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龍対勇者

お忙しい中、通勤中、休日真っ最中の中、クリック&タップ誠にありがとうございます。


拙い文章ではございますが、どうか楽しんでください。

勇者 会田昇


ある知突然、勇者召喚されて「国に尽くせ」なんて言われて「はいそうですか」なんて言うか普通。

しかしこいつは違った、新庄英雄、成績優秀、スポーツ万能な奴が


「わかりました。僕たちが公国繁栄の為に力を尽くしましょう。」


なんて言いやがった。

それからが大変だった。軍隊の訓練を受けたり、魔法なんてものの勉強までさせられた。

そうしているうちに戦争なんて物に駆り出されて戦わされた。だが新庄はうまくこなし公王から厚い信頼を受ける事になった。


次々と功績を残し叙爵まで受けて出世した。そうしているうちに俺の彼女が新庄に媚を売り始めたんだ。

野球のスポーツ特待生の俺は野球しかなかった。

野球を取られると俺はただの高校生で、真由はそれを見越して俺から乗り換えていった。


そうか!偉くなれば新庄みたいに何でも自由にできるようになるんだと思った俺は実行に移した。

そしてしばらくは新庄の出世の方法を勉強するために一緒に行動するようにした。

そこで知ったが新庄は部下や同じクラスメンバーを使ってその手柄を奪っている事が分かってこいつは最低だと思い新庄から離れるようにしていった。


俺は俺のやり方で出世してやる。幸いにも新庄より運動神経だけはいいので、その長所を生かすことにした。

戦争があればなるべく参加して功績を挙げたが、いくつかの功績は新庄に奪われた。

しかし気にせずに戦争に参加、勲章もらって出世をしていき叙爵されて遂に貴族になった。


まだ足りない。新庄は伯爵にまで上り詰めていて俺は男爵だ。

それからも戦争や占領地の反乱分子を殺して殺しまくって子爵になり第3公女とも恋仲になった。


しかしここで問題が起きた。

第3公女と逢引きをしている最中に侵入者と出くわしてしまったんだ。

この事件で第3公女と肉体関係になっていたことがバレて格下げになる直前だったが、新庄が


「名誉挽回のチャンスだ。ヘティスハーク王国との戦争で功績を挙げればいい。僕はほかの国との戦争で忙しいから君に譲るよ。」


そう言って俺を指名して嫌々参加したタケシの御守り役として今回の戦争に参加が出来た。

エルフは何人か殺したことがあるし、手こずるが勇者の力があればどうってことはない。また殺しまくって勲章さえ貰えば名誉挽回が出来る。


そしてドラゴンが現れた。ドラゴンだ!これはチャンスだ!

他の兵隊共はやられたが、俺の力さえあれば何人死んだって構わねえ。

あいつらみたいにドラゴンスレイヤーの称号を手に出世するんだ!待っていろ新庄!



   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「・・・貴様、正義や大義も無く殺したとは。唯の出世欲の為に?他の命を散らした?」


妾は怒っていた。

昔の妾では考えられない事だった。

曽祖父の守る領域の民が殺される以外は、まあそれが運命じゃろ?と言うくらいなものだったのだが、民と共に喜びそして悲しむという生活を送るようになってから自身が少し変わった気はしていた。


曽祖父を始め家族は尊大な態度を取り、民から畏怖されるのを観ていて仲良くは出来ないのだろうかとも思うようにもなった。

そしてミノルと出会い、同化して復活を遂げた頃からそれは劇的な変化を見せていくのだ。

まずは初恋じゃ。ミノルと一緒にいるだけでほっとした気分になれる。この男の笑顔をずっと見ていたいと思うようになった。


そして今の感情じゃ。

同盟国の民ならいざ知らず、全くの関係のない国や民がほんの一握りの権力者や力のあるものに蹂躙されたことを知ると怒りが沸き上がってくるのが、時間と共に強く感じるようになっていったのじゃ。


ましてや今回は勇者じゃ!

ミノルの国の言葉に坊主憎けりゃ袈裟まで憎いと言う言葉がある通り、勇者と聞いて憎いと思う気持ちはある。

じゃが、それに相まって自分の為に殺しまくったじゃと?ふざけるのもたいがいにせい!

どれ、こやつにも殺される痛みと恐ろしさを知らせてやろうぞ。


「おい小僧、貴様何人殺したのじゃ?」


「知らねえな、最初に殺した奴なら知っているがな。」


「ほう、そこまでの罪悪感は持っておると言う事じゃな。しかしじゃ、そこで引き返せばよかったものをそのままズルズルと殺しまくって行ったんじゃろうな。」


「罪悪感?気持ち悪くてゲロはいたって感じだけだよ!」


そう言ってノボルは妾に斬りかかってきたが見え見えじゃ。そんな大きい得物ではただ威力が大きいだけじゃろ?

妾は爪で受け止めた。そして先程のミノルと同じように指ではじいて飛ばしたが、2度目は効かんか。

そのまま転がりもせずにすぐ体制を整えて斬り込んできた。


「は!そんな同じ手は効かないん・・・ぎゃあ!」


阿呆が、妾が<轟雷>の魔法を展開したのも気付かぬとはとんだ勇者じゃ。


「くそ!ビックリさせんなよ!<轟雷>とは恐れ入ったぜ、だが効かんな龍族の魔法程度じゃ俺は倒せねえ。防御力は勇者で最強の俺だからな!」


「ほう、受けた魔法をそのまま斧に宿して攻撃か?大したもんじゃ。」


ノボルはそのまま妾に打ち込もうとしてきたが、妾は再び受け止め・・・なに!

右腕に衝撃が走る。勇者が高速移動をして腕に打ち込んできおった。


「硬ってえな。だがまだまだ行くぜ!」


そう言って<高速移動>じゃな?それを自分にかけて斧に雷、炎、氷等の魔法を纏わせ攻撃してくるが、効かんのう。

そのままつかもうとするんじゃが、すばしっこくてなかなか捕まえる事が出来ん。


「ええい!ちょこまかとすばしっこいのう!」


「はは!そうは簡単に捕まらねえぜ。そしてそのセリフ負けのフラグだぞ!」


「ふらぐ?なんじゃそれは?」


「てめえが死ぬって意味だよ!」


そう言って妾の首を刈り取ろうと言うのか?首に打ち込んできおったわ!


「ホント硬ってえな。」


「ふむ、こうすばしっこくてはこの身体では動きづらいの。どれ。」


首に打ち込まれて頭が揺らされた程度なので何ともないが、そろそろ決着をつけるとするかの。

妾は《身体構成》を展開して人型になる。


「な!おまえ龍族の上位種か?道理で硬い訳だ。」


「一つだけ教えてやろう妾は古龍じゃ。」


そう言って地面を蹴りノボルの眼前に立ち、ぼでーを食らわす。

「ぐえ!」と声をあげて、腹を押さえながら倒れ込む。


「てめえ・・だまし、やがった、な。」


「貴様が勝手に龍族と思っておっただけじゃろ?」


膝立ちのまま蹲るノボルに膝蹴りを打ち込んだ。

ノボルはそのままのけぞりながら、後ろへと仰向けに倒れた。


「リュー!そこまで!」


ん?ミノルが妾を止めに入ったぞ?こやつを生かすつもりか?



   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「リュー!そこまで!」


俺はリューを止めに入った。


「なんじゃせっかくいい所じゃったのに。何かあるのかの?」


「ああ、こいつに最後のチャンスをやる。」


「なんじゃと!」


「まあ待て、俺にまで殺気をぶつけないで。それホント怖いから。」


そう言いながら倒れているノボルの近くへと歩いていく。


「どうだ?圧倒的な力に屈するという気分は?悔しいか?」


「あた、り、まえ、だ!」


悔しいのだろう。涙目で少し鼻が出ている。肩を震わせながら俺に言ってきた。


「さて、ここで提案だ。もしこのまま投降するならば、命は助けてやる。」


「ミノル!」


俺の言葉にリューが声を荒げて俺の名を呼んだが、右手を挙げて次に出てくる言葉を止めさせてそのままノボルに告げていく。


「助けた上に、日本へ帰してやる送還魔法って奴だ。方法はある。どうだ?」


「ほ、ほんとう、なのか?かえれるのか?」


俺は「ああ」と返事をすると何度も頷き左手を差し出してきた。

そして俺はその手を手に取り起こそうとするとノボルの右手からナイフが飛び出しそれを逆手に握って俺の脇の下から心臓に刺すのだった。


「はははは!俺が帰る訳がない!ここは実力があれば何にだってなれる世界だ!あんな世界に帰るつもりはねえ!」


「ミノル!!!きさまあああ!」


「リュー。大丈夫だ」


俺はノボルの腕をつかんでいた。


「やはりな。んーと?〈麻痺〉魔法に〈エナジードレイン〉の魔法、それにこの刃に塗られているのは毒か?・・・お前最低だな。俺が黙って戦いをみているだけだと思ったか?お前右利きだろ?何も考えずに差し出す手は普通は利き腕から出すもんだ。」


「な、なぜ?」


「これでも信じてたんだぞ?でもな。俺が手を握った瞬間お前笑ったんだよ。引っかかったって顔して。・・・・はあ、もういいや。死んで殺した人たちに詫びろ。」


俺が殺しても良かったのだが、リューにフィーグルの民への思いの方が重い為、再びバトンタッチした。


「くっそおおおおおお!」


そう叫びながらリューの《紫雷しらい》を見に受け勇者ノボルは死んだ。


「バカが、地球に戻らないとしても、罪を償いながらこっちの世界で生きる方法だってあっただろうに・・・・ばかやろうが。」


こうして俺とリューが勇者を倒し終えると平原の向こうから勝鬨の声が聞こえてくるのだった。




最後までお読みいただきありがとうございます。


次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。

今後ともよろしくお願いたします。


次回は17時投稿ですよろしくお願いします。

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