一人ぼっちの戦争②
お待たせしました。
ヘイト回収作業入ります。
ドナクレア城中庭へと到着した六人は、リュセフィーヌがいる執務室へと向かう。
古龍三人とフェンリル族で元フェリエ共和国代表、ドナクレア解放軍軍団長と参謀総長が廊下で女官や侍従、衛兵が擦れ違う度に固まって距離が開くと皆へたり込んでしまっていた。
最後尾を歩き、その様を見るシアンは笑いが込み上げてきてしまい扇子を口に当てるのであった。
「まあ、錚錚たる顔ぶれがここまでいれば城内の者達が驚くのも無理がないですからね…」
彼女はそこで言葉を止める。
先頭を歩くアーデルハイドからは怒りを中心に"悲哀""焦燥""困惑"と云った感情を読み取る事が出来たからで、ごく僅かに"同情"も読み取る事が出来たのは意外であったと感じていた。
ただ"朱霜の聖女"と畏怖された存在が、これほどまでに感情を露にする事が可笑しくも、ミノルがどれだけ大切に思われているかに彼の為人に好奇心が溢れていたのだった。
彼女は実際、アーデルハイドが苦手であった。
第一次ドナクレア・アドラ戦役から三百数十年が過ぎ、既に「今回は何次だ?」と云う位の戦役でアドラ神聖公国軍が敗戦濃厚となり、いよいよ逆侵攻だと云った矢先に彼女が現れる。
絶対的な優位性を持って協議に挑んだのにも拘らず、常に冷静で感情の起伏もなかった彼女は此方の要求から妥協点を見出てくる。
自身も人族や他種族との様々な政治的な交渉事には自信を持っていたが、最後には予想以上の妥協点を飲む事で戦争が終わり、不可侵条約まで漕ぎ着けられた。
過去にそういった忸怩たる思いがあったにせよ、今の彼女を見る限り不思議と親近感が沸くシアンであった。
執務室へと到着した一行はノックもせず勢い良く扉を開けて中へと入って行く。
しかし本人は退室しているようで、掃除をしていた数名の侍女達が驚き、固まったまま一行を見ていた。
「リュセフィーヌはどこ?」
「……」
「…もう一度云うわ。リュセフィーヌはどこ?」
リュセフィーヌの居場所を聞こうとしたが、侍女達は固まったままだ。
アーデルハイドは自身から怒気が漏れ出していることに気が付き、「しまった」と一つ咳払いをして、極めて冷静であると意識しながらもう一度尋ねた。
「え?あ…え?……は!はい!失礼いたしました!只今リュセフィーヌ様は開放宣言と宣戦布告の為に録画作業に入っている筈です!ですので、今は謁見室ではないかと…」
「ありがと。驚かせて御免なさいね。それじゃ」
「あ…あの、ちょっ――」
緊張の解けた侍女達は敬礼をして執務室の主の行く先を告げる。
リュセフィーヌの居場所がわかるとそのまま踵を返し謝辞を述べて執務室を後にする――が、廊下には数名の近衛騎士が待ち構えていたのであった。
近衛に気が付いたゴラウシスは、アーデルハイドを守るように前に出るとその場に留まるよう一行に目配せをする。
「そこをどけ、アーデルハイド様古龍御一行がリュセフィーヌ様との緊急の会談を要請だ」
近衛達はその場を動かず、手を後ろに組み、不動の構えを取って口を開く。
「リュセフィーヌ様は大事な宣言の録画中でありますので、控え室か歓談室にてお待ちください」
「…緊急だといっている」
近衛の不遜な態度に声のトーンを低くして答えるが、ゴラウシスを睨んだまま動こうとはしないのであった。
「古龍十三家トーグレが一子アリステリアである控えよ。ドナクレア家当主リュセフィーヌ様と火急の用件である」
「同じくトーグレが一子ディーフェリアである。道を開けよ。従わぬなら押し通る」
ゴラウシスの前に双子龍が出て工場を述べるが、近衛は全員跪くが、道を空けようとはしなかった。
「古龍様に対する非礼お詫びいたします。ですが当家主はドナクレア島解放という慶事に奔走しておりまする。其れが終わり次第、いくらでも時間を空けまする故、なにとぞ此処は御下がりくださいませ」
恭しく話す近衛の後ろから追加の騎士ががちゃがちゃと音を立てながら近付いて来るのが見え、廊下の反対側からも音が聞こえてくる。
一行は近衛に囲まれ、周囲の緊張が高まって行く中に於いて腰を低くし構える。
「わかったわ。リュセフィーヌが終わるまで待ちましょう。談話室に案内して」
溜息を吐くアーデルハイドが、近衛に従うと言い出すと周囲の緊張が和らいでいく―――「ただし!」と大きな声を上げた後に続く言葉に場が凍りついた。
「近衛達は知っているわね?ミノル討伐について―――を?」
「そうですね…当主に付き従い、事の始終を知る者がこの中に必ず居る筈ですね」
アーデルハイドの言葉にシアンも言葉を重ねる。
「それは……」
「それは?」
「言えません」
「なぜ?」
「…」
「答えなさい」
「…」
「このっ!―――」
「お待ちください」
アーデルハイドの質問に沈黙をする近衛に痺れを切らしてその襟首を掴み上げようとしたその時、後方より女性の声がするのであった。
その声にアーデルハイドが振り向くと近衛の間から一人の女性が姿を現すと一行に向かって一礼をする。
「アーデルハイドさまですね?初めまして、私は地球世界の龍族エンシェント種のエリザベスと申します。話の詳細はそちらで…ムンチャイ様とオースティン様もおられますのでどうぞ」
一行を談話室へと案内をしようとすると一人の近衛騎士が声を荒げる。
「きっきききき!貴様!食客風情が我が物顔で場内をうろつくとは何事だ!よけ―――」
「余計な事ですかね?でしたら今此処で話しましょうか?」
「っ!!」
アルカイックスマイルからの言葉に近衛は言葉を失う。
「さて、その場合にはこのかたがたから何人が生き残れるのでしょうか?これは温情ですよ?」
微笑んでいるが、目が笑っていない。
「此処から談話室へ移動。そして私達が実情を話す。リュセフィーヌ様との面会。そしで行動が始まる。その間に辞表を提出して早々と城を去ることが出来ますよ?何、数刻は懸かるはずです。たかが人族という分際の人物について話すだけですから…」
御免あそばせと一行を連れてその場を去るエリザベスを見送った後、一部の近衛騎士が一斉に辞表を提出。
しかし辞表は受理されず、そのまま強制的に会場設営へと拘束されるのであった。
◇◆◇◆
談話室の警備に当たる衛兵と茶を出だす侍女は戦々恐々としていた。
エリザベスに談話室へと案内された一行は、そこで待っていたオースティン夫妻、石井未菜、ムンチャイと互いに紹介し合い、和気藹々としていた。
しかし、本題へと入って話が進むと、各々の表情が硬くなって行くのが分かる。
練兵場の話になるとアーデルハイド達の顔が青くなり「なんてこと」「無体な」と呟きを口々に漏らして行く。
「エンシェントの私ですらアレは以上と感じました。非難と怒号が飛ぶ中にミノルさんはおられました」
「大恩人である事を忘れ、たかが人族と罵り、蔑んだのか!!!」
自身の太腿を拳で叩きつけオースティンは憤慨する。
「なんという…何という情けない事を…強さ、尊さに種族の壁はありません。強き、尊き者に生まれたという選民感情は世に毒とされます。そんなちっぽけな矜持なぞスライムに食われてしまえばいいっ」
シオンの握る扇子がぎりりと軋む音を立てる。
「あれほど、アレほど注視していなければならないのに…」
アーデルハイドは俯き、両手で頭を抱えながら話し始める。
「ミノルは…あの子はもう精神が壊れてしまっているの…」
地球で一度"狂化"になり掛けた時がきっかけだったのではと話す。
戦争とはいえたった一人で何千、何万、何百万という命を奪うような事は、そのような事象に見舞われる事自体、現代の地球では、皆無に等しい。
アーデルハイドが気付いた時には、"心的外傷後ストレス障害:PTSD"が発症していた。
食事は食べていたが、百数十日に渡って一睡もしておらず、リュセフィーヌと相談してどちらかが必ず同衾する事でようやく眠りに就くようになった事を話す。
「それでも戦いが続いて魔大陸のローグイン開放戦でついに精神許容が破綻。冗談を言ったりおどける事で均衡を保っていたけど、その身に宿す狂気があの子を喰い破って出てくのを私達は防いでいたの…」
彼女の横に座るアリステリアとディーフェリアも悲痛な表情をしていた。
「ミノルさんは"狂化"してレニウス台地に篭ってしまった」
「そして騎士団が"勅命"を以ってミノルさん討伐に赴いている」
オースティン達はその言葉に目を見開き立ち上がってしまう。
談話室入り口付近では、話を聞いていた侍女数名と衛兵数名が一行に向かって涙を流し、震えながらも土下座をしていた。
五人の顔から表情が消え、血の気が引き見る見るうちに青くなってゆくのであった。
「なぜ討伐なんだ!」
「ミノルは何のために闘ったのだ!何のために苦しんだというのか!?」
ムンチャイとオースティンはなまじ戦争を体験しているだけに、憤っていた。
深く沈んだ空気の中、ゴラウシスは窓を開けようとすると、庭園で宴の準備をしている第1騎士団団長の姿を発見する。
「ミツケタ…」
騎士団団長を見た途端、一気に頭まで血が上り、殺気を膨れ上がらせると、窓を突き破って殴りかかろうとするのであった。
◆◇◆◇
「よし、後は侍従、侍女に任せて我々も正装の準備だ」
ドナクレア軍、第一騎士団団長ロードレック・カシウスは安堵の息を吐く。
ドナクレア島の開放の報を受け、リュセフィーヌの開放宣言と領域復活宣言そしてアドラ神聖公国含む人族支配圏への宣戦布告の通達用動画の撮影が実施されている。
その後にある内輪での宴席の準備が進められていた。
しかし、リュセフィーヌは参加を辞退したいと言い出している。
それもそのはず、一緒に祝うべき存在が隣に居ない事が彼女の参加辞退の理由だからである。
それを思い出すロードレックは歯軋りをする。
四日前に起こったあの事件――
無敵を誇る騎士団に土をつけた人族上がりの古龍。
ドラゴニュートモードという新しき形態を開発し、不可思議な体術で騎士団を圧倒していたが、もうそれは過去の話。
騎士団の目の前で"狂化"という姿を晒し、敗北という汚名を雪がせてくれる機会を作ってくれた事に感謝していた。
『"狂化"した龍種以上の場合、その身に受けた瘴気を除去若しくは昇華の手段を取り正気に戻らせる手段を取るべし。其れが叶わなかった場合、被害拡大を防ぐべく全力を以って「討伐」するべし。これらは全ての龍族に適用される』
龍族との取り決めは存在し、リュセフィーヌは直ちにその対策に奔走した。
しかし一部の貴族と陪臣はそれに異を唱える。
仮にも生みの親であり、番であり、ドナクレア家次期当主に刃を向けた事は不敬であって手打ちにするべきだとの意見も飛び交っていた。
その意見は彼女の権限で打ち消されるのであった。
「まあ、工作は済んだ事だから考えるまでもなし…リュセフィーヌ様には説得、浄化叶わず討伐致し方なしと報告…だな」
現在レニウス台地に派遣されている騎士団は説得を試みる為であり、周囲の瘴気の浄化も兼ねての派遣という名目でリュセフィーヌからの許可を貰っていた。
ロードレックは現実に戻ると騎士団事務所へと歩き出そうとする。
「き さ ま あ あ あ あ あ !!!!」
頭上からガラスの割れた音に気付き上を見たロードレックは、空から降ってきたゴラウシスが振り下ろす拳によって設置したテーブルや椅子を吹き飛ばしながら十数m横に殴り飛ばされたのであった。
「……っは!痛~~。くそ!だれだ!」
一瞬気を失っていたが、顔面に走る痛みで目を覚まし、花からぼたぼたと血が流れて衣服を汚しており歯も何本か折れているようであった。
いったいこのような暴挙を誰が、と、正面を見ると殺気を漲らせたゴラウシスがいる。
「立てロードレック!この外道が!それでも騎士か!!恥を知れ!」
肩を怒らせ、乱暴な足取りで近付いていく。
強烈な一撃でロードレックは足腰が立たず、身を起こすのがやっとであった。
「何を言っている!?貴様!この我に手を挙げるとは何事だ!」
「ミノル殿はそんなに邪魔か!貴様なら気付いていたのだろ!?彼の御仁がどれだけの犠牲を強いられてきたかを!その心の中を!!!!!」
「はっ!何を言うかと思えばそのような戯言!最早アレは狂気の獣だ!貴様も分かっているだろ!?」
「姫様を救った大恩人ぞ!フィーグルの恩人ぞ!!貴様のような愚か者は死を以って償え!!」
ロードレックの目の前に立つ彼は再び何度も何度も拳を振り下ろす。
「苦しむ!者に!手を差し!助ける!のが!騎士だろ!うが!それが!いや!なら!騎士なぞ!やめて!しまえ!」
「ガフッ!グブッ!グフッ!グブッ!もうやめ!《治癒》が!まに!あわ!ない!ゆる!して!」
突然の出来事に呆気に取られていた騎士達は、団長が殴られている事に気付くと、のろのろと動き出してゴラウシスを止めようとしていた。
それを見たロードレックは声を挙げる。
「ひいいいいいいい!誰かコイツを止めろお!突然殴りかかってきたんだああ!!」
「原因は貴様にあるのだろうが!其れが騎士の矜持か!」
その声に砂糖に群がる蟻の様に殴り続けるゴラウシスに取り付くと、数十人で押さえつけたのであった。
「貴様ら離せ!お前らもグルか!ミノル殿という恩人を蔑ろにするのか!」
「ふんっ!暴力でしか解決できない所詮は野蛮な戦士団だな!我々のような高貴な者の価値も分からぬとは!」
駈け付けた衛生兵により《魔導:治癒》で全快したロードレックは、地面に押さえつけられたゴラウシスを見下ろしながら悪態をつく。
「それにもう遅い。説得、浄化が叶わなかったミノル・カツラは"暴虐龍"予備軍と決定している。もう各国に通達済みだ!つまりは お・わ・り だ!はははははははは!」
「きさまあああああ!」
挑発を続けるロードレックに食い下がろうとするが、押さえつけられて動く事ができなかった。
去り際にゴラウシスの耳に近付くと囁き出した。
「そうそう、貴様のような兵卒上がりに高貴な血を持つエレーナは勿体無い。我が貴様に取って代わり娶ってやろう」
下卑た笑いを浮かべながら去るロードレックにゴラウシスは彼の名を叫び続けるのであった。
「これであの蛮族は牢の中。ドナクレア軍全てが私の物に…クククッ…エレーナも最早ヤツには愛想を尽かし我の元へ…フフフフフフフフフフ」
一人呟きながら笑うのを見る護衛の騎士が若干引き気味になっていると、その先にはメイド姿をした二人が待ち構えていた。
「古龍トーグレ一子アリステリアである」
「同じくディーフェリアである」
双子龍の名乗りに帰し団長と護衛は跪く。
「こっ…これはトーグレの古龍様。御機嫌うるわしゅ………」
「見たぞ」
「聴いたぞ」
「「調べたぞ」」
なにを、と尋ねようとしたが、双子龍から発する覇気に圧倒され話すこともできず、動く事もできない。
ア:「お前はやりすぎた」
ディ:「お前は愚かすぎた」
ア:「私達は調べた」
ディ:「私達は疑った」
ア:「私達には目がある」
ディ:「私達には耳がある」
ア:「そう、ドナクレアにも暗部がある」
ディ:「そう、ドナクレアには諜報がある」
ア:「私達はトーグレ家」
ディ:「私達は古龍随一の諜報」
「「そしてどこにも草がいて、何をしようとそれは筒抜け」」
淡々と語る双子龍にロードレックは戦慄し、全身から汗が噴出し震えていた。
ア:「お前のようなゴミを片付けるのは容易」
ディ:「お前のゴミ仲間も片付けるのは容易」
ア:「龍族の誇りを失ったクズは不要」
ディ:「龍族の誇りを失ったのはお前だ」
ア:「ミノル様の怒りと悲しみを知れ」
ディ:「ミノル様の苦悩と苦しみを知れ」
ア:「愚か者よ償いの時である」
ディ:「愚か者よ命を以って購え」
「さあ、審判の時である」
ディ:「いや、その前に聞くことがある」
アリステリアが会話のずれに頸をかしげてディーフェリアを見るが、何もなかったかのように三人へ向き直す。
ア:「聞きたい事は分かっているな?」
ディ:「聞きたい事の方法は何でもあるぞ?」
ア:「さて、時間だ」
ディ:「さて、覚悟しろ」
「「決して容赦はしない。お前達は私達の大事なものを傷つけたのだから」」
そういって双子龍は右手を挙げる。
「「絶対に許さない」」
右手を振り下ろした瞬間、三人の両手両足に激痛が走り視線を送ると、そこには返しがついたアンカーが打ち込まれていた。
アンカーの根元には鎖が付けられており、虚空から出現していた。
重い金属音を鳴らしながら、それは虚空に引き寄せられて、三人の悲鳴と共に虚空へ消え失せるのであった。
双子龍と三人がいた場所は何事も無かったかのように静寂だけが広がっているのであった。
◇◆◇◆
ゴラウシスが窓から飛び降りた事に驚くアーデルハイド達は、破壊された窓を見つめ続けていた。
「それではちょっとばかり行って来ます」
「ゴラウシス様についてはお任せください」
そう言いながら双子龍は窓から飛び降りて行ったのであった。
「お待たせしました。リュセフィーヌ様が参ります」
反対側からの先触れの後、リュセフィーヌが入室する。
彼女はアーデルハイドがいる事に気が付くと、小走りに近付いてきた。
「アディ!お疲れ様じゃ!良く帰って来てくれたの!それ―――」
彼女の言葉が終わる前にアーデルハイドは頬に平手打ちをする。
頬を叩く乾いた音が室内に響き、その場にへたり込む。
叩かれた事に訳が分からず、アーデルハイドを見ると目に涙を溜め、リュセフィーヌを睨みつけていた。
リュセフィーヌがへたり込んだ時にレダとエレーナが動き出したが、シアンとエリザベスに行く手を阻まれてしまっていた。
「??…アディ?何を――」
「何をじゃない!!あれほどあの子の事を大事にしろと!守ってあげられるのは私達だけなのよ!貴方は何をしていたの!」
溜まっていた涙が溢れ、ぽろぽろと床にしみを幾つも作ってゆく。
「妾もちゃんと見ていたぞ?それにミノルを助ける為に来てくれたのではないのか?」
「助けですって?なにをいってるの!?助けたかったらなぜあの子の討伐なんて勅命を出したのよ!!!!」
「アディ?今何を言った?討伐?ミノルを?勅命?」
アーデルハイドの言葉に驚き動けなくなっている所に、一人の近衛が入室してきた。
「申し上げます!レニウス台地に派遣されていた第二から第四騎士団がミノル・カツラの《龍語魔法:天地創造》に突入し三〇〇名全員が壊滅致しました!」
談話室の中に更なる衝撃が走ったのであった。
最後までお読みくださりありがとうございます。
ヘイト回収まだまだ続きます。
次回お楽しみに!




