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追放された宮廷魔術師、辺境で無双した末に星々を導く者となる  作者: マルコ


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第2部 第22話 浮島探索

 朝、黄金色の空に浮かぶ島がゆっくりと近づいてきた。

 島からは光の粒がこぼれ、まるで呼んでいるかのようだった。


「……行くしかないな」


 リュシアンは杖を握り直した。

 探索隊の面々も準備を整え、橋のように現れた光の道を渡り始める。


(未知の場所……何が待っているか分からない)


 胸の奥がざわめく。

 恐怖と同時に、抑えきれない好奇心があった。


(選び続けると決めたんだ。ここでも選ぶ)


 島に足を踏み入れると、そこは不思議な静けさに満ちていた。

 植物は淡く光り、地面は透明で下に雲が見える。


「すごい……まるで夢の中みたい」


 セリーヌが足元を見て息を呑む。

 その時、奥から何かの足音が聞こえた。


 現れたのは、光と影が混ざった獣だった。

 姿を変えながらこちらを観察している。


「攻撃はしてこない……?」


 ガルドが剣に手をかけるが、リュシアンが制した。


「待て。まずは観察だ」


 汗が背中を伝う。

 戦うべきか、退くべきか。

 選択を迫られる感覚が蘇る。


(今は……戦わない。

 まだこの世界の答えを見ていない)


 リュシアンがゆっくりと手を伸ばす。

 獣は一瞬身構えたが、次の瞬間、鼻先を押し当ててきた。

 胸の奥に暖かい光が流れ込む。


《……共に歩め》


 かすかな声が響いた。


(敵じゃない。

 この世界も、俺たちと一緒に歩く気がある)


 胸がじんわりと温かくなる。


「この島……俺たちを試していたんだな」


 島の奥で光が瞬き、巨大な扉が現れた。

 扉には複雑な紋様が刻まれている。


「次は……あの扉を開ける番か」


 セリーヌが頷く。


「今度は、一緒に謎を解く試練かもしれませんね」


 胸が高鳴る。

 まだ見ぬ世界が、目の前で待っていた。

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