幸福のうちのひと葉
きゃー
あははははは
桃色の花弁が次の命を育むために舞っている
風 強く
葉より少し大きいか小さいくらいの
ふくふくとした手が六つ
青い空を掴めるかのように
ひらひらと舞っている
ばっちゃーん
ふふふふっ
きらきらと水が躍動する
肌色の混ざった水面はまるで命を映す鏡
力強く跳ねながら
六つの足が踊っている
それはまるで儀式のよう
かさっ
かさかさかさっ
赤 黄 茶色
地面のキャンバスに
色鮮やかに広がる絵の具
右に左と揺れながら
その表情は真剣そのもの
じっくりくりくり心眼を
六つの目でして踊らせている
しんしんしん
ぎゅみっぐずぉっ
いついつまでも舞う足が
流石の今日はゆるゆると
それでも瞳はらんらんで
初めて見る白を見つめてる
六つのずんぐりむっくり手袋が
半分は一旦宙を舞った
つめたい
かきごおりみたい
たべていい
食べて良いけどちょびっとね