1、私達。
主人公は銀髪ロング、妹は黒髪ロングです。
「ナンバー0004、さっさと切り上げるぞ。」
「了解。ナンバー0002、離脱できるだけの"魔力"は残ってる?」
なにもない空間から2人の男女の声が聞こえる。
"透明化魔法"をつかっているのだ。
ナンバー0004と呼ばれた少女のように見える私が立ち上がりこの屋敷の主だった何かをぴょんと軽く飛び越えながら、少し大柄な男に返事をする。
この人は私の親であり、上司に当たる人間だ。
そしてその男は窓の方へと速歩きで向かい
「あぁ、離脱できる分だけの魔力は残ってるから安心しろ。」
といい窓から飛び降りる。だがその男が地面に落ちたかのような音はきこえない。"浮遊魔法"によって浮いているのだ。
「少しでも接敵したら危ないかもですね。少し私の魔力を渡しておきますね。では私は先に戻っています。」
私が魔力を練り、窓の外に向かって放つ
「あぁ、ありがたい。」
そう返事をして飛び去って行くのがわかる。
私も仕事が終わったため帰ろうと思い"転移魔法"を発動させる。そして途端視点に変わる。
………………………………………………
「おかえり、姉さん」
と、双子の妹が転移してきた私に声をかけてくる。
この部屋の内装はカフェのような作りになっていて、カウンターのようなところに肘をおき、ゆったりしたような態度を取りながら、事前に作っておいてくれたのであろうコーヒーをカウンターにおいてくれる。
「ただいま、コーヒーありがとね」
「どういたしまして、今日の"仕事"はどうだった?」
「いつも通りだよ。まぁ義父さんが帰り際なにかやらかしてなきゃいいけどね。」
「お義父さんとあったときとか懐かしいね」
「もう7年前か、7歳のときにあってからだからね」
私達は元々捨て子であり7歳になるまではもう顔は覚えていないが、とても強い女の人に育てられ、戦闘や魔術などの戦うすべまで教えてもらったのだ。基本的には暗殺系統と、対人系統のが多かったと思う。7歳になった日そして、育て親だった人が消えた日にプレゼントということで私達になにかをくれたのは覚えているけど、それが何だったかなどは覚えていない。
その鍛錬のおかげか私達姉妹は人間や、魔族の中では上の中〜上のあたりにいるのだ。
私は攻撃魔法や体術、射撃術などの戦闘術に才能があり、レミィには付与魔法や弓・射撃術、呪術などのサポートの才能があったのだ。
しかし得意ではない方でも普通の人よりはできる。はず。
説明し忘れていたがこの世界の魔族や人間は共存しているのだ昔の人間と魔族の王が直訳だけど、『なんでわざわざ俺らは戦争してるん?魔物もやばくなってきてるしこれ、共存したほうがいいんじゃね?』って感じになってたらしい。そこからまぁなんやかんや(私達は知らないの許して)あって共存することになったのだと。
その後魔法と科学と呼ばれるものが共に発達していき、今のような学校と呼ばれるものが作られ、人と魔族の混合種である魔人というものも生まれてきたのである。魔族と人間の混合種であるが、魔族の血のみや人間の血のみを引き継ぐこともあるらしい。魔人同士でも同様である。魔人と人間ないしは魔族でも同じである。
今の人間と魔族と魔人の割合は3:3:4程度の割合である。
私達は魔族である。
「ただいま〜」
義父さんが帰ってきたのだ。
「報告してきた?」
「おうよ"本部"にはちゃんと仕留めた旨を伝えておいたから安心しろよ?」
それなら安心だ。
「あ、そいやお前らに言って置くことがある」
「「ん?なに?」」
声がハモった。
「お前ら14歳だろ?もう少したったら15歳だ。普通なら学園とかにかよっている年頃なんだよ。」
この後、言われるであろう事はもう予想はつく。
「だから学園に行ってこい。」
やっぱりね。しってた。
「しかしそうなると仕事の回転率が悪くなるんじゃ…?」
私が聞く。
「いや、お前らにも仕事はしてもらう。俺らの仕事は基本夜だろう?お前らの学園生活に対しての支障は無いはずだ。あと確かお前ら1ヶ月ぐらいなら寝なくてもよかっただろ?」
確かに"あの人"に育てられているからなのかはわからないが私達は他の人間や魔族より睡眠を必要としないのだ。
「このこと本部に報告はしてあるのですか?」
レミィも聞く。
「あぁ、"本部"からしてみるとお前らは娘見てぇなもんだからな。ノーなんて絶対言わねぇよ。」
本部というのはそのままの意味だが私達の所属している暗殺組織の本部ということだ。現在の構成員は約300〜500人程度だと思われる。
思われるといったのにはこの組織の一番高い階級の人でも正確にはわからないからだ。私達も組織では上から数えた方が早い階級にいるが、あやふやな数しかわからないのだ。
一定以上の階級の人たちが推薦した者を組織に加入させることもできる。この階級にいるものは現在15人いる。
それはナンバー0001~0015の者のみだ。
私とレミィ、義父さんにもできるのだ。
「まぁ、わかったよ。義父さん、私達はどの学園へ通えばいいの?」
今の時期(月の数え方は地球とおなじで、2月)だと、編入?もしくは4月で新学期になるタイミングで入るのだろうか?
「お前らには少し飛び級となるが、来年の4月から王都設立の戦闘術や基本知識を学ぶことのできる高校であるファジー王立高等学園へと入学してもらうことにした。」
それこの国で最も入試が難しいと言われている3校のうちの一つでは?
「そこって…飛び級で入れるんですか?」
レミィがそう聞く。そこが気になるのがレミィだよね
「年齢は偽ってもらう。が、お前らの師匠とやらが教えてくれたっていう知能と戦闘技術なら大丈夫だろう。というより、わざわざその学園を選んだのにも理由があるんだよ。」
理由か…ターゲットがいるのだろう…。
「仕事について…よね」
「あぁ、もしかしたらだが仲良くなった友達を、もしくはその親族を…となるかもしれない。その覚悟を残りの2ヶ月でしておいてくれ。」
「「わかった(わかりました)。」」
そしてその残りの2ヶ月を仕事と覚悟を決めるのに使っていたらあっと言う間に過ぎてしまうのであった。
もう一つの作品も早く投稿しないとぉ…