二人の解決者
命は重くなどない。いつだって命は一番最初に奪われる。命が奪われてから物事は動き出す。
死とは身近なもの。人はいつか死ぬのだから。それが早いか早くないか。ただそれだけである。
▽
最近、近所の廃校で声がするといういかにもな噂があった。廃校ではイジメなど一切ない評判の良い学校であったため。霊など疑うことはなかった。
「あの廃校にはきな臭い噂もあるんだよ」
そういうのは廃校の元生徒、白弥。
「どんな噂だよ」
同じく元生徒の黒桐。
「まぁ、簡単に言うとだな、イジメは日常茶飯事で隠蔽があったってわけさ。」
「表面上の評判だけだったってことか?」
「そういうことになるな」
「で?今日はどうするんだ?例のごとく乗り込むんだろ?」
「夜になるまでは待機だ」
「なんで?」
「雰囲気でるだろ?」
「なるほどな」
黒桐は苦笑交じりでうなずいた。
▽夜
廃校からは悲しそうな声が聞こえた。それはなにかを訴えたい、そんな声だった。
「怖いな、でも何かあるような気がする」
「同感だ、この学校で何が起きたのか知らないとな」
二人は窓から侵入した。
教室は綺麗に残されていて不気味なのは雰囲気だけであった。
しかし、三階に上がると空気は一変する。
「三階か……」
「入ったことないな」
「俺らが通っていたときは二階までしか使わなかったからな。」
三階はとにかくおかしかった。
使われていたはずの教室がすべて壊されている状態になっている。
「壊されていたのか」
「おかしい…」
黒桐は何かに気が付いたようだ。
「どうしたんだ?」
「この教室、、乱雑すぎる。ほかの教室はしっかり壊されているのに対しここだけ何かを隠しているかのような、」
「なるほどな、ありきたりな展開だが探ってみようか」
白弥はさっそく、作業に取り掛かった。
しばらくすると下に繋がっていると思われる梯子を発見した。
「あった、これを隠すためだったんだな」
「行ってみようか、何があるんだろうな」