5、やばい姉妹がやってくる
今回は護衛視点です。
護衛視点
入試がおわった。流石に入試時には暗殺者たちは襲ってこなかった。
トップを取り、絶対に落ちないようにしつつ要人を守るためいつでも動けるようにしておく。
これが難しいのなんの。筆記はまだ簡単な方だ。
しかし、だ。魔法試験では、誤射や魔法の暴走などで事故に見せかけたものが来るかもしれなかったのだ。
まぁ護衛としては、その時襲われなくて本当に良かった。
例年こういうことが起こるのだ。警戒はするべきなのだ。
それが成功してしまった割合は実に3割にもなる。
今年は奇跡的に起こらなかったとのこと。
だが、幸運だったと思ったことを今では後悔している。
上が裏の情報網で流れてきたといっていた情報のせいだ。
おそらく情報を手に入れた別のガードも今では頭を抱えているのだろう。
主に流れてきた情報はこうだ。
死を呼ぶ姉妹の片割れもしくは両方が依頼を受けたと。
姉妹のようなとてもやばい暗殺者がいるのなら護衛達は姉妹にも注意をしつつ、本来の護衛も行うようになるのが普通だ。
私達、護衛は学園で、対象+姉妹の狙いの対象の護衛を並行して行うようにしていくしかないのだ。
なぜ護衛の任務でもないものを護衛しろと言われるのかって?
彼女たちは私達の界隈では有名な暗殺者たちである。
年齢、名前、所属組織、外見、戦闘スタイル、声、etc...
わかっていることといえば、魔法がすごいことと姉妹であることのみ。
そして
依頼を失敗したことがない。
ということ。
殺しだけでない。誘拐、監禁などもだ。
殺されたくなければ...と要求があったりするらしい。
そのための誘拐、監禁をするのだ。
依頼主はさまざまと言われており、違法なことをした者を殺してというものから、無実な者を殺してくれという依頼もあるといわれている。このへんは定かではない。
なんせ情報がなさすぎる。組織の中ですらわかっていないのでは?とまで囁かれている。
そのため協力をして行わなければ必ずと言ってもいい確率で姉妹に狙われているであろう対象の護衛は成功しないのだ。
上からはその対象の護衛には話は通してあるから絶対に守り抜けとのこと。
もともと私に降りていた命令自体クラスメイトなどの危険に対応することだったため向こうの護衛とともに協力するつもりだ。
学園にいる姉妹は17組であるとわかっている。
今回姉妹で入試を受けて両方合格したは2組だけだ。
一組はレリーチルマ姉妹だ。
こちらは商会トップ3に入るところの姉妹らしい。
こちらは魔力量が異常だったとのこと。両方とも5000オーバー。
もう一組はサーリナー姉妹だ。
こちらは貴族の娘であり侯爵家の姉妹だ。
こちらもどちらとも魔力量が5000オーバーということらしい。
他学年にも5000オーバーの姉妹などはいるがどの姉妹なのかもわからない。しかも片割れでの任務の可能性があるため、姉妹で入ってきていない可能性すらある。
そして、対象にされていると噂されているのは4名だ。
一人は学園の娘さん。
二、三人目は同じ学生会に所属している生徒。
ラストは1年生の子だ。
それ以外にもいるのかもしれない。
私も学生会などで護衛してか行かないといけない…。
しかも、頼もしい子を紹介するよなんて言われて、明日は学園長から学園長室へよびだしがあったのだ。
その内容をすべて確認し終わったタイミングで私は上に護衛するべき人物5人の自分以外の護衛の存在を確認しておくことにする。
通信用の端末を使用し、連絡を入れる。
prrrrrr…
「こちら、本部だ。なんのようだ?」
「こちら…………」
夜の部屋に会話声が響く。
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もう一つの方よりこっちのが書いてて楽しいや〜
まあ向こうも楽しいんですけどねー