5話 突如としての悪用稼働
~実験施設~
街中と実験を繰り返す博士
今日も一人実験の成果と反省を日誌に記していた
日課も過ぎれば研究成果の醍醐味となる
どれだけの月日があってもその研究成果によるものは欠かせない
≪技術の悪用を警告!
技術の悪用が続行されています!≫
「誰だ?
ドローンで監視されているはずだ
誰も悪用など出来るはずが…」
研究施設で一人疑問を傾げる
誰かによる技術の稼働
しかしそれはおかしな話だった
地球人類は既にドローン監視社会になっているからだ
「犯罪予想値からも全て補足されているはずだ
逃げ場なんて無いのだ」
それでも稼働しているその悪用稼働
何故なのか?それが分からなかった
「悪用稼働されている部分はどこだろうか?
研究施設内の部分か?
だとしたら有り得んぞ」
研究施設内の部分の稼働
それは管理システムをハッキングする以外有り得ないからだ
しかし既に暗号化と圧縮化をして
人の考えられる部分では無くなっていたからだ
「そこに侵入する ていうのは不可能に近い
それを人間が出来るはずが…まさか汎用人工知能が?」
汎用人工知能がもしも稼働させているのなら
その稼働制御はクラウドに拠り所が存在するだろう
博士は研究施設からあらゆるクラウドへと網羅してみたが
それらは検出されなかった