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追放された宮廷魔術師、辺境で無双した末に星々を導く者となる  作者: マルコ


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第2部 第40話 大樹の誕生

 蕾が咲いた翌朝、広場は静まり返っていた。

 中央の芽は、すでに蕾ではなく若木になり、夜の間にさらに成長していた。


「……もう、ここまで大きくなったのか」


 リュシアンが近づくと、木の幹から温かな光が漏れていた。


(この木が完全に育てば、この世界は一つの形になる。

 でも、同時に……この瞬間でまた何かが試されるかもしれない)


 胸が高鳴る。

 恐怖と期待が混ざり合い、呼吸が浅くなる。


 突然、大地が震え、空に黒い裂け目が走った。

 裂け目から巨大な影が現れ、木に覆いかぶさろうとする。


「全員、配置につけ!」


 リュシアンが叫ぶ。

 王都、外界、羽の民、原初の民――全員が広場を囲む。


(これは最後の戦いだ。

 この木を守り切れば、世界は完成する)


 胸が熱くなる。

 杖を強く握りしめた。


 光の民が空から結界を張り、外界の戦士団が地を踏み鳴らして影を押し戻す。

 セリーヌが氷の槍を降らせ、ガルドが剣で影を切り裂く。


「《雷槍・全放出》!」


 リュシアンの雷が広場全体を覆い、影を一掃した。


 頭の奥で声が響く。


《選び続ける者よ、最後の一歩を》


(ああ、これで終わらせる)


 全魔力を木へ注ぎ込むと、木が光り輝き、影を完全に浄化した。


 木が一気に伸び、枝が空を覆い、葉が黄金色の光を降らせる。

 その光が街全体に降り注ぎ、人々が歓声を上げた。


「……できた。世界が完成したんだ」


 セリーヌが涙を流し、仲間たちが抱き合った。


(これが俺たちの選んだ未来。

 でも、この世界はここから育つんだ)


 胸の奥で、静かな炎がさらに強く燃えた。


 空に新しい星が現れ、ゆっくりと瞬いた。

 それはまるで、この世界を祝福しているようだった。


「さあ、これからだ」


 リュシアンは微笑み、皆を見回した。


「この世界を、一緒に育てよう」


 大樹の根元に、新しい門が生まれた。

 柔らかい光が漏れ、次の物語の始まりを告げていた。


(次は、この世界と他の世界をつなぐ旅だ)


 リュシアンは杖を握り直し、門を見つめた。

第2部「共創の時代編」――ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!


追放された宮廷魔術師リュシアンが、

仲間と出会い、外界を旅し、王都を救い、

そしてついに 「新しい世界を創る者」 となるまでを描きました。


最後は芽を守り抜き、大樹を誕生させて第2部完結です。

ここまで一緒に歩んでくださった皆さま、本当に感謝しています。


ここまで読んでくださった方へ


ブックマークや評価、感想が更新の何よりの励みです!


「ここが良かった」「このキャラが好き」など、一言でも感想いただけると作者が泣いて喜びます。


〈次回予告〉


次はいよいよ 第3部「星々の時代編」 に突入。

大樹の根元に現れた新しい門の先で、

リュシアンたちが出会うのは……さらなる世界、そして宇宙の真実。


よりスケールの大きな物語に挑戦しますので、ぜひお付き合いください!

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