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Nameless Weed

作者: 雨海風舞


僕はただの雑草で 花屋にも並べられない


毎日踏みつけられ

名前すらない

お隣さんとの見分けなんて君にはできないだろう


花に憧れて

泥水をすすり

酸性雨にうたれ

太陽を見上げて

日々を過ごしていた


だけどどんなに必死になっても

結局僕は雑草で花になんてなれやしない

これといった特徴もない

端からみればただ緑色の草

みんなに埋もれて誰も僕を見つけられない

みんなと僕は違うのに なんて


根性があるわけじゃない

ただ死ねないだけ


要らなければむしられるだけ

僕の声なんて聞こえやしない

毒を呑んで 萎れてゆくだけ

燃えて灰になるのを待つだけなんだ


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