咎人の記録
―私は咎を負った。
誰かが罪を犯す。赦されぬ罪。誰かがそれを罰す。罪を犯してまで。
それを咎めて誰かが罰す。他人か、あるいは自分自身か。
因縁のある者どもが、何世代にも亘って仇討ちを繰り返す。
無限だ。罪は終わらぬ。法があっても、法が正しいとは限らぬ。
法の下に裁いても、裁いた者は、罪の意識を感じる。
ならば、私が咎を負おう。私が、様々な正義、法の上に立ち、罰す。
無論、殺されぬ。捕まらぬ。裁きを受けぬ。
私が全ての正義と悪の代弁者として君臨す。
そして私は咎を負う。
咎とは何かを追求し、他人の咎を喰らい、全ての思考を咎という枷から救うのだ。
霊紀????????/??/??