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追放された宮廷魔術師、辺境で無双した末に星々を導く者となる  作者: マルコ


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第2部 第15話 星の外への出発

 朝日が昇ると同時に、王都の中央広場に巨大な光の門が現れた。

 前回の門よりも大きく、空にまで届きそうなほどだ。

 門の表面には見たことのない紋様が輝いている。


「……これは、完全に新しい門だな」


 セリーヌが息を呑む。

 外界の民も王都の人々も、広場に集まって見守っていた。


(ここを越えれば、もう誰も知らない領域だ)


 胸が熱くなる。

 恐怖はある。だが、今はそれすら力に変えられる気がした。


 王が広場に現れ、剣を掲げた。


「門渡りの者、リュシアン。

 この世界を代表して、次の世界へ行け」


 人々が一斉に頭を下げる。

 歓声ではなく、深い祈りのような沈黙だった。


「必ず帰ってくる。

 次はもっと大きな未来を持って」


 胸の奥から自然と声が出た。

 人々の目が輝き、広場に光が満ちる。


 門の前に立ち、深く息を吸う。


(追放され、辺境で無双し、王都を救い、外界をつないだ。

 もう俺は、ただの追放者じゃない。

 門渡りの者として、この先に進む)


 胸の奥がじんわりと熱くなる。

 怖さも、寂しさも、全部を抱きしめて進もう。


 セリーヌと目を合わせ、頷き合う。


「行こう」


 二人で光の門に足を踏み入れる。

 視界が白く染まり、体がふわりと浮く。


 次の瞬間、星々が背後へ遠ざかり、さらに深い闇と光が広がった。


 足元に重力が戻ると、見知らぬ世界に立っていた。

 空は黒曜石のように黒く、遠くに青白い光の柱が立っている。


「……あれが、目的地か」


 セリーヌが頷く。


「行きましょう。ここが新しい地図の始まりです」


 胸が高鳴る。

 未知の世界の匂い、音、空気。

 すべてが新しい。


 そのとき、遠くから複数の光が近づいてきた。

 人影……ではない。光そのものが形を持ち、歩いてくる。


《ようこそ、門渡りの者》


 声が頭の奥に響いた。


(ここが……星々のさらに外)


 杖を握りしめ、次の一歩を踏み出した。

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