魔大陸到着
お忙しい中、通勤中、休日真っ最中の中、クリック&タップ誠にありがとうございます
なかなか初期の癖が抜けずに7時に予約入れていました。
誠に申し訳ございませんでした。
拙い文章ではございますが、どうか楽しんでください。
ミノルはジュニアが無い事に残念に思いながらも服を着替えていく。
白地の甚平のような上着にニッカポッカの超ロングズボンを履いてガンメタリックの色をした脛当て、ブレストプレートに肩当、左右だけの垂れを装着し、脛の半分までで底とつま先が魔鉄鋼製の足袋靴を履く。
今まで籠手を使っていたが、鱗だけで凶器となっている手には何も付けずにいた。
「んと、兜はいらないな。…よし!これで準備完了だ!」
着替えが終了し船室からデッキに戻るとリュセフィーヌとアーデルハイドが待っており、ミノルのドラゴニュートスタイルを見るなり、感嘆の声を上げ近づいてくると、ミノルの周りを回りながら上から下まで何度も値踏みをするような目で見ていた。
ミノルの身長は2mになっており、170cmのリューやアーデルハイドを見下ろす形になっており、ちょっとだけ得意になっていた。
「あの、リューさん?そこまで見られると、なんか気恥ずかしいのですが…」
「むう、竜人のような姿なのじゃが、人種のような姿勢と体形をしておるの。素敵な姿じゃぞミノルよ」
「そうね~私達の~地球で言う~竜人の姿って~感じ~」
リュセフィーヌとアーデルハイドはそう言って正面から首に腕を絡ませ飛びついてくると、ミノルは思わずリュセフィーヌを抱きかかえてしまい、お姫様抱っこの形になってしまう。
「うむ!ミノルを抱っこするのも気持ちがよいが、こうやって抱かれるのも気分がいいの」
そう言いながら目を潤ませ絡める腕を強くしてリュセフィーヌは自分の顔をミノルの顔に近づけていく。
ミノルは「キスか!」と内心期待をしていたが、そのまま額にコツリと合わせて来て目を瞑ったので、なるほど魔導の情報交換かと悔しく思いながらも目を瞑り、魔導情報の開示へと気分を切り替えたのだった。
5分ほどでリュセフィーヌは額を離してミノルの腕の中から甲板に降りると左手を軽く握りながら口へと持っていき呟き始める。
これはリュセフィーヌが何か考え事をする時の癖で、多分展開式の構築と自分用に改変をしているのだろうとミノルは思っていると、今度はアーデルハイドが抱き付いて来たので、同じようにお姫様抱っこをして額を合わせた。
「うふふ~リューの~言うとおりだわ~。この体勢は~しあわせ~」
目を瞑りながらも、頬をピンク色に染めながら幸せそうな笑みを浮かべるアーデルハイドを見ながらミノルも目を瞑って魔導情報の開示へと再び移行するのだった。
「ここと~ここが~補助式なのね~?…とすれば~ここを私の~パーソナルデータに~書き換えるのね~?」
「そうじゃの。あとここもこの補助式に変えると消費量が減るの」
数分後にミノルとの交換が済んで離れていったアーデルハイドは、リュセフィーヌと抱き合った形でおでこを合わせながらミノルから貰ったドラゴニュートモードの改変を行っているようだった。
「あの状況は、知らない人が見るとユリユリしい事を想像してしまいそうだな」
互いに熱い抱擁を思わせるような体勢の2人を見ながら、ミノルはスケベオヤジの様なセリフを言う後ろでノベル氏は乾いた笑いをしているのだった。
30分位の魔導式の意見交換も終わり、リュセフィーヌとアーデルハイドはミノルが預かっていたフェリエ王国からの戦争報酬の魔鉄鋼のインゴットを受け取り、船室に戻り着替えてくると言ってデッキから立ち去って行った。
「魔大陸が見えてきたぞー!」
見張り役をやっていた解放奴隷の獣人が叫ぶと、どこで聞いていたのかデッキと船室が繋がる出入口から50人ほど出てくると、忙しそうにマストを畳んだり、何やらじゅんぼを色々と始めたのでミノルは邪魔をしてはいけないとデッキの端っこへと移動するのであった。
ミノルはデッキから身を乗り出し、進行方向へ視線を向けると陸地が見えていた。
多分あれが魔大陸だと思いながらも別の事が気になっていて視線を外す事が出来ずにただジッと魔大陸を見続けているだけだった。
「大きい魔力を3つ感じる。しかも戦っている?っ!この感じ…ヤーノか!」
「そうじゃの。この気配はヤーノじゃの。しかも…一人は知らんが、もう一人は妾を屠った3人の中の1人じゃ」
ミノルの一言に着替えが済んだリュセフィーヌとアーデルハイドがドラゴニュートモードでミノルの前に立っていた。
リュセフィーヌは金色に反射する鱗に虹色の文様。そして身に着ける鎧はミノルと同じ兜は被っていないが、古プレートを身に着けており、魔鉄鋼のガンメタリックだったはずなのだが、深紅に塗装か付与が成されており、所々に金をあしらった装飾が施されていて全身メタリックな姿をしているがミノルと同じくしなやかな体つきをしており、鎧の形状からどうやら、お胸が存在するようでドラゴンの姿をしながら女性らしさを感じさせる姿となっていた。
「ん~。残りの~2人は~女神の~気配を感じるから~たぶん勇者~」
まだ、真面目モードは必要がないのだろう。
間延びのある言葉で話すアーデルハイドは同じくガンメタリックの魔鉄鋼製の胸当て、手甲、脛当てに左右のみの垂れがなぜか青みがかっており、その上に真っ白な光沢のあるローブを羽織り、フードだけを脱いでおり、青でまとめたインナーと鎧と身体に真っ白なローブが見事なコントラストを描いており、リュセフィーヌとアーデルハイドを見比べてみると"動"と"静"を彷彿とさせる姿だった。
「すっげえ綺麗だ」
ミノルは2人の出で立ちに思わず呟いているのだった。
「総員!先に見える港の上空に到達後、妾達が効果をして勇者とアドラ兵士の殲滅を開始する!その間貴様らは上空で待機!味方負傷兵と住民の支援と治療準備をせよ!」
「リュセフィーヌ様!それでは御身が危険にさらされます!」
リュセフィーヌの発する言葉にノベル氏は懸念の言葉を返す。
「大丈夫、心配は無用なのじゃ。妾の信じるつがいが作った魔導。性能てすとを試してみたいのじゃ。今までの龍人の姿よりも力が漲っておるのじゃ。」
リュセフィーヌはそう言って左拳を強く握り締めながらその拳をジッと見つめているのだった。
「魔大陸に上陸!ローグイン国の港町コーワン上空に来ました!これより本艦と2隻は上空待機に入ります!」
見張りの獣人は目的地到着とリュセフィーヌの指示に従って、全体に聞こえるように大きな声で言った。
ミノルは飛空船が停止したと同時に再び甲板より身を乗り出して周囲の気配を探っていると右舷2時方向より魔法による爆発が発生してそれが徐々にこちらへ近づいてくるのを感じていた。
「リュー!アディ!」
「うむ!」
「はい~」
ミノルは船のへりに右足をかけて羽も広げて、飛び出す準備をしていた。
ミノル達が船から飛び降りる準備をしていると、爆発を確認した方向から建物の屋根伝いにこちらへ向かってくる影を発見した為、緊張が走っていたが、近づく姿を龍の目で見ると久しぶりの姿を確認することができた。
屋根伝いにこちらへ向かってきているのはヤーノであった。
「ヤーノだ!リュー。平気か?」
ミノルがリュセフィーヌに周囲の警戒をしておくように頼んでいた。
「ミノル、大丈夫じゃ!」
「それじゃあ~れっつご~!」
リュセフィーヌとアーデルハイドの言葉に3人は船から飛び降りてヤーノとの再会を果たそうとするのであった。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ブックマーク、評価をいただき誠に有難く感謝しております。
皆様の応援が嬉しくこれからも頑張っていきたいと思っております。
次回も楽しみにしていただければ幸いです。
更新は明日の昼を予定しております。
よろしくお願いいたします。




