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白い大地

 白い門。

 格子状でアーチのあるその門は豪華に彫り物で花が飾られ美しさをまず訴えかけてくる。

 暗い。布で遮光され光が一切通さない暗さに囲まれているがはっきりと見えるほどに白い門と足場は明るかった。

 リュウセイは驚きを隠せはいなかったが、次第に落ち着きヴァズロフの、迷わず進め、言葉を思い出す。

 尻尾を一つ振り白い門へと歩く。

 光る足場はリュウセイが歩くと波紋を起こす。

 少しの段差を上り門の前へ来た。

 不意に輪っか《リング》が光始める。

 思わず、というべきなのかそれに気づき腕を上げると輪の光が強くなり、門の鍵穴へ光が差し込まれた。

 鍵が開いた音が響き、門が勝手に開いていく。

 下に伸びる螺旋の階段が見える。

 耳を真っ直ぐに足を進ませる。

 靴が立てる足の音だけがしばらく響く。

 ようやくと思うほどの長さが螺旋の階段を下りる感覚があったが実際はどうだったのだろうか。

 暗い布が外されたと思う様に視界に広々とした世界が広がる。

 白い大地。

 何もない台の上のようで綺麗ではあった。

 螺旋の階段はその台まで繋がっている。

 本当に何もないのか降りながら見渡せば反対側に柱いや、同じ螺旋の階段が見える。

 その根元にはすでに誰かがいるのか黒い点が見えた。

 足を急がして螺旋を下る。

 息切れもなく到達すれば先に居たのは熊の勇者だった。

 先ほどまでの筋肉が張り付くような服装ではなく採寸を測られた服装。白のそれには豪華に輝く裾や袖、装飾に金の糸があしらわれている。

 実に勇者の服装と言ったところだろうか。

 そして勇ましい輝く者の隣に立つのは、

「アオイさん、か」

 疑問を抱くように普段から想像つかない姿。

 姫。

 絵本の中で描かれているような姫様はドレスは純白で、頭に乗せたティアラと首元のネックレスが輝いている。

 明るいブロンドの長髪を伸ばしたままにすることは珍しかった。

 美しいものを見るようにリュウセイの目が輝いた。

「まずは」

 勇者が腰の鞘から幅の広い剣を抜き床に立て構えた。

「昔話をしよう」

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