表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
涙の女神と贖罪の剣士  作者: 黎明
1/5

子どもたちの寝物語に語られる、創世の神話

 はじめに、父なる神がいました。

 父なる神は、ながい、ながい時をひとりで過ごしていました。


 あるとき、父なる神は、孤独の悲しみからひとつぶの涙を流しました。

 涙はこぼれ落ちて、父なる神の指先を切り裂きました。

 傷から血があふれました。

 すると、涙から神界(しんかい)が、血から魔界(まかい)が、涙と血の混ざりあったところから人界(じんかい)が生まれたのです。


 父なる神は喜びましたが、三つの世界にはどんな生き物も住んでいなかったので、すぐにまた寂しくなり、再び涙を流しました。

 すると今度は、右目の涙から銀髪(ぎんぱつ)(くれない)の瞳の娘が、左目の涙から黒髪(くろかみ)(あお)の瞳の娘が生まれたのです。


 銀髪と紅の瞳の娘は、涙を流しました。彼女の涙から、人や、あらゆる生き物が生まれました。

 黒髪と蒼の瞳の娘は、血を流しました。彼女の血は、あらゆるものを壊し、あらゆる生き物を殺しました。


 父なる神は、三つの世界が栄えたのを見てたいそう喜び、満足して、娘たちに言いました。「統べよ。」

 そして、どこかへ去ってしまいました。

 娘たちは言いつけを守って、今でもこの世界を見守っているのです。


 これが、涙と血から生まれた世界、グレースドロップの創世のおはなし――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ