たどり着く先は……
タッタッタっ!
廊下を駆け抜け、コーナーを曲がりBボタンどんだけ連打してるんだよ!ってくらいの速さで銀太を探す。
あ!こういうときは、友達に居場所を聞けばいいんだ!!
……………いねぇよ!!!
なんてノリツッコミは、どうでもよく必死であたりを見渡す。岡山くんや出口くんには、一応友達には、なってもらえたがとても親しいわけでもないから話しかけづらい。
すると、後ろの方向から声が聞こえた。
銀太だ。
「 大縄やばかったな!! 」
「 本当に大逆転だったな!陰内が抜けた途端に飛べるようになったからびっくりだよ! 」
「 あー……そうだな……。」
「 でもなんで銀太は、陰内とあんな仲良いんだ?俺なんか話したこともねーよ? 」
「 まぁ小さい頃からの幼馴染っていうのもあるし、なかなか気が合うところも多くてな! 」
銀太は、俺があんな態度でも俺を否定すらしなかった。
むしろ、庇ってくれるようでもあった。
やっぱり謝ろう。そう決めたときだった。
「 ん?おい集そこでなにしてんだ? 」
やっべ、バレた!
「 え、な、何もしてないけど〜? 」
あ、そうだチャンスじゃないか!ここで謝ってしっかりと俺は、前より堂々としている事を証明しなくちゃ!
「 いや、なにもしてないわけないだろ?俺に用でもあったのか? 」
「 えっ!えーと、特にないけど!? 」
なに言ってんだよ!俺は、ぁぁー!!
特にあるだろがぁ!頭では、分かってるのに口が思うように動かない。
「 そーか……じゃ、いくわ。もうバスに乗るんだから集も準備しとけよ? 」
「 お、おう 」
意気地なし。
この俺には、今一番当てはまっている言葉である。よりによって一番話しやすかった銀太にも謝ることが出来ないなんてどうすればいいんだよ。
そのあと、すぐに帰りのバスが来てそれから銀太とは、一言も喋れずバスに乗った。
「 隣空いてるかい? 」
左を見れば岡山くんがなにやらニヤニヤしながら俺に尋ねた。
「 別にいいけど? 」
「 陰内くん大縄の時に嘘ついたでしょ? 」
ブフォ!!!
「 ゴッホっ!ゴッホ!え、嘘なんてついてないよぉ〜? 」
わざとらしすぎたか。
「 僕そういうのは、見る目あるから分かるんだよね! 」
「 ………でも俺がいたら結局みんな飛べずにイライラして終わっちゃったでしょ?やっぱり俺がいない方が良かったんだよ。 」
「 そんなことないよ!だってあのあと武浦くんいってたよ?あいつは、意気地なしでビビりで陰キャラだけど根は、腐ってないって! 」
おい。半分悪口じゃねーか!それに岡山くんに陰キャラっていうな!!
「 陰キャラを抜け出すって決めたのにすぐ落ち込んで謝らなくて結局銀太の言葉でまたやる気になるのかよ……! 」
「 ん?なんかいった? 」
「 いーや、なんでもないよ! 」
そして少し話している間にバスが学校に到着し、短い林間学校は、幕を閉じた。
それと同時に、銀太に歩みを寄せる。
「 な、なぁ銀太! 」
と言った途端に銀太が振り返る。
「 ん?なんだよ? 」
言え。言うんだ!このままじゃダメだって決めたし、これじゃ美恵への告白は、愚か目標にしてた学校1番の人気者にだって到底なれっこない。
「 大縄のときは、……わるかった。 」
「 ………ブッハッハっ!!! 」
はい?
「 おまっ、そんなこと気にしてたのかよ! 」
「 え?だって、銀太怒ってたし! 」
「 んー、まぁ怒ってるかな?仮病使って勝手に逃げたからな! 」
「 そこぉ!?大縄飛ばなかった事じゃなくて? 」
「 いや、まぁ実際集いたら勝てなかったの事実だしな!! 」
このクソ正直者め。
「 でも、まさか謝ってくるとは、思わなかったよ。……さんきゅな! 」
「 お、おう。 」
あっけなく銀太への謝罪は、終わってしまい少しびっくりした。
でもこれは、かなり大きいと思う。少しずつ進んでいく。その一歩を踏み出せたような感じがした。
その夜、銀太から一通のメールが来た。
陰内 集陰へ
ひとつ、思い出したことがあってまずクラスの人気者になると言うのがあり、そのあとに学校1番の人気者になるといってたな。ということで明日は、新ミッションの前に学校1番のマドンナと言われる先輩を見に行くぞ!!!その人を越せるようにまぁせいぜい努力しやがれ!
上から目線ウッザ!!!
でも誰だろう。学校1番のマドンナかぁ〜。
うん、絶対コミュ障発動するよね。
こうして眠れないまま学校1番のマドンナを見に行くことになった。
最近、忙しく小説を書く時間がありませんでした!!すみません!
次には、ついに新キャラ登場ですね!!
さぁさぁ気になります!
感想・レビューよろしくお願いします。




