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理解した選択ー3

「やった、の」

 アオイから言葉がこぼれる。

 光の線が消えていく。

 空から降ってくるものがあった。

 ヴァズヴァロフの面だ。

 面から黒い手が伸びだした。

「アオイッ」

 ヴァズロフがアオイを引っ張る。

 呻きながら体を崩した。

 アオイの居た場所に仮面が落ちる。

 金属音が地面を跳ねる。

 ヴァズロフが悪態をついて。

「アオイ、リュウセイ達のところへ走れっ」

 苦悶した顔で言う。

「ヴァズロフさんを置いてなんて」

「気にするな行けッ」

 叱るように言い放つ。

 躊躇するもアオイは駆けだした。

 追う様に地面を仮面が這う。

 ヴァズロフが歯を食いしばりながら抑え尽きる。

「ぐ、ぐぅ」

 ヴァズロフの呻き声にアオイは振り返る。

 仮面を抑えた手が真っ赤になっていた。

 刃渡りが短いが鋭さのあるツルギが貫いていた。

「僕の方が付き合い長いだろなあ相棒」

 仮面を抑えながら脂汗を額ににじませる。

「ヴァ」

「止まるなッ」

 ヴァズロフの活に後ずさりするも足を止める。

「君がそこまで体を張らなくていい」

「レイ=ラスどうして」

 息を切らしたレイ=ラスが答えるもなく、ヴァズロフから仮面を引き抜く。

「お父様っ」

 近づこうとするアオイを手で制する。

「娘を守るなら安いものだ」

 血塗られた仮面を被る。

 レイ=ラスの体が瞬く間に元のヴァズヴァロフに覆われた。

「友よ。後は任せた」

 近づいていたアキラツ向かってレイ=ラスはぎこちなく顔を向けて体をこわばらせつつその場から映像が霞むように消えた。

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