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籠城


貴族なんてそんなに大した人間じゃないよ~。


ずっとお茶会、ずっと食事会。


ミュージカルデートだのパーティー三昧。


退屈なもんだよ~。



~討伐部隊“勇者”パルス=イン八世隊員~




「しかし、オイラ達は魔獣の“アルマンダイト”を狩らないといけないのに、生息地に陣取っている賊団やノンスタンスは本当に厄介っすね~。これじゃあ、この基地の外にもなかなか出られませんぜ~。しばらくは基地内での作業かぁ~、つまんないなぁ~。オイラも隊長みたく変装して偵察したかったなぁ~」。


パルスはそう言ってつまらなさそうに口を尖らせた。


「まぁ、この状況下では外に出れませんしね。基地も監視魔法のおかげで外を見張らずに済んでますし、しばらくモニターのニュースで情報収集しつつ様子を見ましょう。先程も皆さんが話していた通り賊団の展開が大きく変わる可能性もあります。ですから、しっかり山脈の動向にも警戒しましょう」。


ハリガネがそう言うと、ヤマナカは大きく頷きながら口を開いた。


「隊長のおっしゃる通りですがっ! 山脈の騒ぎで魔獣、もしかしたらターゲットの“アルマンダイト”もここまで降りてくる可能性もありますっ! 」。


ヤマナカがそう言うと、ハリガネは小さく頷いた。


「そうだな、この部隊には兵器といい人員といい足りない部分が多いが、皆さんのスキルがあれば危機も乗り越えていけるはずだ。昨日も少し話したけど、今は着実に基地内でできる魔獣を含めた外敵対策を考えよう」。


「籠城するとなると食糧のストックが問題になってくるな。今はお前が調達してくれたおかげで大丈夫そうだが、ここには捕虜もいれて二十人以上だ。やがて食糧も尽きてしまうぞ? 」。


「それなら何とかなりそうで~す。隊長が野菜や小麦、他にも食物の種を調達してくれたし、オシイチ君の協力もあって栽培も短期間で完了しそうですから食糧不足にはならないはずですよ~」。


「そ、そうですか...」。


パルスの返答にゴリラ隊員は若干安堵した表情を見せた。


「よしっ! 部隊の現状が一通り確認できたという事でっ! 早速、外敵対策を考えますかっ! 」。


ハリガネは声を弾ませながら卓上に置いてあったノートとペンを手に取った





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