辛辣な感想との付き合い方
初エッセイです。
若干ですが追加改稿しました。
作品への感想について。
エッセイの名を借りて、作者視点での愚痴を連ねてみようと思います。
それなりに嫌な事を書いていますので、予めご了承下さいね。
読んだ作品への感想、アナタは書き込んだ事がありますか?
私は感銘を受けた作品には感想を述べたい派なので、結構書いてます。
また、自分自身でも底辺を彷徨いつつ創作もしておりまして、それに対して感想を頂く時もあります。
「面白かった!」
「この展開は予想してなかった!」
「こういうの好き!」
こんな意見や感想でしたら、作者としては嬉しくなります。
自分が創造した世界に共感してくれたのですから、至極当然です。
まさに作者冥利に尽きる! な状態で踊り出したくなっちゃいますね。
しかし、物語の展開やキャラクターの行動について、作者の考えとは違う意見を述べられる方もいらっしゃいます。
「あのキャラクターがムカつく!」
「この展開には納得いかない!」
こちらも当然ながら、仕方がない事ですね。
読者全て、万人が共感出来る話なんて私には書けません。
そこはこうだからと反論したり、素直に申し訳ないと謝ったり。
作者としても様々な意見を知る事が出来て楽しいですし、何より勉強にもなるので大歓迎です。
そんな中、更にエスカレートした辛辣な感想が寄せられる場合があります。
「作者の頭と同じく登場人物が全員パッパラパー!」
「クズな作者が書いたクズな作品!」
「犯罪者を肯定する話を書くなんて言語道断!」
内容どうこうじゃなく、明らかに作者自身に対する誹謗中傷になっていました。
嘘みたいですが、ほぼこんな感じの感想……。
完全に作者の心は折られ、創作意欲なんて瞬時に消えてしまいました。
ショックのあまり、発作的に削除した作品もありました。
既に10万字近くアップした連載途中の作品だったのですが、バックアップも取っておらず……。
他の読者の方には勿論、その作品自体にも申し訳ない事をしたと今では後悔しています。
我が子たる大切な作品を削除し、この世から完全に葬ったのは作者の責任ですから言い訳も出来ません。
こういった感想(=悪意)を寄せられる方からすると、自分の思い通りにならない作者、その作品が消えて嬉しいのでしょうか?
創作活動を続けられなくするのが目的ならば、まさに効果覿面ですよね。
当時の私は本気で辞める気になってしまいました……(興味がある方は私の活動報告を見てね)。
感想を閉じたり、ブロック機能を使う等の防衛策は各サイトが書き手側に用意してくれています。
しかしながら、それは被害に遭ってからの予後策なんです。
ドキドキしながら初めて作品をアップしたら、まさか人格否定されるなんて思ってもいませんし。
結局のところボコボコに叩かれてから……つまり、嫌な思いをした後になって防衛策に縋る訳です。
また、ブロックしても粘着を続ける方もいらっしゃいました。
5ちゃんで執念深く誹謗中傷を何度も書かれていたりとか……(興味がある方はググってみてね)。
そう言えば、こういった読者の感想に共通している言い分があります。
「読者の大半がこう感じているのに、作者はそれを認めずに否定するのか!」
だそうです。
読者の大半にどうやって確認したのか、冷静に考えたら突っ込みどころ満載ですよね。
今となっては笑い飛ばせる話ですが、心折られた鬱状態な当時の私からすると、まさにその通りだと思えてしまったんです。
そうなると、自分の作品が悪いものだと考えてしまいます。
こんな酷い最低な物語は残してはいけない、即刻削除するべきだ、と作者自身が我が子たる作品を否定してしまったんです。
そんなトラブルに何度も遭いながら、幾つかの作品を完結させ、前述の様な悪意に何度も揉まれた結果。
私の脆弱な豆腐メンタルも、それなりに表面がコーティングされました。
まだまだ鋼のメンタルと言う程ではありませんけれど……。
辛辣な感想が寄せられた時。
「アナタの感性とは合わなかった、ただそれだけの話です」
と、遇らう事が出来る様になりました。
読者の意見に、作品の内容がブレてはいけない。
創作活動はご意見伺いじゃないんだから。
決めるのは読者じゃなくて、作者自身。
それが原因で評価やブクマが低かったりしても、自分だけは作品を肯定してあげよう。
もしも共感してくれる読者がいらっしゃったら、必ずお礼を返そう。
こういった考え方に変わってから、凄く楽になりました。
辛辣な感想を読んだとしても「知らんがな……」で終わります。
意固地に読者の意見にまったく向き合わないのは間違いなのかもしれませんし、プロデビューされていたり書籍化を目指す方にはタブーな行為だとも思えます。
仮にそう指摘され、攻撃されたとしても。
「知らんがな……。 アナタの感性とは合わないだけ!」
ハイ、それで終了です!