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追放された宮廷魔術師、辺境で無双した末に星々を導く者となる  作者: マルコ


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第2部 第20話 共創の門

 透明な門は王都の広場にも、外界の都市にも、そして新世界の広場にも同時に現れた。

 それぞれの場所から人々が空を見上げ、同じ光景を共有している。


「……世界全体で、同じ瞬間を見ているのか」


 胸が高鳴る。

 この門は、誰か一人の力では開かない。


《共に在る者を呼べ》


 声が響き、胸の奥で環が強く輝いた。


 王都の仲間、外界の代表、光の民、そして旅で出会った者たちが次々と集まる。

 ガルドが腕を組み、エリナが花冠を持ち、星読みの使者が静かに立った。


「門を開くには、全員の意思が必要だ」


 リュシアンの言葉に、全員が頷いた。


(今まで、俺は一人で答えを出そうとしていた。

 でも、これは俺一人の物語じゃない)


 胸の奥がじんと熱くなる。


「皆の力を貸してくれ。

 一緒に、この先の世界を見に行こう!」


 その言葉に、広場が歓声に包まれた。


 全員が門の周囲に立ち、手をかざす。

 光の線が人々の間を走り、環の中心に集まる。


「行くぞ!」


 リュシアンが杖を突き立てると、門が震え、強い光を放った。


 胸の奥に流れ込む、無数の思い。

 恐怖、怒り、喜び、希望――

 それらが一つに混ざり、熱となって全身を駆け抜けた。


(これが……共創の力)


 涙がにじむ。

 これは自分だけの旅じゃないと、全身で感じた。


 光が一気に広がり、門が完全に開いた。

 眩しい光の向こうに、新しい世界が見える。

 遠くで星々が歌い、外界の空と王都の空が一体になる。


《門渡りの者、そして共に在る者たちよ。

 新しい世界へ》


 リュシアンが深呼吸し、振り返る。


「さあ、行こう。

 次の世界は、みんなで作る世界だ!」


 全員が門に足を踏み入れる。

 光が爆ぜ、世界が一瞬白く染まった。

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