いや、なにしとんねん!!
ピピピピピっ!!
「 集ちゃ〜ん!早く起きなさい! 」
いい加減その呼び方もやめて欲しい。
いや、このくだり前もやったろ………。
「 わかってるよ 」
そう。今日は学校一番人気のマドンナを見に行くらしいが実際一度も話したことも会ったこともない女性とどう接すればいいんだ。
朝食を食べ終えて学校に向かう道を二人歩く。
ん?二人…………??
嫌な気配を感じ取り右に90度首を曲げるとなぜかニヤニヤしている銀太が立っていた。
「 ギャァァー!!! 」
「 いや、朝から大声出すなよ!クラスでは、空気なくせに! 」
「 空気は、余計だ!アホ銀太! 」
「 フッ!この前のテスト数学何点か知りたいか? 」
「 いや、特に興味ないです。 」
「 隠すなよ! 」
いやマジで興味ないんだけどな。どうせいい点数で自慢したいだけだろうに!
「 あー……わかったよ。それで何点なんだ? 」
「 聞いて驚くな!なんと51点だ!! 」
な、なんだとぉぉぉ!!!……というほどの点数では、なくむしろ悪いだろ。
「 いや、全然自慢できる点数じゃないだろ! 」
すると銀太は、首を傾げポカンとしている。
「 いや、そこじゃなくて51点だぞ!これは、5=こ、1=い、どう考えても恋だろぉ!!! 」
いや、お前の思考回路どうなってんだよ!?
「 いや無理くりすぎだろ! 」
「 だからこそ!学校一番人気の雨宇利 時雨先輩に会いに行くんだろ! 」
昨日のメール俺のためじゃなくてお前の私用だったのかよ!!
朝からこんなコントを繰り返してるうちに学校に到着。
「 で、そのー雨宇利先輩?には、いつあいに行くんだよ?? 」
「 まぁ、昼休みだろうな!これは、お前の隠キャラ卒業も兼ねてるんだからな? 」
また無理やりこじつけやがったな。
「 それは、どーもー 」
そうこうしてるうちにチャイムがなり、授業が始まる。
ここでとても嫌なことがある。
グループワークだ。
4人1組で授業を受けるのだが、これは、隠キャラな俺にとっては、拷問なのである。
「 そういえばさぁ!この前の打ち上げ楽しかったよねぇ〜! 」
いや、そんな会あったことすら知らないんだけど!?まぁ呼ばれても何も話せないが。
「 ほんとそれ!銀太くんなんてギャグセン高すぎだよね! 」
あ、あいつ!誘われてんならいえよ!!
まずこれ、授業中ですよね??もうやだ。おうち帰りたい………。
「 お、おい!陰内いるんだから、その話は…… 」
めっちゃ小声で妙な気を使われてる!?!?
「 あ、あのー…… 」
そ、そうだ。まずこの人たちから話して仲良くなればいいじゃないか!
「 ん?なに? 」
あ、なんて話そう。脳みそフル回転で言葉を探し出せ!
「 あ、この問題なんだけ…… 」
キーンコーンカンコーンー!
学校中に鳴り響くチャイム……………。
鳴るなら鳴るでもう少し早くなれよ!!!
時間は、過ぎてついに昼休みである。
「 集!もうそろそろ行くぞ! 」
「 わ、わかった! 」
2年生の教室は、3階で上に上がらなければならない。
「 えーと、雨宇利先輩の教室はーー、あ!あったぞ! 」
銀太の声がする方に振り返ると、そこには、どっかのアイドルの握手会か大名行列並みの人が並んでいた。
「 な、なぁ銀太!こんなに人いるなら戻らないか!? 」
「 なに言ってんだ!ここまできたら行くに決まってんだろ!俺は、今から恋の予感がして仕方ないんだ!!! 」
お前のその自信は、どっから出てくるんだ。
「 ………わかったよ……。」
仕方なく銀太についていき、列の50メートル先の最前列を見るとそこには、髪は、黒髪ロングで足先まですらっとした美少女と呼ばざるを得ない女性が立っていた。
名前の通り、雨のように煌びやかで見ているだけで時が止まるような感覚に陥る……。
いかんいかん!俺には、偉佐原美恵という心に決めた女性がおるでは、ないか!
「 めっちゃ綺麗な人だな。銀太。 」
あれ……?銀太どこいった??
嫌な予感がした。
普段からなにをしでかすか分からないのに恋の予感などと張り切っていては、尚更だ。
「 キャャャーー!!! 」
すると雨宇利先輩の教室の前から悲鳴が聞こえた。
「 な、なにしてるの!あなた! 」
「 僕とお付き合いしてくださいぃぃ!! 」
そう、そこには、雨宇利先輩の前で土下座している、武浦銀太という馬鹿野郎がいた。
随分書けずにいたのですが久しぶりに書くことができてよかった!!
さぁ、本当に銀太君なにしちゃってるんだろうか!この後の展開もお楽しみに!
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