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人生そんなに甘くない

「 では、優雅な高校生活を送るため!!いざ戦場に参る!!! 」


まぁ、戦場と言っても入学式なんだけどね。


「 はいはい〜行ってらっしゃい〜 」


時刻は、午前8時28分。入学式の開始まで、あと2分だ。


………あ、間に合わないやつやん。


だがしかし!銀太の言っていたある秘策という味方が俺には、ついている!


などと言うのを頭で考えながらただいまパン屋の横の角を曲がり学校まであとは一直線の道だ。


すると、横から見覚えのある声を聞いた。


「 やっやばい!2度寝なんかするんじゃなかったぁ〜 」


う、嘘だろ……なんでいんだよ……偉佐原 美恵。


そう今、俺の横を走っている女の子である。


中学のときの同級生で三年間俺が片思いをしていた人で、ついでに家の近所に住んでいる。


しかし、陰キャな俺には、近所の住民など外国の人間くらいに遠い。


「 あれっ?君確か近所の〜? 」


ほらね。名前すら覚えられておりませんよ


「 陰内くんだよね? 」


「 グハッ!! 」


「 え!!だ、大丈夫!?!? 」


まじかよ……俺の名前を覚えていたなんて……

やはりこの子は、女神であったか。


「 あ、はい……大丈夫ですので。どうぞお先にお行きなさい。 」


今更だが、自分の語彙力のなさには、びっくりだ。てゆうかお行きなさいってなんだよ!


「 あっ!じゃあ私急いでるから!じゃあね! 」


いってしまった。……ってやばい!入学式とっくに始まってる時間じゃねーか!高校生活は、陰キャを抜け出すって決めたんだ。俺の本気の走りを見せてやる!


5分後、俺が入学する学校 「 蒼時理学園 」に到着。


まさかゴール直前でこけるとは、思ってもみなかった。


「 そこの君っ!入学式もう始まってるわよ!裏の入り口から入って席につきなさい 」


「 あっすみません、すぐ行きます 」


いや、まず裏の入り口どこだよ。

体育館からは、校長らしき人の話が聞こえる。


おっと!ここに裏の入り口らしき扉発見!!勢いよく扉を開けるとあらびっくり表でしたとさ。


チャンチャンっ…………で済む話でもない。


全校生徒及び教職員が全員、俺を凝視している。


「 えーと、5組18番 陰内 集陰 」


ちょうど生徒の名前を呼んでいたらしく、なんてタイミングなのか知らんがまさかの俺である。


「 あっはい…… 」


全校生徒及び教職員が全員、俺を凝視している。


あーーーーー……お家に帰りたい。。。


「 陰内くんとりあえず席に座りなさい 」


1人で歩くど真ん中の列。


推測だが、俺は、ある意味人生で一番目立つ入学式を終えたような気がする。


入学式後、銀太と合流。


「 集!!お前すっげぇーな!俺でも遅刻したら裏口から入るぞ!! 」


間違えたんだよ、バーカ。と、よくある典型的なツンデレのセリフを頭で思い浮かべる。


「 ま、まぁ〜な!俺も陰キャは、嫌だからな! 」


いや絶対さっきの陰キャ関係ねぇだろ。と思いながらも口が勝手に動いた。


ポカンっ、としている銀太を見て話を変える。


「 それでさ、銀太!例の陰キャという檻から解放する秘策ってなんだよ!! 」


「 ……… 」


………何もしゃべらない、武浦銀太くん。ん〜〜どうしたのかなぁ〜??


「 あっ、いや、それなんだけどさぁ〜、え〜と、まぁ考えたんだよ?? 」


ダメだ……銀太は昔から嘘をつくとき目が泳ぐ。


「 あっ!お前信じてないだろ!! 」


「 もちのろんだ…… 」


「 正直に言おう!考えてない!! 」


胸張って言うことじゃないな。


「 やっぱ、そーか、俺明日から学校来ないわ 」


「 ちょっと待て!!だからこそ今日中に考えて教えるから!そしてお前をクラスで1人はいる陰キャラからまずは3人はいる陰キャラに変えてみせる! 」


胸張って言うことじゃないな。

ってか結局まだ陰キャかよ!!!


「 フッ!まぁ見てろって!! 」


あとの流れは、銀太に任せるしかなかった。







2話目投稿完了!!

これからついに高校生活スタートです!!


是非見てください!

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