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圧倒的戦力!

お忙しい中、通勤中、休日真っ最中の中、クリック&タップ誠にありがとうございます


拙い文章ではございますが、どうか楽しんでください。


敵は20000で歩兵12000、弓兵1000、射撃兵3000、魔法兵1500、騎馬500、飛竜300、騎竜200、大砲40門、工兵や補給など1500


総大将ジレンドール・ポンセ     

勇者タケシ・ホンジョウ

勇者ノボル・アイダ


間諜からの報告からアドラ側の編成が告げられた。

アドラ軍は既に出発しており、速度からして国境到着まで1ヶ月と言ったところだった。


「おいおいおい・・・」


「二万か・・・複数展開してるくせにこの人数は信じられんな。」


「重要な編成以外はすべて奴隷兵かと思われます。」


「この数では町や村の守りに就かせた兵なぞ焼け石に水だな。」


「では籠城戦へと切り替えますか?」


「いや、それでは町や村が蹂躙されてしまう。ヘティスハークまで大小合わせて7つもあるのだぞ。」


「亡命の人口増対策に開墾や新規に作った村が国境から王都までの間に作ったのが、原因か。」


話を聞いていると今までは多くても1万が最大だったらしい。

俺は、もしかすれば、どこかの国が陥落してその余剰分が流れてきているのかなと推察した。


「勇者も2人か。」


「ミノル。ノボルという勇者はあの召喚の間のヤツじゃ。」


ああ、あのちっちゃい勇者ねと俺はあの時を思い出していた。


「ミノルよ。ノボルのは本当に小さかったのか?」


リューの発言に思わず飲みかけのジュースを吹き出しそうになった。


「いや、本当は見ていない。男って小さいって言葉に結構敏感だから動揺させてやろうかなと思っただけなんだよ。」


「あの時の会話は図星だった様じゃぞ?」


俺はリューの悪意のない質問に乾いた笑いしか返せなかった。

そして再び軍議へ視線を向けると腰をひねり見えないようにする人やしきりに腰を見る人などを見たので知らないふりをしたのだった。


「んほん!そ、それでは勇者が出てきた時は古龍殿にお任せできますかな?」


「任せい!」


少々動揺を見せる作戦部長の提案に胸を張るリューだった。

横でアーデルハイト嬢が肩を震わせている事に俺は再び乾いた笑いしかできないのであった。


「それでは皆の者!出発だ!」


今回の総大将である第4王子パーパド殿下の号令の下、国境へ向けて群を進めたのだった。

戦場は国境の接するフォレ平原で王都から3週間の距離で俺達が一足早く戦場に到達予定だった。

俺達の軍編成はこうだ。


歩兵4000、魔法兵800、弓兵600、騎馬400、ワイバーン100、騎竜150、工兵など450合計6200と敵兵力に比べると心許ない。

しかし、元々人族と我々フィーグルの民、人族の言う魔族は、身体能力が格段に違う。同数だった場合8:2ほどの圧倒的に優位なのだ。


そこを鉄砲や大砲など兵器で6:4くらいまで持っていけると言う事になるが、今回は古龍が2体しかも元勇者が2人と圧倒的な兵力で持ってきたのだ。

今回の使者が来場した時も俺達4人は宮廷の奥に隠れており、情報を徹底的に隠した。

多分俺達の存在に気付けば勇者は5~6人いただろうと作戦部長が言っていた。





出発から3週間後、俺達はフォレ平原に陣を構えていた。


今は俺達と工兵、歩兵たちとで塹壕堀に精を出していた。

今回の作戦の為に深く塹壕を掘っているからだ。兵全員が避難出来るようにだ。

フィーグルでは歩兵だろうと騎馬兵だろうと工兵とほど同じ仕事が出来る。1つはやはり魔法だ。魔族と言うくらいなので獣人族ですら最低でも魔術師、エルフに至っては魔法師以下が存在しないくらいである。

塹壕掘りや土塁だって地属性魔法ですぐにできるし、精々鍛冶師や重傷用の治療術師、専門知識の兵站くらいなのですぐにみんながやってしまう。


こうして着々と準備が進み万全の体制が出来た所で、アドラ軍が3日の位置に来ていた。

開戦当日まで俺達4人はおおよその準備が整うとテントの中での待機が増えて存在を隠された。


「もうすぐそこまで来ているみたいだね。」


「斥候が増えてどんどん捕まっていると聞いてるな。」


その日も俺とヤーノが昼食を摂りながら話しをていた。

斥候の尋問が始まっていて、情報通りの編成でヘティスハーク軍と戦う事が決定した。

翌日、ついにアドラ軍が現れた。

2万と言う軍勢を目にした俺は圧倒的な人数に少し震えが出ていた。


「やあ、ここにいたね古龍殿。」


「古龍殿はやめて下さい殿下。なんかこう、背中が落ち着かなくなるんですよ。」


「ははは!それでもフィーグルの守護者と言われていて、我々フィーグルの民にとっては信仰の対象になっているんだ。リュセフィーヌ様のように堂々とすればいい。」


「私も少し前までは王族の方々と肩を並べて、なんて全く縁のない普通の民間人だったんです。正直こうやって気軽に会話なんて畏れ多くて出来なかったんです。」


「リュセフィーヌ様と似ているな。あの方が惹かれるのも、わかった気がするよ。それより明日の戦力だが・・・・」


こうしてヘティスハーク王国軍とアドラ公国軍の戦いは始まるのだった。




翌朝、まだ日が昇り切らない朝靄が漂う中で両軍が陣形を整え対峙していた。


アドラ公国軍は中央奥に本陣を置いて左右に長方形の軍団を形成していた。

対するヘティスハーク王国軍は矢印のような陣形を取って中央突破をするような形になっていた。

そしてその後方に左右分かれて俺とリューが待機していた。


日が昇り切ると両軍の大将同士の口上合戦が始まる。

何やら「この人数で勝てると思っているのか」や「人数を揃えただけの烏合の衆」など遠まわしではあるが、そのような趣旨の口上を述べていた。


口上合戦も終わり、両軍の緊張が高まり遂に俺達の出番を現す旗が掲げられた。

それと同時に《身体構成》と《顕現》を展開して龍化した。



   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



両軍との距離は1000m。片や騒がしく、片や静かに時を待つ。


アドラ公国軍は雄叫びや剣と盾を打ち鳴らし緊張が高まっていき、最高潮に達する寸前、ふいにヘティスハーク軍の本陣で青い大きな旗が掲げられた。

すると、静寂を貫いていたヘティスハーク軍の左右に展開された後方に2匹の龍が突然現れた。


突然現れた2匹の龍にアドラ公国軍は、雄叫びは止まり静寂が訪れる。

十数秒だろうか、アドラ公国軍の1人が「龍だー!」との声で一気にパニック状態になっていった。

龍の姿に恐怖して逃げ出そうとする者、腰を抜かしてその場でヘタり込む者、神に祈る者とそれぞれに自分のこれからの運命に絶望した雰囲気が広がり始める。


「落ち着かぬかあ!それでもフィーグル最強とうたわれたアドラ公国の軍人かああ!」


アドラ総大将のジレンドール・ポンセが〈拡声〉で全軍に一喝する。そして核小体長が各々の隊をまとめていき、徐々に公国軍は落ち着きを取り戻していく。


「たかが龍2匹如きに恐れるなあ!我々には勇者が2人同行しているんだぞお!」


再びジレンドール・ポンセが叫ぶと左翼、右翼の陣にいた勇者が〈ブレイブハート〉を唱える。

次第に軍勢は再び戦いのボルテージが高まっていく。


するとどうだろう。突然2匹の龍が自軍の後方に飛び去って行くではないか。


「ほら見た事か!勇者の力に恐れをなして逃げ去ったわあ!もはや我々の勝利は確実だあ!全軍前進!」


ジレンドール・ポンセの鼓舞する声に更にボルテージの上がるアドラ公国軍は前進を始め戦いの火ぶたが切って落とされたのだった。


アドラ公国軍が前進を始めるとヘティスハーク王国軍は全員が突然地面の下に消える。

どうやら塹壕を掘って何かをするつもりらしいとジレンドール・ポンセは警戒しつつ前進を各隊に指示をしていた。


するとはるか後方から2匹の龍が舞い戻ってくるのが見えた。

ブレス攻撃が来るとジレンドール・ポンセは障壁展開を指示したが、遥か後方にいたはずの龍が既に目前へと迫っていた。



   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



時は数分前に遡る


「リュー!アドラが動き出した。やるぞ!」


「おう!待っておったぞ!血が滾ってきおったわ!」


そうしてリューと俺は陣から後方に離れて飛び去った。

陣から離れて5キロ位で俺はリューに声を掛ける。


「そろそろ行こうか?準備はいい?」


「いつでもおーけーじゃ!」


「それじゃあ~いっくよー!」


俺とリューはUターンをして魔導を展開した背中と腹の所に3つづつ左右の主翼に2つづつ合計10個の

《大量吸気》《圧縮排気》の多重展開を展開した。

そう、アドラ脱出の時に使ったジェットエンジンの魔導概念を実行したのだ。


後方に大きな爆発音を置きながら勢いよく飛び出す。空気の抵抗が激しくなりドラゴンの身体が軋む。

リューは既に展開していて少し先行していたが、俺もさらに多重展開の出力をあげた。

すると再び爆発音が後ろで発生して更に飛行速度が増していった。


そしてあっという間に戦地に到達。既に味方は塹壕の中に避難しているようだ。

俺とリューは互いに目線で合図して地表ギリギリで飛行を始めた。


「いっけええええ!」


俺は敵陣の真上を飛び更に急上昇をする。


「リュー!もう一回行こう!」


「おお!気分がいいのう!」


そう言いながら再び敵陣の真上を通過する。

お判りの通り、ソニックブームを利用して攻撃を繰り返す。

お互いにクロスに交差したり2人ならんで飛行したり。


俺達が通過するたびに人が木の葉のように舞い散っていった。

多分良くて数か所の骨折で済むのではと俺は思った。


もう何度目かの通過だろうか、下からの魔法攻撃は来るが多分速度に追いつかないのだろうか全く当たらない。

弾に当たるが鱗が弾いてまったく魔法攻撃の意味をなしていない。


既に本陣や陣形も形を成しておらず、俺とリューが近づくたびに蜘蛛の子を散らしたように動き回っていた。


しかし敵陣の中に2つの大きな力の存在を確認した俺とリューは勇者との対決に備えるべく最後に《大量吸気》《圧縮排気》の多重展開魔導だけ敵陣にミサイルのように飛ばし、敵軍の被害さらに大きくさせたのだった。




最後までお読みいただきありがとうございました。


ブックマーク、評価をいただき誠に有難うございます。

皆様の応援が嬉しくこれからも頑張っていきたいと思っております。


次回も楽しみにしていただければ幸いです。

17時投稿です宜しくお願いします。

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