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爆弾投下

お忙しい中、通勤中、休日真っ最中の中、クリック&タップ誠にありがとうございます。


拙い文章ではございますが、どうか楽しんでください。

ヘティスハーク王国の圧倒的な勝利に王都はお祭り騒ぎとなっていた。

今回の戦争は王都に籠城まで考えての戦いだったが古龍の参戦そして元勇者の参戦により被害は軽微で終わったとの報に王家を始め国民全体の歓喜の渦に包まれた。

そして凱旋を果たした俺達は、王宮の謁見の間にてセルディス陛下とヘントセン宰相へ勝利の報告をしたのだった。


「この度の戦、勝利おめでとうございます!リュセフィーヌ様、兄上!」


「いや、此度の勝利はミノル殿だよ。彼の力が無かったら被害は甚大だったはずだ。」


勝利を祝うエリュシュラ姫の言葉にパーパド殿下が、俺に戦功があると告げると謁見の間にいる王族や貴族の皆が一斉に俺に視線を抜けた。


「いえ、これはヘティスハーク王国兵の協力とパーパド殿下の理解と協力によっての勝利です。私はただ最初の戦略を無視して自分勝手にこれをやりたい、と告げただけですから。」


「いやいや、謙遜なさるな。此度の結果は古龍殿の展開した魔導によるもの。1番の戦功者はミノル殿であるぞ。それに見たことも無い大規模魔導。ミノル殿、盟約の方は大丈夫なのでしょうか?」


俺の言葉にパーパド殿下が告げてきた。


「いえ、今回のは魔導を展開、実行した後の現象だったのですよ。それについては・・・」


俺はソニックブームについて専門的な話を抜いて簡単に理解できるように説明していき皆も納得したかのようで「そうだったのか」と頷いていた。


「・・・最後にその魔導を切り離して放出した際は1つ1つは小規模範囲魔導でしたし、何より神族には文句が言えません。」


「それはどうして?」


説明を聞いていたテンベルト王太子が質問してきた。


「神魔大戦の神族の言い分(24話参照)と似たようなものですよ。私とリューは直接対象へ魔導は放っておりません。ただアドラ軍の上を飛行しただけ。飛行の後に起こる現象で被害があった事については知らん。現に飛行魔導をアドラ軍にぶつけた当該魔導は小規模範囲魔導だったじゃないか!・・・とね?

そして実際そうでしたから。

神族が主張していた言葉のお返しですよ。」


と説明を付け足した。


「ふふふ。ふははははは!なるほど!お返しか!これは愉快じゃ。ミノル殿は知恵者じゃな!リュセフィーヌ殿、良き伴侶を見つけましたな。」


「はい!妾の自慢のつがいでございます。」


こりゃいいとばかりに楽しそうに笑い俺の事をほめてくれるセルディス陛下に満面の笑みを浮かべて答えたのだった。

こうして謁見も終了し今度は軍議の場へと陛下を始め王子達と俺達は移動した。

会議室に入ると既にキルディス作戦部長とその部下6名、そして各軍の将軍、将校たちが勢ぞろいしており、準備は整っていた。


「会議の前にまずは、リュセフィーヌ様、ミノル殿。此度の戦への御助力、誠に有難うございます。皆を代表しましてお礼を申し上げます。」


作戦部長が会釈をしながら礼を言うと周りから拍手が起きた。

俺とリューは席を立ちお返しの礼をしたのだった。


「さて、それでは今回の戦争における被害と・・・・」


始まった軍議に耳を傾けているとアーデルハイト嬢が、俺の耳元で囁いてきた。


「今夜からの夜会の前にリューちゃんと私から話があります。この後の茶会においでください。」


真面目モードのアーデルハイト嬢に「分かった」と返事をした。


「・・・と以上です。次にアドラ公国についてですが今回の敗戦の報が届けば再戦は免れないかと思いますが各々方いかがでしょうか?」


作戦部長の言葉に会議場が、騒がしくなる。


「これだけの被害を出しているのだアドラは黙ってはおらんだろう。」


「そうじゃな。しかも古龍殿が参加したとあっては勇者も4~5人は参加するかと思われますな。」


「それに2万で敗戦となっては4~5万の編成もありえるな。」


「町や村などの被害も尋常ではなくなるな。」


軍の将校や貴族達は今回よりも激しくなる可能性の話をして頭を抱えていた。

これに対して俺はこの会議はいい傾向だと思っていた。なぜなら古龍2人が居て元勇者2人が居てこの上ない戦力がいるにもかかわらず、最悪の事態を念頭に置いて会議を進めている。


俺達がいなくなる可能性もあるし、いたとしても他の戦場で対応していると手が回らないからだ。

普通であれば「古龍様が!」なんて言うと思っていたが、中々好ましい雰囲気だった。


「それでですが、ミノル殿より提案されて、今回の戦で使用するはずだった戦略の説明をいたします。」


「あーそれではせつめいを・・・・・・・」


今度は今回の戦争におけるパーパド殿下の次席である軍略家の副指令から説明が始まる。

俺が提案した対抗策は


   ――――――――――


鉄砲、大砲は今回の鹵獲品で判明したが予想通り火縄式だった。

ならば簡単火を消せばいい。幸いにもヘティスハーク王国軍の魔道士は雨と風を範囲指定で展開が可能であった事。

そして歩兵なども〈ウォータバレット〉などの水属性が展開可能でそれを鉄砲隊に展開するだけで、火縄は湿気ってしまい無力化が可能であった事。

大砲が後方にあって魔法が届かないので無力化は問題だったが・・・


次に魔法仕様のリレー展開。

通常の行程は「展開」「目標or範囲設定」「射出or行使」は鉄砲と同じ「火薬と弾込め」「発砲準備」「狙って発砲」と行程は似ていて魔法は展開に準備が掛かる。


じゃあ例で言うなら〈ファイヤーボール〉を複数展開して撃てばいいじゃないかと言う意見が、魔法兵に出たので今回は実験をして見せた。

片や〈ファイヤーボール〉の複数展開と〈ファイヤーウォール〉の範囲攻撃の2種類。片や3人×3列のリレーで的を20個打ち抜く実験をした。


するとリレー方式がピンポイントに打ち抜き複数展開と範囲攻撃より早く終了したのだ。

そして副産物として俺が告げたのが、誰でも出来て少ない魔力消費。

しかもリレー方式は歩兵に実験に参加してもらっていたのだ。


歩兵の戦い方は今までは殆ど狙わないで行使して当たればラッキーで展開していたそうだ。

実際、展開時と狙いを定める時が魔法兵も上位の魔道兵も時間を要していたからだ。

歩兵でも狙いを定めて最低100mで平均は160mが可能だった。


これを利用すれば歩兵の戦闘時点から敵兵接触するまで160m手前から確実に敵をある程度屠る事が可能になる。

当然被害は少なくなるという戦略であった。


   ――――――――――


「・・・により効果は今までのアドラとの戦において効率および被害の減少は30%以上の効果が見込まれていました。また、これは定期的に起きる魔獣の大氾濫にも有効と計算では出ています。」


「なるほど、ダンジョンやパーティによる戦闘では限られた人数と空間の中では、今までのやり方が有効だが、戦争においては多人数構成が出来るからこその方法か、今までの魔法の使い方しか知らなかったからな考え付かなかったぞ。」


軍略家の副指令の報告を聞いて貴族の面々はこの話題に大いに沸きあがっていた。

実際鉄砲や大砲などを使わずともこの世界には魔法がある。

今ここにあるそれを有効利用せずに新しいからと手を出すとしっぺ返しが来ることをアドラも勇者も知らないのだ。


「また、後日でありますがミノル殿よりもう一つの兵器による新提案があるそうなので、視察をお望みの方々は後程・・・・」


「私は出る!」「儂もじゃ!」「私にも席を!」


副指令が言い終わる前に我もと貴族達が、自軍の戦略の幅が広がると名乗りを上げるのだった。

この話題で時間を要してしまい、後の議題は後日議題として挙げるのだった。


「ふ~ミノルくんは~色んな事考えてるのね~でも長くなっちゃって~お昼食べ損ねちゃったな~。」


「それはすまないな。お詫びに今度何処かでおごりましょうか?」


「ホントに~?本気にしちゃうから~。」


「リューやヤーノも一緒ですけどいいですよね?」


「もちろんよ~賑やかなのが私好きだし~。」


先日の戦争でも後方支援として、運び込まれた兵士がもう助からないと解っていても死んでいった兵士を何とか助けようと一生懸命だったアーデルハイト嬢を慰労しなきゃなと考えていたので丁度良かったと思いながら話をしてリュー達の待つお茶会に向かうのだった。


「おまたせ~」


「今日はお招きいただきありがとうございます。」


俺とアーデルハイト嬢はそれぞれに挨拶をしながら、エリュシュラ姫のお茶会に参加するが、既にリューとヤーノは来ており姫様と一緒にお茶を飲んでいた。


「リューさん?探していなかったと思ったらもう来てたのな。」


「うむ、腹が減っていてな。今から食べると夜会に響くからの。菓子でも摘まんで空腹を押さえるつもりじゃった。」


「僕は途中から出番もなさそうだったから抜け出していたよ。」


なるほどと思いながらリューの隣に座り、お茶を飲む。異世界では小説と同じで紅茶だなと思っているとリューから質問が来た。


「ミノル。何故昨日はノボルと言う勇者を助けようとしたんじゃ?」


予想だにしていなかった質問がダイレクトに来た。


「ああ、本当は殺す気満々だったな。突然右手を気にしだしていたし、それにリューが前に言ってた古龍の直感?って奴が裏切るなコイツって感じてもいた。もし生かしておいたとしても裁判で死刑は確実だろうしね。」


「ならばなぜ?」


「ヤーノから聞いてたんだ。転移して初めは騎士から戦闘の他に戦士もしくは騎士としてのプライドって奴を教えられるって。だからもしかしてこの場は生き延びてヘティスハークの司法で殺した人々に謝罪をして死ぬ覚悟もあるのかも?って、戦士として誇りくらいは持っているだろうとちょっとは信じてた。まあ「俺は無実だ!」なんて言いながら、恨みつらみを持つ民衆に晒されながら無様に死ぬのも面白かったかも?・・・ってなんかもう歪んできてるな俺って。」


「僕の時代は正々堂々と戦って無様に死ぬのは許さんって言われていたからね。だから卑怯な手を使って戦火を広げようとするアドラ上層部のやり方を見限ってこうなっちゃったわけだけどね。」


俺の言い訳がましい言葉を言っていたが、ヤーノはフォローを入れてくれる。

アイダノボルは最低野郎だった。あの場を生き抜いて司法にゆだね死刑じゃなかったら秘密裏に殺そうとも思っていた。


ホンジョウタケシはヤーノに敗れ捕まり、今ヘティスハークの尋問を受けている。ヤーノと尋問の途中結果を聞く限り過去に悔いがあり、今は生き延びようとしているがどうなる事やら。


「・・・理由は解ったの。確かに昔の勇者達は正々堂々と正面から挑んできおった。負けた時は潔く首を差し出したものじゃ。最も愚かにも甘言などに毒された勇者もいたがの。

それを信じておった訳じゃな?ならばその場で教えてくれればよかったのじゃ!

そしてその考えも、歪んではおらん!」


「あの場でって・・・隙を見せたら殺されるところでかな?」


リューは腑に落ちたとばかりに言ってきたが、俺のツッコミに「うっ」と言葉を漏らすのだった。

それからは先日の戦の話だったり、姫とリューはぬいぐるみが大好きでそれが切っ掛けで友人となった事など話をしていた。


さらにこの姫様というかヘティスハーク王国は男女の区別なく従軍や要職に就くらしい。

実際、姫様も軍を率いて魔獣の大氾濫防止するために、剣を持って魔獣の間引きをしているとの事だ。

道理で貴族や兵隊に女性が結構いると思った。戦争でエルフが減少してるかと思ったよ。


「さて、お腹も落ち着いたところじゃ。ミノルには重要な話があって参加してもらったんじゃ。」


「ああ、そう言えば軍議中にアーデルハイト嬢が話したいことがあるって言ってたね。」


「うむ。その、だな?妾とアディは姉妹になる事が決まっておるのじゃ。」


「なに?何と言ったのかな?リューさん?」


「だからじゃな!ミノルの番の1人としてアディも加わると言う事じゃ!」


「そ~なの~。ミノルくんがリューちゃんと知り合う前から決まっていたのよ~?」


「なんで?」


俺はリューとアーデルハイト嬢のわからん言葉に目が点になりながら質問するのだった。





最後までお読みいただきありがとうございます。


次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。

今後ともよろしくお願いたします。


次回更新は 翌7時ですよろしくお願いします。

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