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短編

異世界塾

作者: 龍崎 明

 ラノベってあるだろ?


 若者向けとされる小説作品のジャンルの一つだ。その中でも王道的内容とされているのが、異世界ファンタジーの転生もしくは召喚モノ。


 地球あるいはそれに類似する世界から、中世風魔法世界へと主人公を拉致ってくる話だ。


 さて、俺の状況はまさにこれである。


 足元には召喚用らしき魔法陣。周りには、ローブ姿の魔法使い。


 たぶん、勇者召喚系?


 うん、でも、俺さ。もう二十歳超えてんのよ。大人なのよ、大人。少なくとも成人ね、成人。


 もっとさー、夢溢れる、無謀無鉄砲な純粋無垢な若者呼ぼうぜ?


 こんな枯れたおっさん召喚してもしょうがないっしょ?


 え?導師様?勇者様じゃなくて?マジ?


 導師って、えっと、指導者的な?教導的な?


 あぁ、なるほど、なるほど。


 勇者召喚じゃなかったわ。内政チート系導師召喚だったわ、うん。


 いや、気を衒ったのかもしれんけど、内政チート系も王道ジャンルよ?そりゃ、知識チート持ちを召喚するスタイルは、あんまし見ないけどさー。


 だって、世界の危機とかじゃなく、発展のために人材をわざわざ異世界から召喚するのって理由として弱いしね?


 まぁ、でも、俺が召喚された理由わかったわ。


 うん、俺、一応、塾講師だから。これでも先生呼びされる職業だからさ。召喚されちまったんだろうなぁ。


 塾講師なんて一部の人気者以外は、答え見てテキトーに教えてだけなんだけどなー。いや、俺だけか?そういや、同僚たちは必死に調べ物して事前準備して色々やって講義に臨んでいた気がする。


 いや、じゃあ、なんで俺だし?


 あぁ、取り敢えず、何、教えれば良いわけ?


 ふんふん、ふん?




 ……




 なんかもうね、手当たり次第に教えてくれって感じだったわ。


 英国数社理全部。なんなら倫理道徳から体育まで。


 メンドーだったが、仕方ない。用無しで放り出されても困る。というわけで、教えました。


 いや、もうね?うん?


 鞄に突っ込んだ参考書の類を一から十まで。


 この世界どんな問題抱えてるんか、わからんけど、今すぐ役立つことあったんかな?



 ……




 いや、うん、殺されちまったよ、いや、ごめん。


 なんか文明度合い測ってたみたいで、地球への侵略計画立ててたみたいだわ。


 いや、地球のみんな、メンゴ?

我ながら内容ねぇなー。


塾モノで、なんか作品あったりします?

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