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追放された宮廷魔術師、辺境で無双した末に星々を導く者となる  作者: マルコ


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第2部 第18話 最初の試練

 金色の門をくぐると、空気が一変した。

 ここは先ほどの光の世界ではない。

 空は赤黒く、地平線がぐらついて見える。


「……これは未来が揺らいでいる?」


 セリーヌが杖を構える。

 遠くから不気味な唸り声が響いた。


 霧の中から現れたのは、形を持たない影だった。

 人型にも獣型にも変化し、近づくたびに姿が変わる。


《選んだ未来を壊しに来た》


 声が空気を裂く。

 影がいくつも分裂し、襲いかかってきた。


(選んだばかりなのに……

 もう試されるのか)


 頭が一瞬、凍りついた。

 だが、ここで怯えたら何も進まない。


「セリーヌ、左を頼む!」


 杖を構え、詠唱する。


「《雷槍・連続》!」


 稲妻が走り、影を貫く。

 だが、影はすぐに再生した。


「くそっ、効きが浅い!」


 セリーヌが横から氷の槍を放つ。


「《氷牙》!」


 影が一瞬止まり、その隙にリュシアンが魔法陣を展開する。


「まとめて焼き尽くす……《業火陣》!」


 炎が円を描き、影が一斉に燃え上がった。


 煙の中、再び声が響いた。


《お前は選び続けると言った。

 ならば破壊も、選べ》


(破壊も……選択の一部)


 胸が痛む。

 だが、目を逸らさず頷いた。


「これも、必要な選択だ!」


 炎がさらに強まり、影が完全に消えた。


 空の赤黒さが消え、青白い光が広がる。

 地平線が安定し、足元が固くなる。


《承認する。お前は選んだ未来を守った》


 声が消え、静寂が戻った。


(選択は終わりじゃない。

 選んだあと、守り続けることが大事なんだ)


 胸の奥が温かくなる。

 セリーヌと目を合わせ、互いに微笑んだ。


「次へ進もう」


 前方に新しい門が現れ、光が誘う。


 門の先には、さらに複雑な道が広がっている。

 星々の声が再び聞こえた。


《次は“調和”を試す》


 胸が高鳴る。

 今度は戦いだけではなく、世界をまとめる力が試されるのだろう。


「行こう、セリーヌ。次は、もっと難しい選択になる」


 二人で門をくぐった。

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