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アイドルズデーモンナイト  作者: 中川優成
7/9

第一話(7)魔王と名乗る勇者

 それから、一週間後。少しは、文字も読めるのも出てきて、HPCには2083年1月2日土曜日と、表示されてるのが分かった。


 これは、勇者の竜也の住んでる世界の年数みたい。


 今日、初めて愛奈さんが竜也と一緒に来てくれた。


 私達の部屋にユナも呼んだ

 私の勉強法は、部屋の道具やいたるところに私たちの世界の言葉と日本語を貼って日本語で読んでから持ったり、道具の名前を日本語で言ってから持ったり、なるべく自分の生活に日本語を浸透させていく覚え方をした。


 読めない時は、顔が見える状態で話せる不思議な電話のHPCの機能で、竜也に教えてもらいながら何度も復習した。


 両親は、日本語の勉強に好意的だった。


 あの、勇者の世界の言葉だと嬉しそうにしてた。


 でも、地球連合政府には見つからないようにと言われた。


 今、日本語を少しでも話せる人は地球連合都市サンルシフに連れていかれるみたい。

 そのことを竜也に話したら来てくれた。


「どうやら、このままミカとユナが日本語を覚えたら、俺たちはこの世界自体と戦う事になりそうだな。」


 竜也が、素直に苦悩の表情を見せ深いため息交じりに言葉を落とした。


「どうするの?私、歌とダンスを教えに来たのに・・。アイドルは無理なの?」

 愛奈さんは、不安そうで困惑している。

 元々、このことを話す前は歌とダンスを教えてもらう予定だったから。


 愛奈さんの言葉が分かるのは竜也がこの世界用に愛奈さんのHPCの翻訳機能を設定してくれたからなの。


「この世界に近代技術を持ち込むのは、問題にはならない。ユナの話だと、もうその近代技術が、サンルシフでは生活の一部になってる。その世界で彼らの手に負えない状況になり世界が消滅するのを阻止するのが俺が請け負った仕事であり使命だったんだ。この世界の科学技術を侵食してるのは、日本人・・・か?」


「それは、私にも分からないよ・・・。」

 ユナは、おびえて私の服を掴みながら言った。


 その時、私達は女性の悲鳴を聞き急いで外に出た。

 女性が、白い光に包まれるとその場に倒れて眠っている。


「マナ!!」


 ユナが、駆け寄ろうとしたので急いで後ろから抱きしめるように腰をつかみユナを止めた。 


「銃?この世界の人間が?」


 竜也が、銃と言った真っ白い武器を騎士は懐にしまった。真っ白い甲冑に黄金に輝く縁。内側は青色の制服を着ている。

 まぎれもない、地球連合龍騎士団。


「竜也・・」


「ガイル・・。」


 彼らと同じ制服と甲冑を着ているのは、かつての勇者竜也の仲間、ガイル・フィスト。


 ガイルは困惑し、私達に近寄ろうとすると、マナさんと同じように銃で撃たれ白い光に一瞬包まれると眠ってしまった。


「荷物が増えたか・・」


 黒髪の騎士の格好をした男性は冷たい表情で言葉を放つと、ほかの騎士にマナさんと、ガイルを運ぶように言いそれぞれ騎士はかついだ。


「おい、お前は勇者竜也か?」


「・・・。なるほど。」


 竜也は、小声で言うと彼らを睨みつけなら呆れてる様に言う。


「いや、まずは聞かせろ、お前らはなんだ。」


「我らは崇高なる勇者様の命により世界の秩序と安寧を護るものだ。」


「勇者?・・・そっか。残念ですが、俺は魔王です。人違いですよ。」


「・・・面白いな。なら良い。帰るぞ!!」


 彼らは、マナさんとガイルを連れて村の外に出ていった。

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