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白雪姫

 むかしむかし、あるところに王さまとお妃さまが暮らしていました。


 それは、お妃さまがお腹に王女さまを授かったある冬の日のことでした。お妃さまは、降り積もった真っ白な雪をながめながら、黒檀の窓の近くで王女さまの肌着をぬっていました。

 と、お妃さまが一瞬ふるえました。ぬい針がお妃さまの指につきささってしまったようです。

 ――ぽとり。

 血が雪を赤く染めたのを見て、お妃さまは考えました。

「生まれてくる子の肌は雪のように白く、頬は血のように赤く、髪は黒檀のように黒いに違いないわ」

そして、

「そうだわ、名前は『白雪姫』と名づけましょう」

と思い付いたのです。


 季節はゆっくりとうつりかわり、雪どけの始まったころ。白雪姫、と名付けられた少女は生まれました。お妃さまは白雪姫を見て目を丸くします。

「まぁ、わたしが考えたとおりの、きれいな子。きっと美人になるわ」

そう、白雪姫はお妃さまが祈ったとおりの白い肌と赤い頬、黒い髪を持っていました。

 美しい白雪姫の誕生に喜んだ城は宴をくりかえします。けれど、すぐに悲しいお知らせが城を包みこむことになりました。

 お妃さまは、白雪姫を生んですぐに亡くなってしまったのです。

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