フェリエ代表との会見
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異世界編が現代編より話数が多くなるためキーワードに「異世界転移」を追加しました。
拙い文章ではございますが、どうか楽しんでください。
「酷いのではないかの!妾をポチと呼ぶのは!」
「ふふ。すまんのう。妾も面会予約にポチとついているのは知らなかったの。」
「全くじゃ!誰じゃそのようないたずらをしたのは!」
セレスティア代表の怒りは醒め止まず、書類と睨めっこしながら会話を続けていた。
だが忘れてはいけない。誰も彼女の事を”ポチ”と呼んでいないことを・・・。
「済まんの。ここの所、不穏分子が多くての。公共施設や需要人物の邸宅などの破壊工作が多くて書類が貯まる一方なのじゃ。
「よいよい。セレスも代表になってからは忙しかろうて。」
「ううっ。そう言ってくれるのはリューだけじゃ。嬉しいの。」
「同じ言葉が増えましたね。」
「のじゃ女子が増えました。」
リアたんとアリスたんが俺達にしか聞こえないように小声でつぶやいていた。
※文字表現上区別がつきづらくなるためセレスティア代表は標準語に変換いたします。
「ふう。これで良しそれではこれを次の部署に回してくださいね。」
3人の秘書らしき猪の獣人達は書類の山を受け取り一礼をして部屋を去っていった。
セレスティア代表は机から俺達の座る応接スペースに来るとリューに向かって一礼をする。
「お久しぶりですリュセフィーヌ様。2年前に討伐されたと聞いたときは驚きましたが、こうして復活してまた会える事、大変うれしく思っております。」
そう言ってソファーに腰を下ろし、侍女が差し出した紅茶に口をつけた。
紅茶をの飲む仕草はきれいで、年のころは30前半に見える。髪はクセが強そうな胸まで伸ばした白色、顔はフェンリルと言うだけあり北欧の顔つきで色白。目は青みがかった銀の瞳に丸い黒の瞳孔で狼を彷彿とさせ。頭の上にある耳は三角で上に引っ張られているようにピンとしている。尻尾は犬などとは違ってふさふさの毛並みが特徴の綺麗な白色の尻尾をしていた。
「ん?フェンリル種は初めてみましたか?ミノルさん。」
「え?あ、初めましてリューの番でミノル・カツラです。お会いできて光栄です。」
「いえいえこちらこそ。ヘティスハークでの活躍はこちらにまで届いておりますよ。そして朱霜の聖女さん。お久しぶりです。まさかあなたまで古龍になられているとは思いもよりませんでした。」
「あら~?ついこの間、古龍になったばかりなのにもう知っているの~?」
「ふふ。情報は常にホットで新鮮でなければなりません。私の専売特許ですよ?」
そう言いながら俺達にウィンクをして見せた。リアとアリスは「気付かなかった」と驚きを隠せないでいた。
「それで、先日届いた手紙についてですが、正直な話私は乗り気ではありません。人族や、天使族を追い出して独裁政治をしろだなんて、向かいからこの国は民族代表と議員によって話し合いの解決がなされていた国です。私にはとても実現できるとは思っていないのです。」
「そうはいっても、破綻してしまっては元も子もないの。」
「うっ」とセレスティア代表は図星を突かれ顔を顰める。
「何も王を挿げろと言っているわけではない。一度平にしてもう一度やり直せと言っておるだけじゃ。」
「でも・・・」
「何を情けない声を出しておる。元々この地は貴様の血族が支配地であったろうが。先代のレスタ殿が言っておったろうに。上手く行かなかったらそれまで。もう一度やり直せば良いと。」
「私は大叔母様のようにはなれません。昔のようにリューと自然を愛でながらお茶を飲んでいた方がよっぽど私には似合ってます。」
「相変わらずの平和主義者よのう。」
どうやら穏便に事は進めないかと代表は今も思っているらしい。だがここまで拗れてしまっては、そうも言っていられないのが現実でもあるのだから、俺がここで言葉を挟む。
「もう破綻してしまってますから、その後の調整さえして下さればいいと私は思ってます。確かに乱暴なやり方ではありますが、その仕事は私達がやりますから。」
「セレスよ。ヌシは精一杯やったのじゃ。なんならレスタの跳ねっ返り娘に代替わりしたらよかろう?」
「でもあの娘は」とセレスティア代表が言い出し始めた時、代表室入り口の扉が勢いよく開けられる。
「跳ねっ返り娘と聞いて参上!だれだそんな失礼な事言うやつは!」
「おお、噂をすればじゃな。久しいの。パディよ。」
「げ!リュセフィーヌ様が何でここにいるのよ。」
勢いよく入室してきたのは、話に出ていた姪っ子のこの子らしい。
しかし”子”と言えば語弊がある背格好であった。身長は170㎝あるかないかと言うところで、神の悪露なども同じく、丁度セレスティア代表を20歳位にした感じで、タレ目の代表よりツリ目気味の勝気という言葉が似合った雰囲気を持っているフェンリル種かと見受けられる。
「なんじゃ。久しぶりじゃと言うにその”げ!”とはなんじゃ”げ!”とは失礼よの。」
「すみません。っていうかリュセフィーヌ様こそ跳ねっ返り娘はひどいじゃないですか!」
「ちっ!聞こえておったのか。」
パディと呼ばれた女性は何処で聞いていたのか、リューのツッコミにツッコミで返してくるのだった。
「そうか、ミノルは知らんよの。こやつ等フェンリル種は女系の一族での。太古の時代この大陸の半分を支配しておった一族なのじゃ。
じゃが平和主義なお人好しでの。人族に騙されてここまで支配地が狭くなっても恨み言何一つしない種族なんじゃ。
妾の御祖母様がここの出身での。その縁で家族のような付き合いをしておる。
代々この地を支配していた種族なので国の代表として対外的な対応をしておるという訳じゃ」
「へえ、初めましてミノルと言いますパディさん。」
「この子がリュー姉の番?ちみっこいわね。」
「・・・・・・・・・・」
ちっちゃい言われた!俺45歳なのに。と思いながら頬を引き攣らせながら握手をしたのだ。
「パディ。ちょっと黙っていなさい。今は重要な話をしているのだから。同席しても良いけど、絶対に他言無用よ。」
「・・・わかった。セレ姉、ごめんなさい。」
そう言ってパディはソファーの端に大人しく座った。
気を取り直し、先程の話に戻っていった。
もはや話の余地は無し。人族、天使族はもちろんドワーフ族にも連帯責任としてこの国から出て行ってもらう事とした。
来月行われるアドラ聖教にミサで起こす行動後は、セレスティア代表の招集で臨時議会を招集してもらい、議会の承認を得ることが第一。
議会で人族達の排除が成立後、今後このような争いが怒らないように、新たな受け入れに対する法案を議論してもらい制定、もしくは人族達の完全排除案でもどちらでも構わない事を決めてもらおうと言うのが第二。
最後にヘティスハーク王国、フェリエ共和国との間で協定を結んでもらいアドラ公国を弱体化か、滅亡のどちらかまで、共闘してもらえるよう議会で承認してもらうう事を目的とした。
「とまあ、こんなことで議会を招集していただきたいと思っているのですが、いかがでしょうか?
もちろん今回の議会にはフィーグルの地上界の守護者としての名目で俺達も参加をしますので。」
セレスティア代表はそのままテーブルで両手を組み肘をテーブルに付けながら口元を隠して考え込んでいた。
・・・・どこかで見たポーズだな。
「セレ姉。」
考えこんでしまったセレスティア代表を心配そうに声を掛けるパディ。
「私では判断しきれません。先代の大叔母様や長老たちとの話し合いが必要と思いますので、後日そこに出席していただけますか?」
「おお。構わぬ。レスタ殿とも、とんと顔を合わせてなかったしの。」
セレスティア代表の提案にリューは二つ返事で答えるのだった。
「さて、今日のところはこれまでじゃ。いつまでも長居していると疑われてしまうのでな。」
「あ、リュー姉。今夜何処泊まるの?ウチに滞在すればいいのに。」
リアとアリスが警戒してくれているとはいえ、間諜の目が何処にあるか分からないのでこれまでと、俺達は席を立つとパディが俺達に自宅への宿泊を提案してきた。
「残念じゃがそれはやめておこう。間諜が何処で目を光らせておるのやら。」
「そっか。じゃあ、一緒に食事を摂るだけなら疑われないでしょ?」
「うむ、それくらいなら竜人の賓客との会食と言う事で見られるからの。」
「それじゃあ、滞在している宿の名前教えてね。」
「おお。リア、アリス頼むの。」
「「畏まりました」」
リューとパディの会話が終わり、宿泊先のメモを手渡すと俺達は代表室を後にして、宿泊先へと向かった。
「それではしばらくの間、下見と調査じゃな。」
「ああ、俺の行く教会がある人族の居住区域は特に気をつけないとな。」
「そうじゃの。とにかく今は昼飯としようかの。」
「ああ。」
俺とリューはこれからの事を話しながら昼飯の場所を探そうとするとリアとアリスは「美味い所はお任せ」と案内されながら明日以降の計画を考えるのだった。
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