先輩のロックが激しすぎる
俺、春川国人が高校1年生の春のことだった。
1年生の部活動紹介で軽音楽部の数人がギターを弾いていた。
俺にはこれが輝いて見えた。
俺は軽音楽部について調べてみると、ボーカルの人は部長で来道すみれ(らいどう)という人らしい。
そして俺は軽音楽部に入ることにしたが、
「入部は無理。もう新入生の受付はしないんだ」
「なんでですか?」
「部員が3人しかいないのと、教室の無駄だと生徒会が考えてるからね。追い出されるんだ。だから悪いけど帰ってくれ。私ももう帰らなきゃ」
「そうですか、、、」
そのことを聞いて残念がりながら俺は家に帰った。
だがここで諦めるのは俺じゃない。
明日先輩を説得しよう。
そして次の日の朝になった。
俺は校門の前で先輩を待つことにした。
数分待っていると、
「来道先輩!」
「君は昨日の」
「また先輩のロックが聞きたいです!」
「悪いけど、もう部活も廃部、そして私ロックはやめたんだ」
「もったいないですよ」
すると来道先輩は怒った。
「なんにも知らないくせに!!知ったような口聞かないでよ!」
「あっ」
そう言い走ってどこかに言った。
「私だってできるならしたいよ、、、」
「なあ春樹」
俺は後ろの席の夏井春樹に声をかけた。
「なに?」
「急に人が怒ったとしてどうするのが良いと思う?」
「そりゃ素直に謝るだろ」
一般論だ。
ただあの先輩は何か深い事情がありそうだ。
「もう1つ追加、地雷を踏んだとして」
「あー、、それはその人に何度も話しかける。そして相手の気が収まるのを待つ」
「ありがと」
「急にどしたんだ?」
「いや何でも」
そして夏井はニヤニヤしながら俺に言った。
「どうせ来道先輩と何かあったんだろ?」
「なっ!!」
「そりゃ校門で大声で怒鳴られたら皆見てるよ。何があったか知らんけど頑張れよ」
「頑張るわ」
そこで何か思いついたように夏井が口を開いた。
「そういや俺1個知ってるぞ」
「頼む教えてくれ!」
「帰りにマクド奢りな」
「もちろん!」
俺は鼻息を荒げながら言った。
「1回しか言わないから良く聞けよ。来道先輩は現在進行系でバスケ部の女子たちから、いじめられているらしい」
「そいつら最低だな」
「ああ、だがいじめている奴らは全員影響力が強く誰も口を出せないらしい」
「そういうことか」
「お前余計なことするなよ。俺までめんどうなことに巻き込まれそうだ」
「大丈夫だ。何もしないから」
俺はなにかする気、大有りだった。
おそらくこれが先輩がロックを辞めたきっかけだからだ。
そして気づいたら放課後になっていた。
俺は軽音部室に言ってみたが誰もいなかった。
それどころか何もなかった。
おそらく昨日のうちに片付けたのだろう。
すると後ろから来道先輩が現れた。
「先輩、、、」
「また君?何度も言ったでしょ。私ロックやめたの」
「もしかして先輩いじめられているのが原因じゃないんですか?だからロックを辞めたのではないんですか?」
「なんでそれをっ!あなたには関係ないわ!」
「何かあるなら俺に相談してください!力になります」
そう先輩に言ってみたが逃げられた。
しばらくして靴を履き替え校門に出ようとしたとき先輩がいた。
「先輩!あっ」
例のいじめ集団からいじめられていた。
「おい来道!おまえウザいんだよ。ロックか何か知らないけどうるさいのよ!」
そう言われながら蹴られていた。
「普通に顔がキモい。学校来んなし」
すると気が済んだのか彼女らは帰った。
「大丈夫ですか?先輩!」
「まだ居たの?」
「一緒に帰りますか?」
「まあちょうど暇だったし良いわよ」
そう言いながら俺達は校門を出た。
すると珍しく先輩から話しかけてきた。
「あいつら私が軽音部で部長をしながら文化祭とかでロックのボーカルをして男子から話しかけられたりするのを妬んでるのよ」
「だから今日みたいなことを、、、」
「ええ、まあ気が済んだら帰るし別に良いんだけどね」
「良くないです!」
俺はでかい声で言った。
「なんでよ」
「俺、先輩の歌聞いてはっきり言って感動しました。だから軽音部に入ろうと思ったんです。だから俺はまた先輩の歌が聞きたいです!」
「けど、またあいつらが絡んでくるわ」
俺ははっきりと言った
「また絡んできたら俺を読んでください!俺が守ります」
「そこまで言うなら今度の学校である定期演奏会で最後ね」
「ありがとうございます!」
そうして定期演奏会の日になった。
体育館の中にはイジメていた奴らも居た。
「あいつどんな惨めな演奏するのかしら」
「音痴な歌、歌うんじゃない?」
そして先輩たちの演奏が始まった。
周りの観衆たちは
「すげぇー」
「あんな人いたっけ?」
「俺、軽音部入ろっかな」
するとイジメていた奴らは
「ちょ、ちょっとあんた達さっきまであいつの事散々言ってたくせに急に掌返し?次はあんた達を学校に、こさせなくするわ」
すると他の奴らは
「うるせー!お前らの言う事をいつも聞くのは面倒なんだよ!正直お前たちのほうがダサい」
「そうだそうだー」
「きーーー!」
そして逃げるように体育館から出ていった。
その間、俺は先輩の歌に釘付けだった。
あっという間に演奏は終わり、先輩は満面の笑顔で俺にピースをした。
その日の放課後俺は先輩にこう言った。
「これで終わりか、、短い間だったですけど楽しかったです。先輩の歌を聞けて」
「何言ってるの?まだ終わらないわよ。これからじゃない。よろしくね春川くん」
「そ、それってやめないってことですね!やっぱり先輩のロックは激しすぎます!」
今回2作目の恋愛系の短編です。僕はこんな恋愛してみたかったです(笑)
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