ヘイザ・ジニカはお嬢様探偵
執事のハチィが駆け込んできた。
「大変です、お嬢様!」
自室でお茶をたしなんでいた公爵令嬢のヘイザは、あまりの騒々しさにハチィを叱責した。
「何事よ、騒々しいわね」
「は、はい。すみません」
麗しいお嬢様に叱られてまだ若いハチィが涙目になる。ヘイザはその緑色の瞳でハチィのことをじっと見つめた。頬に銀の髪がさらさらとかかる。整った顔立ちに目立つ銀髪、その容貌と行動からヘイザは近隣ではちょっとした有名人でもあった。
「で、なにかしら」
「はい」
ハチィはこのジニガ家に務めているのだが、ヘイザが探偵業を始めたために最近はまるで付き人のようになっていた。屋敷内でヘイザの行動についていける者が彼しかいないということもある。若くて機転の利く彼に、屋敷の者達は見かけによらずちょこまか動き回って大変なヘイザのお目付け役を押し付けていた。実務は年寄り達がやるのでお嬢様の監視をしろと、そういうわけである。
ちなみに父親のジニガ公爵はそんなヘイザのはねっかえりぶりに手を焼いていた。本来ならヘイザはこんなことをしていないでお茶会や舞踏会に出て、婚約者を探さないといけないからである。
気を取り直し、ハチィは話し始めた。
「このお屋敷の先の水路で水死体が上がったという話を聞いたのですが」
「それで?」
ヘイザの片眉がつり上がった。
「どうもその死体が馬番のギンらしいのです」
「なんですって?」
ヘイザは持っていた紅茶のカップを置き、豪奢な飾り付けをされた椅子から立ち上がった。
「行くわよ、ハチィ」
「かしこまりました」
ハチィはヘイザの帽子と上着をクローゼットから取り出し着せかけた。着せかけられる動作がもどかしく、ヘイザは帽子を自分でかぶりあごひもを結んだ。
「お嬢様、わたくしが」
「いいから」
タタタタ、と軽い足音をさせてヘイザは部屋から小走りで出て行く。その後を執事のハチィがあわてて追っていった。
近かったので馬車は出さなかった。水路横の馬車道に横たえられた死体には大き目の荒布がかぶせられている。ヘイザは恐れ気もなくそれに近づくと端をめくりあげて死体の顔を確認した。
「確かにギンね」
そしてまた布をかぶせた。ハチィが死体を発見して引き上げた者を連れてくる。
「この者が見つけたそうです」
いかにも、と言った感じの若いちんぴらであった。年は二十前後か、ハチィと同じくらいに見える。へええ、と相手はヘイザのことを眺め回し口を開いた。
「いやー初めて見たけど美人だね」
ハチィが警戒する。
「あんたがジニガ家のお嬢様か。なんでも探偵の真似事が大好きだっていう」
「口をつつしめ。相手は公爵令嬢だぞ」
ハチィがちんぴらを叱る。ふん、とちんぴらは横を向いた。ヘイザはその様子を公爵家直系の証である緑色の目でじっと見た。帽子の下には銀色をしたストレートの前髪が揺れている。陶器の人形のような白い肌をしていた。
「名前は?」
ちんぴらはヘイザにたずねられてびっくりしたようだった。普通、貴人とされる立場の人間は下々の者の名前など聞かない。へええ、と言うと今度は真面目に話を始めた。
「ジャスと言います」
「そう。仕事は?」
へへ、とジャスは頭をかいた。
「いやまあ、今は特に」
ハチィが嫌そうにする。お嬢様にこんな人間を近づけたくないのだ。
「どういう状況だったのか知りたいのだけれど、教えて」
「今朝早くここを通りがかったらこう、ぷかぷかしてたんでさあ。なんか金目のものはないかとええ、それでです」
それを聞いてあきれたようにハチィが言った。
「何か盗ったのか」
いえいえめっそうもございません、とジャスは答えた。
「こいつ何も持ってなくて骨折り損ですよ。身なりは悪くないのに小銭すら持ってねえ。がっかりです」
「小銭もない?」
ヘイザが言うとへえ、とジャスは言った。
「財布もないしその、おたくの使用人ですかね? そしたら何か持ってるはずでしょう、紋章入りの金袋とか。何もなかったんで」
「とんでもないやつだな」
「へえ」
ヘイザは何か考えているようだった。
「ありがとう。手間をかけたわね。ハチィ、この方にお礼を出して」
「はい」
ハチィがポケットに入れた手持ちの小銭入れを探る。銅貨を出したのを見てヘイザは首を横に振った。ハチィは改めて銀貨を一枚取り出し、渋い顔でジャスに渡した。
「ありがとうございます。こんなにいいんすか」
「そうね」
ヘイザは微笑を浮かべた。ハチィがやれやれ、と言った表情になる。
「ちょっとお願いがあるのだけど、いいかしら」
「へい。なんでしょう」
美しいヘイザの笑顔に釣りこまれて、ジャスはうっかりそう言ってしまった。
「町中で何かあったら教えてくれるかしら。そうね、ケンカとか火事とかもめごとの類よ。誰がやったとかそこに誰がいたとか、できるだけ詳しく教えてほしいの。もちろんお礼は払うわ」
彼女は言うとハチィのほうを見た。言ってもきかないだろうな、そう思いつつハチィは黙って軽く頭を下げた。
「そんなんでいいんで」
「もちろんよ。情報が欲しいの。代金は払うわ」
「喜んで!」
一生ついていきます、そう言うジャスにヘイザはよろしくね、ともう一回笑顔を向けてその場を後にした。
数日後、ジャスは屋敷を訪ねてきた。門前で衛兵に止められているジャスを、ヘイザはハチィとともに庭園の一角に案内した。
「すごいっすね」
池の近くにあるあずまやに座らされたジャスがまわりを見てびっくりする。ヘイザは優雅に泳ぐ白鳥を見ながらジャスに話をするように促した。
「あの、ギンのことなんすけど」
メイドが運んできた茶器と菓子をハチィがあずまやの外で受け取る。ヘイザがきまぐれを起こし、今日は外でお茶を飲むとハチィは皆に伝えていた。当然だがジャスのことは伝えていない。
「彼女がいたって知ってますか」
ハチィが盆を持ってあずまやに入ってきた。慣れた手つきでお茶を淹れると菓子と一緒にヘイザの前に出す。
「俺の分は?」
「あるわけないだろう」
ちえ、とジャスは言ったがすぐに気を取り直し話を続けた。
「それでですね、ギンのやつ賭場に借金があったそうなんですよ」
「賭場に借金だと?」
「借金ですって?}
ヘイザとハチィは同時に言ってしまった。ギンについてそういう話は聞いたこともなかったし、真面目で博打などするような人間には見えなかったのだ。へへ、と得意そうにジャスは言った。
「やっぱ知らなかったんすか。で、その借金ですけどイカサマで嵌められたって話なんです」
お茶を一口飲むとヘイザは言った。
「続けて」
「クマーのところの博打場なんすけど、あそこは評判が悪いんですよ。誰かが連れてきたらしいんすけど、なんだか最初から嵌める気だったみたいです。で、借金のカタに付き合ってる女を渡せと」
ヘイザとハチィは顔を見合わせた。
「なるほどね」
それを拒んで水路に突き落とされたらしい。女の名前はミリーと言い、下町で父親と暮らしているとのことだった。
「家の近くまで行きましたけど可愛い子でしたよ」
「そこまで行ってきたのか」
ハチィがあきれかえった。ヘイザは少し考え、ジャスにミリーの家近辺の地図を描かせた。
「ありがとう。あとこれ、持って帰って」
そしてお礼として銀貨を二枚と、そこにあった菓子を包んで渡した。へへ、とジャスは嬉しそうに笑ってあずまやを後にした。
井戸の周りはいつだって女達の溜まり場である。彼女達はそこで顔見知りとよもやま話をくっちゃべりながら洗濯をするのだ。洗濯はなかなかの重労働なので、しゃべってないとやってられないということもある。
そんな井戸端に今日は見慣れない若い娘がいた。その娘は日除け布を頭に巻き、下を向いておしゃべりには加わらずにはじっこのほうで一人で黙々と洗濯に勤しんでいた。日除け布の下には銀色の髪が見える。目は緑色だった。
「でさ、ミリーに言ってやったんよ」
太目の年配の女性が言った。なんて言ったの、と他の声がたずねた。
「おとっつあんに心配かけるな、って。ギンさんがなくなったのはかわいそうだけど変な連中とつきあってたんでしょ。なんか昨日も家まで来たって話じゃない」
「そうなの?」
そうだよ、とその女性は言った。
「居留守を使ってごまかしたみたいだけどあれ、夜とかあぶないよ。襲われたらどうするの」
「そうねえ」
端にいた娘は終わった洗濯物を持って立ち上がった。よく水を切ってカゴに入れ、足早にその場から去る。
「あれ? あんな子いたっけ」
通り過ぎた後に、しゃべっていた一団のうちの一人がその後姿を気に留めた。しかし他の人間がそちらを見た時にはもうとうにいなくなった後だった。
洗濯女の衣装のままヘイザはミリーの家に急いだ。洗濯カゴの中には濡れた服と一緒に、鞘に入った細くて軽い剣が隠して入れてある。町中に情報を探りに行くと言ったら、ハチィが心配してどこからか探して持ってきたものだった。正直いらないと思っていたのだが、もしかしたらハチィはこうなることを予測していたのかもしれない。
「こんにちは」
簡素なつくりの家についた簡素なドアを叩く。そろそろ夕方になろうかという時間だった。他の家は夕飯の支度で煙が上がっているというのに、この家は死に絶えたかのように静かだった。
「こんにちは。ギンさんの知り合いです。ミリーさんいますか」
もう一度ドアを叩く。気配で誰かいるのは分かっていた。ならず者達とかち合う前になるべく早く屋敷に連れて帰ろう、ヘイザはそう思い再度ドアを叩いた。
「あの、どちら様ですか」
おずおずとドアが開き、若い女が姿を見せた。身なりはよくないが結構な美人で、これでは悪人どもに目をつけられるのももっともだと思えた。
「ギンさんの知り合いです。ちょっと今は詳しいことは言えませんが、危ないので一緒にここを出ましょう。隠れられる場所を用意してあります」
「……大丈夫ですから」
警戒した言葉が返ってきた。無理もない。ヘイザはさらに押して言った。
「昨日も危ない目にあったと聞きました。私はギンさんの大事な人をそんな目にあわせるわけにいかないんです」
「彼と何のお知り合いですか」
ヘイザは少し考えて言った。
「私の父の知り合いです。お世話になっていました」
ミリーは驚いた顔をしたが、どうやらヘイザのことを信用したようだった。
「でも父が……具合が悪くてあまり歩けないんです」
それで居留守を使っていたのだった。ヘイザは言った。
「私が支えます。早く」
屋敷までは少しあったが途中で馬車を捕まえれば問題ない。そのくらいの金は持って来ていた。
「早くしないと危ないですよ」
ミリーは目の前にいる娘の髪が銀色をしていることに気がついた。瞳は緑だ。
(まさか)
もっとも相手が誰であろうと本気で心配してくれているのは分かったので、彼女は奥に向かって声をかけた。
「おとっつあん、ここを出よう。助けてくれるって」
ガサゴソと音がして、よろけた足音が聞こえた。その辺にあるものをかぶり、痩せこけた老人がヘイザの前に出てくる。
「どちらさまで」
「今は言えませんが、あなた達を迎えに来ました。準備を」
老人もヘイザの髪と瞳を見た。
「あなたはもしや……」
そこまで言いかけて老人は言葉を飲み込んだ。
「分かりました。すぐ出ましょう」
ミリーに手荷物を持ってくるように言いつけ、老人はドアを開けてゆっくりと家の外に出た。ミリーが追いついてくる。ヘイザは片手に洗濯カゴを持ったまま老人に肩を貸し、薄暗くなってきた通りを歩き出した。あと少しで馬車通りに出る。乗り合いの馬車さえ捕まえれば屋敷まですぐにつく。そんな時だった。
「お姉ちゃんよう」
正面をさえぎる者がいる。それも一人ではない。ざっと見ても4~5人はいそうだった。
「じいさんを置いて一緒に来てくれるかい?」
まわりを取り囲まれる。ミリーは息を詰めてヘイザの近くに寄ってきた。
「ミリーちゃんだけでもいいよ。一緒に来てくれよ」
「いやよ」
ヘイザは洗濯カコの中に入っている剣を思い出した。しかしこの状況では取り出せない。右肩に老人を抱えていてそこまで手が届かなかった。届くのは腰に巻いた財布ぐらいである。
(いえ)
ヘイザは財布を開け小銭を数枚取り出した。近寄ってくるならず者どもがそれを見て笑う。
「お姉ちゃん、そんなはした金じゃ無理だなあ」
「お姉ちゃんも一緒に来るかい。いや来てほしいな、よく見りゃけっこうなべっぴんさんだ」
「下がって」
ヘイザは老人をミリーに預け、自分は一歩前に踏み出した。ならず者どもはさらに近寄ってくる。
「退きなさい!」
彼女は距離を測り、隙を見てその小銭をならず者どもの顔に向かって鋭く投げつけた。一人は額に、一人は右目に当たり、もう一人は鼻に当たって鼻血が出た。
「ぐっ」
「クソアマが」
さらにもう一投、今度は頬をかすって切り傷ができた。ふちの潰れた銭貨を使ったのだ。相手がひるんだのを見てヘイザは洗濯カゴから細い剣を取り出した。薄暗い中に抜き身の刀身がぎらりと光る。
「さがって」
もう一歩踏み出した瞬簡に、頭に巻いた日除け布が外れて落ちた。ストレートの銀髪が刀身と同じくらいきらきらと光る。
「おいおい」
「やる気かよ」
ミリーと父親を後ろに追いやり、ヘイザは剣を構える。ならず者どもは短剣を取り出した。
「なんだい貴族様かい。じゃ、お相手するぜ」
ヘイザの剣を見て、ならず者どものリーダーと思われる男は短剣ではなく長剣を取り出した。
「あんたみたいのを何人やったかな。そら、気をつけろ!」
不意をつく格好でその男はヘイザに襲いかかってきた。素早くヘイザはその切っ先を受ける。甲高い音がして男の剣は止まった。
「やるじゃねえか」
ヘイザは器用に男の剣先をかわし、その手元に斬りかかった。むきになった男がヘイザを追う。ほかのならず者連中もその男に加勢してヘイザを取り囲んだ。
「く……」
ならず者のリーダーが追い詰められたヘイザを笑う。
「お姉ちゃん、ちょっと分が悪いようだなあ。勇敢なのは認めるよ」
「……どきなさい」
いやだね、と相手の男が言う。
「ずいぶん気が強いね。可愛いのに台なしだ」
まわりの男どもがどっと笑った。
「これじゃハチィのヤツが言うわけだ」
その時、不意に真横の暗がりから声がした。いつの間にかジャスが隣で、鉄鎖の先に鉄球がついた武器を持って構えていた。フレイルだ。
「お嬢様、手伝いやしょう」
「ジャス?」
じゃら、と鉄鎖の音を立ててジャスは一歩前へ出た。
「何をしでかすか分からないから見てきてくれ、と言われたんでさ。念のため武器を持ってきたんすけど、まさかこんなことになってるとは思わなかった」
そしてにやりと笑うとジャスは吠えた。
「おら、かかってこいよ!」
器用にフレイルを振り回しジャスはならず者どもの間に飛び込んでいった。撲殺されてはたまらないのでならず者どもは身を翻して大通りのほうへ駆けていく。
「おらおら、こねえのかよ!」
「ちいっ、逃げろ!」
笑い声を上げ、逃げまわる連中を相手にジャスはさらに追い回す。若干脅しが入っているとはいえ、鬼気迫る表情であった。
「おじょーさまー!」
そこへ大通りからハチィの胴間声が聞こえた。それとともに大勢の人間が走る足音が聞こえてくる。
「止まれ、止まれー!」
「首都警察だ! そこへなおれ!」
ならず者どもと警察が大捕り物を繰り広げている。その横でハチィはヘイザを見つけ、ほっと胸を撫で下ろした。
「ご無事でしたか、お嬢様」
「大丈夫よ」
警察にならず者どもが制圧されているのを見てジャスが戻ってくる。へっ、と彼は笑った。
「間に合ったぜ」
ふうう、とハチィはその場に崩れて座り込んだ。その間にならず者どもは全員捕まり、ミリー親子は保護されていた。
「フレイルのジャス、と」
「知らなかったわ」
とんとん、とハチィの指が石のテーブルを叩く。それからはあ、とため息をついた。
「心配になって調べたらこれですよ。悪党どもの間で有名だそうじゃないですか。僧院で大暴れして逃げ出したって」
「いやー」
ジャスはへらへら笑いながら言った。
「あっしはそんな悪いことしてませんよ」
「何をした」
ここは例のあずまやである。優雅に泳ぐ白鳥を見ながらハチィはジャスを尋問していた。
「退屈だったんで町に出てちょっと遊んだだけですよ。ほんと、ちょっとだけです」
ハチィは手に持った書類をひらひらさせた。
「飲む、打つ、買う、全部やって破門になったとあるぞ。ついでに僧院に酒を持ち込んだと」
「そのくらいいいじゃないですか」
ジャスのフレイルさばきは見事なものであった。しかしフレイルは基本的に僧兵が持つ武器である。そこをあやしんだハチィが調査したところ、ジャスは2年ほど前に入っていた僧院で騒ぎを起こし、多数の怪我人を出して破門になった経歴が出てきたのであった。
「あそこ退屈なんすよ、おっさんしかいねえし。お嬢様みたいのがいたら出てきませんよ」
退屈しのぎにジャスは毎日フレイルの訓練をしていた。しかし上達しても誰も関心を持ってくれない。そこで嫌になったジャスは僧院から金を盗み出し町に繰り出したのだった。
「まったく……どうなさいますか、お嬢様」
ハチィはあずまやにあるベンチに座り、カップを持ってこちらを見ているヘイザに声をかけた。ヘイザの目の前には茶器と焼き菓子がトレーに乗せられて置いてある。菓子の上には輪切りのオレンジが乗っていた。
「またお願いするわね」
「ええっ? 正気ですか?」
驚くハチィにヘイザは言った。
「もちろんよ。何かあったらまた教えて」
「承知しました! このジャス、お嬢様に一生ついていきやすぜ!」
ハチィは頭を抱えたが、どうにもならないのも分かりきっていた。なので渋い顔でこう言った。
「ならよろしくな、ジャス。お嬢様に迷惑かけるなよ」
へへん、とジャスが勝ち誇った顔をした。ハチィはジャスをぶっとばしたくなったがヘイザの手前、むかついた顔をするだけでやめておいた。




