまま魔物の森に入っていく。
この魔物の森は強大な魔物が多く存在しており、冒険者や王族騎士団達の訓練としてこの場所を使っている。
魔物達の実力はF〜SSSと終焉、測定不可能となっている。
その中でも測定不可能は世界にたった五体しかいないとされているが、その被害は神々が存在していた時代でもかなりのものであり、世界を滅ぼす一歩手前までいくほどだったとされている。
かつての俺でも神殺しの力を駆使して壊滅をなんとか防ぐレベルだったのだ。
俺もこの魔物の森で全盛期を取り戻さないといけない。
「全盛期に近づけないとな……
幼児の体じゃ『本当の本気』を使うことができない
神殺しだけでも使いこなさないとな……
(それに未知数のスキルと恩恵がある。使い慣れた神殺しさえ使えたら他のものも使いこなせる手掛かりになるはずだ。)」
俺は走り出す。
森を駆け抜け、その森の中にいるミノタウロスやゴブリンたちを斬り伏せていく。
やはり、全盛期よりも遥かに劣っているな……
神殺しの力を全部駆使しても全盛期の一割ってところだな……
「俺が10代にはなんとか五割までは復活させたいな……」
そう思いながら神殺しの力を解放し、なんとか制御し始める。
すると、何か音が聞こえる。
「なんだ?」
その音のする方に行くと
馬車があり、その周りには騎士たちがいた。
あれは、セレスタイト家の紋章か?
「………見てしまったら、見て見ぬ振りはできない……か……」
『神殺しの領域』
ダークゴールドの結界が騎士たちと馬車を守る。
騎士たちは驚いたような表情を浮かべている。
「な、なんだ!?」
「あんたたちこんなところで何をやっているんだ?
こんな魔物の森を通るなんて余程だろう?」
そういうと騎士たちは驚いた表情を浮かべて俺を見ていた。
まあ、こんなガキが魔物の森にいること自体驚きだろうな………
そんなことどうでもいいか……
「とっとと終わらせるか」
俺は腰に身につけている剣を抜き、一気に魔物たちを斬り伏せる。
俺の神殺しの力はただ神を殺す力じゃ無い。
神という種族を超えるもの以外を完全に封殺及び、滅殺することができるものだ。
神に対しては完全に殺す・無効化を可能とするが、それ以外の魔物に対してもかなりの効果を発揮することができるのだ。
そして、俺が現時点で使える中で最高峰の技で蹴散らす!!
「神殺滅之剣」
神殺しの力を刀身に込めて放つ一殺必中の斬撃。
魔物だろうがなんだろうが、『必ず殺す』という概念が込められている。
そのため、手加減が難しいが雑魚一掃には役には立つ。
ピキッと剣がひび割れ、剣が砕かれる。
そして、その様子を見ていた騎士たちは驚いたような雰囲気を出していた。
俺が近づくと騎士たちは警戒する。
そんな彼らを見て騎士たちに警戒を抱かせないように優しい声で言った。
「警戒しなくて大丈夫です。私は『デオゼクス・セロ・グランドシャリオス』
王国騎士団騎士団長『アレン・ヴィ・グランドシャリオス』の次男です。」
「き、君があのアレン騎士団長のご子息でしたか!?」
騎士たちは驚くが、その前に俺的には父上の権力の凄さに驚きだ。
そして、馬車の中から一人の少女たち二人が出てきた。
!?
なんでこんな場所に!!?
俺は急いで跪くとそこからできたお方は
「こんな辺境の場所になぜアイリス様とレティシア様が……!?」
「私たちは教会に行く最中だったのです。」
「そんな時に魔物たちの群れに襲われてしまったのです。」
「もしも、貴方様が来てくださらなかったら私たちは死んでしまっていたでしょう。
感謝します。」
そう言って頭を下げるアイリス様とレティシア様
俺は慌てて止めるようにいう
「王家と王家に連なるお方なのです!!
無闇に頭を下げては…」
「命の恩人なのです。それで申し訳ございませんが、教会まで護衛をお願いできませんか?」
「了解しました。我が領土『シャリオス』の教会にご案内いたします。」
こうして俺は全盛期を取り戻すために魔物の森に入ったが、なぜか我が国の王女と公爵家のお姫様を先程までにいた教会に戻ることになったのだった。
感想お願いします。