一話 プロローグ
新しい小説です。
良ければどうぞ
………俺は、今日、処刑される。
俺は史上最強の神にして人々を苦しめてきた『超越世界神王アーヴァデウス』と言われる絶対なる神と対峙した。
その神は人を苦しめて、貶めて、何もかも奪ってきた。
憎しみしかなかったが、その憎しみで俺はアイツを殺すことができた。
アイツとの対峙の時、俺はアイツに言われた。
『貴様が我を殺したところで人間どもは貴様に一時的に感謝するだろう。
だが、同時に貴様に恐怖し、貴様を殺すだろう。
なぜならば、人間は弱いからだ』
そう淡々と俺に話したアーヴァデウスの言葉に俺はなんの否定もできなかった。
人間は弱い、それは正しいのだろう。
人間は弱いから何かを成そうとする。人間は弱いからどうにかしようとする。
人間は弱いからこそ、誰かと協力しようとするのだ。
それを弱いというのは神の傲慢だろう。
だから俺は……
「……お前の言うとおり人間は弱い。だからこそ、何かを成すために誰かと協力するんだ。
確かに誰かを貶めるものたちもいるし、自分勝手な連中もいる。」
俺の脳裏に蘇ってきたのは、かつて母を凌辱した貴族共、父に畏怖の眼差しを向けた騎士団連中のことを思い出す。
しかし、それと同時に俺の脳裏にあるのは俺に優しく接してくれた人たちだ。
一つの物事よりも、俺は人々の優しさとその可能性を信じたいのだ。
「神々の時代は終わりだ。これからは人間たちが自分の手で何かを成す番だ。
ここで消えろ。アーヴァデウス!!」
俺はそういうとアーヴァデウスとの最終決戦をし、俺はなんとか勝利することができた。
その後、俺は人々に感謝されていったが、俺の力を恐れた貴族連中の手によって俺は貶められて今日処刑される。
だが、俺は信じている。
人の可能性と人と人が紡ぎ合う未来を……
断頭台に俺はいくと俺は………
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処刑された
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そう、俺は死んだはずだったが、なぜか俺は……
「あなた、見て、あなたにそっくりよ?」
「だが、瞳は君にそっくりだよ」
俺の目の前には赤黒い髪の男性と白髪の美しい美女がいた。
だが、俺は女性に抱かれていた。
そして、聞こうと手を伸ばすが……
?????????
眼前には小さな手が存在した。
そして、その手は自分の動かす方になっており……
それを不思議そうに見ている二人を節目に俺は………
「バブぅぅぅぅううううううううう!!!!?(俺転生したのかよおおおおおおおおおおお!!!!?)」
俺は神を殺したことによって神に呪われたらしい。
前世で32歳だった俺が赤子になり、生前の俺よりも若い二人の子供になってしまったのだから……
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