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CEOに会おうー2

「ウェェルッカァムッ」

 エレベーターのドアが開いたそこは暗く出た瞬間、男性の大声が部屋の中に響いた。

 しびれる様な感覚がリュウセイのふさふさな毛に包まれた三角の耳にと届く。

 アオイはああやんんと、歯切れの悪い声を漏らし細い眉を八の字にしていた。

 両側から音と共に色とりどりな花が咲いたように点々と光が散っていく。

 火花が散ったのかと、リュセイは尻尾を立てて驚いたが、よくよく見れば周りを囲む壁に映像が映し出されており、音と光を演出しているのがわかった。

 天井に映し出された夜空のようなそれに下から上へ昇り一層大きな赤い花が開いて煌びやかに散っていく。

 それに続いていくつもの花の火が輝く。

 しばらくその光景を見ていたが、緩やかに花の火が映し出されなくなった。

 注意を向けるように指で鳴らしたような音が鳴る。それは、先ほど声が聞こえたほうからだ。

 明るくなる。花の火とは違い部屋に電気をつけるように。

「どうだったかな勇者くん楽しめたかな」

 良く通る声でわざとそうなのか胡散臭さを出して語りかけてくる男。

 綺麗に仕立てられた白いシャツよスーツを纏い、くすんだ金色の髪色で同じ色の顎髭があるその男は、わざとらしく杖をついて歩いてくる。

「楽しかったですよクサナギさん」

 にっこりと笑って尻尾を振る。

 クサナギと呼ばれた満足げに頷く。

「どうだったかなアオイすごいだろ。勇者を招く歓迎を示さなければならない、だが花火を部屋の中で出すわけにはいかないならばと、イルミネーションとして演出を出してみたんだ」

「どうって……綺麗ではありましたが、いつの間に社長室に中にスクリーンを用意したのですか」

「友人ではなく勇者を招き入れるのだ。派手であれしかし下品であってはならないのだよ」

「……お父様が満足されたいだけですね」

「そうかもしれないなッ」

 クサナギは高らかに笑う。

「さぁて勇者くん来ていただいたのは話があってね」

 後ろに振り向き歩きはじめる。

 リュウセイとアオイは顔を見合わせ力なく笑い合うとその後をついていく。

 部屋のスクリーンとしてあった壁は上へと仕舞われていき、外の景色が見えるガラス張りに変わっていく。

 ビルの最上階である景色は申し分ない写りようだ。

「お呼びした理由は単刀直入に言おう」

 立派な机と椅子の前でリュウセイとアオイに振り向く。

「勇者くんにCEOになってもらおうと思ってね」

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