不幸は、続くよどこまでも!?
「 えーと、俺らの部屋は、205号室か 」
今回、泊まる宿舎は、緑に囲まれ美しく、太陽のの光によって光り輝いている。といえば聞こえは、いいが心が腐っている俺からすると、壁にコケが生えてただ日照りがすごいオンボロ屋敷にしか見えない……。
「 にしてもオンボロすぎねぇか??それにこんな狭い部屋に男子全員なんて入らないだろ?? 」
「 ほんとそれだぜ!それにこんなに汚ねぇんじゃあ虫が大量にでてきそうだな 」
男どもが口々に愚痴をいう。まぁ全くの同意見なのだがな。
「 お前ら?こんなんでビビってちゃ女子は、落とせねぇぜ? 」
臭いセリフを言っているのは、もちろん銀太だ。
すると、どこからか変な音が聞こえる。全員が一点を見つめると……。
カサカサっ
「 ………………!いぃぃやぁぁぁんぅぅー!! 」
誰が聞いても気持ち悪い奇声を発して全力で逃げるのは、もちろん銀太くんである。
そう。銀太は、昔、俺と2人でカブトムシを捕まえにいったときにカブトムシのメスと勘違いしてGを大量に触ってしまってから虫が大の苦手である。
そのため、虫を見ると、アニメ序盤で死ぬ性悪なクラスのモブキャラみたいなクズ男に変わる。
「 おっおまえらぁ!どーにかしろよぉ!!俺を助けろオォォ!! 」
「 おい武浦っ!情けねぇなぁ〜!俺がどうにかしたる 」
といきなり出てきたのは、クラスに1人は、いそうなジャ○アンみたいな体格のやつである。
右手を大きく振りかぶって捕まえようとすると、
ブゥゥーンっピタっ!まぁ想像つくだろう。
「 ぎゃぁぁぁー!!! 」
ダッシュで廊下を駆け抜けていった。
まぁそのおかげで退治は、できたのだが。
すると、さっきまで真っ青な顔をしていた銀太が駆けつけてくる。
「 ほっほらな!?ビビってなかっただろぉ〜? 」
いや、そんなこと涙目で言われても説得力は、皆無である。
「 今は、女子いないんだから、カッコつけなくてもいいだろ?それよりもクジ引きの方どうするよ? 」
「 あ、あぁーしくっ、その事なんだが……ウゥっ! 」
いい加減泣きやめ。小学校低学年か。
「 俺に提案があるんだー!!この銀太様が10分間頭脳をフル回転させて考えて抜いた作戦がな! 」
誇れる時間じゃないな。
「 ほぉ〜、で?どんな作戦なんだよ? 」
「 まず、うちのクラスの合計は、32人であり、4人1組が8グループ!そこでだ!俺がもし偉佐原さんと同じ班のクジを引いたらお前と交換してやる!! 」
少し驚いた。
銀太が根は、いい奴という事は、分かっているが……少し俺は、銀太を見下しすぎていたみたいだ。……ごめんな。
「 ほっほんとか!結局運勝負は、変わらないけど確率は、一気に上がるよ!ありが …… 」
「 2000円でな!!! 」
訂正。やっぱクソ野郎。
少しでも感謝の気持ちが込み上げていた、俺の気持ちを返せぇぇ!!!
キンコンカンコーンっ!
すると、宿舎内全体にチャイムが鳴り響く。
「 あー、5組のみなさん〜お待たせしました!!今から自由行動のクジ引きをしたいと思いますっ!!女子からクジを引くので全員大広間に集合してください〜 」
結局、運勝負になってしまったか。
だが、俺は、引く。絶対に美恵との愛を掴むのだからぁぁ〜!!
20分後。
「 やっばぁ!ラッキーっ!美恵と一緒じゃんかウチ!! 」
「 あっ!本当だ!!よろしくね!由依ちゃんっ 」
当たるはずもなし。
まぁ念を込めて引いたんだけどね??
陰キャな俺に運が味方するわけないよね??
と、いつも以上にネガティヴ思考になっていた。
銀太は、というとクジでズルをしたことがバレ担任と回ることになったらしい。
これだけは、朗報である!!
岡島くんも違う班だし、結局高校生になっても何も変わらないか。
ていうより、まず自分の班を確認していない。
「 えっまじかよっ!!この変態オタクとかまじおわってるんですけどぉ〜 」
本当に運は、味方してないらしい。
まさかの4人1組の他のメンバー2人があのときのパリピ系JKだなんて……。
「 あっあの、なんかまだ誤解してるみたいですけどぉ?僕悪いことしてないよぉなぁ〜 」
「 あぁっ!?なんだよ?? 」
「 はいっ!すみません、全面的に私が悪うございましたぁぁわぁ!! 」
やばいって。これまじでやばいって。
あれ?でも1人忘れてるような……。
「 陰内くぅぅ〜ん!!まさか、一緒のグループになるなんてね!また妹の話で盛り上がっていくしかないみたいだねっ!! 」
「 でっ出口くん……?だっけ?よ、よろしくぅ〜! 」
運がついてるのかいないのかよりによってこの超絶ロリコン野郎も一緒なんて。まぁ、知らない奴が3人いるより1人顔見知りがいるならラッキーということだろう。
「 えぇ〜では!これから博物館の見学を始めます!4人1組で1時間自由行動をしてもらいますので、くれぐれもはぐれないようにっ! 」
「 はーいっ!!! 」
「 では、スタート!! 」
ついに始まってしまった。
この1時間俺は、どう耐えればいいのだ。いっそのこと1人ではぐれて美恵のところまで駆けつける!!などという勇気は、全くもってないのでやはり耐えるしかないか。
「 ちょっと、陰内ぃ〜?? 」
「 はっはい!な、なんでしょうか?? 」
「 ちょっと、うちら喉乾いちゃったんだけどぉ〜? 」
「 え……。それでなに?? 」
「 察しろっての!!なんか飲み物買って来てくんねって言ってんだよ! 」
まぁ、こんなことだとは、思いましたよ。
いわゆる、パシリってやつですね!はいはい、行きますよぉ〜
「 それは、よくないっ!!! 」
自動販売機まで駆けつけようとおもった道を防ぎ、パリピ系JKの前にどっしりと仁王立ちをしているのは、出口くんだ。
「 そうやって、弱い者をこき使うのは、弱い人間のすることだよ!! 」
「 んだよっ!うるせぇな!別にいいだろ? 」
「 いいわけないだろっ!! 」
………出口くん……そんなに俺のこと、思ってくれていたなんて!!
「 マリアンヌは、そんなことしないっ!! 」
は?
「 あぁっ!?誰だよマリアンヌって? 」
「 僕の妹だぁぁぁー!! 」
「 知るかぁぁぁー!! 」
いまの話ばかりは、パリピ2人に同感である。
「 分かりやすくいうと僕は、妹を愛しているんだぁ! 」
いや、余計理解できなくなってるけど!?!?
「 意味ワカンねぇんだよ!?もーいいわ、あんたら2人で仲良くしてればぁ〜 」
俺も理解不能だが、なんとかなったみたいだ。
「 出口くん!大丈夫?? 」
「 全然平気だよ!」
でも、これでは、自由行動も2人だけになってしまった。
「 おいっ!集〜〜なにしてんだぁー? 」
遠くから担任を置いてダッシュで走ってくる銀太がいた。
とりあえずさっきの件を銀太に話して、今回の件は、終わった。
自由行動も今、合流した4人でやり遂げ林間学校1日目の日程も全て終了した。
でも、今回は、めでたし!めでたし!とは、いかなかった。あの2人とは、余計、仲が険悪になり、ミッションの目標だった、美恵との自由行動も失敗だった。
宿舎に戻り、寝る準備をしているとふと、後ろに人の気配を感じた。
「 わぁっ!! 」
ドタァっ!!バタン!!
「 オワァ!! 」
アカン。腰抜けたやつだ。
「 アッハッハッ!!大丈夫?集陰くん?? 」
後ろを振り向くと、そこには、風呂上がりで髪が少し濡れていてクマさん柄の可愛いパジャマを着た美恵が立っていた。
「 えっ!!こっここ男子部屋だよ!?何してんの?? 」
「 今日ちょっと自由行動終わってから元気なかったから、どうしたのかなって思ってさ! 」
よく見てるなぁー。中学まで空気のような存在だったのに、この子は、そんな俺でも見てくれている。そう思うとなぜかとても嬉しかった。
「 あっまぁ少しトラブルがあってね…… 」
「 ふーん、じゃあさ!ちょっと付き合ってよ! 」
「 えっ!ちょっとどこ行くのさ!? 」
「 いーから、いーからぁ〜 」
俺は、美恵に手を握られ行き先もわからないまま部屋を後にした。
集陰運なさすぎですね!
自由行動が失敗に終わりましたがいきなり美恵が集陰を連れ出しましたね!
さぁ美恵に一体どんな企みがあるのか!?
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